高精度時刻同期ユースケース②

社会インフラのクロック同期網と次世代IPシステムのPTP時刻同期網の融合

【電力送配電網、通信事業者網のレガシー時刻同期
 64kHz、1.5MHz、6.3MHzと次世代IP網に求められる時刻同期】

社会インフラとして整備された電力送電や鉄道システム、高速道路システム、航空システムには送配電システムとして64kHzや1.5MHz、6.3MHz、5MHz、10MHzなど様々な周波数クロック供給によりデジタル同期網を構築してきました。測位衛星システム(GNSS)によるクロック信号も利用されています。今、これらのデジタル同期網はIP同期網へと移行が進んでいます。例えば次世代スマートグリッドもその一つであり、時刻同期にはPTP技術が採用されています。
東陽テクニカは、次世代スマートグリッド向けPTPサーバーとしてAdtran社(オシロクオーツ社)のOSA54XXシリーズを提供しています。PTPの電力用プロファイルとしてIEC/IEEE 61850-9-3、IEEE C37.238-2011、IEEE C37.238-2017をサポートしています。
同筐体は、64kHzや1.5MHzのクロック配信も搭載可能で、1台でレガシークロック配信と次世代のPTP配信を実現したハイブリッドのクロック配信サーバーになります。
また、「GNSSだけに頼らない時刻同期」として光励起セシウム発振器を提供しています。GNSS信号が途切れた場合も光励起セシウム発振器が時刻同期網の精度を維持してくれます。
以下の図にある通り、時刻精度を維持するために最適な冗長構成でシステム運用を実現することが可能なのです。

64kHz、1.5MHzのグランドマスタークロック(GMC)構成図とスレーブ(BC)構成

●グランドマスター接続構成例

●スレーブ(BC)接続構成例

●GNSS信号と光励起セシウム発振器、タイムサーバーの時刻同期冗長構成例

【64kHz、1.5MHz、6.3MHz対応クロック配信サーバー、PTP電力プロファイルに対応したPTP配信サーバー/スレーブ(BC)】

クロック配信グランドマスター(64kHz、1.5Mhz、5MHz、10MHz)、PTP/NTPサーバー

OSA3300 光励起セシウム発振器(6.3MHz、10MHzなど)