General Test Systems

コネクテッドカー向け無線通信性能計測システム

「コネクテッドカー」という言葉に代表されるように、自動車がワイヤレス通信を行うことで多彩な機能が実現されるようになってきました。
通信性能を担保するためには、通信品質に対する評価は極めて重要であり、需要は増大しています。特に自動運転を目的としたワイヤレス機器を実装するとき、安全性に直結するため絶対的な通信性能の保証が必要です。

また、進化するコネクテッドカー開発において必要となる「EMC性能を含めた無線通信品質に対する試験ニーズ」に対応する、EMC評価と無線通信評価を融合させた新たなトータルソリューションへのアップグレードも可能です。

特長

  • 既存EMC試験設備を活用し、OTA試験が可能なロボティック・アーム・ガントリーシステムを追加できます。
     
  • 測定項目:パッシブアンテナパターン測定、OTA測定(SISO:TRP・TIS、 MIMO:スループット)
     
  • 周波数範囲:400MHz ~ 6GHz、18GHz ~ 80GHz
  • 自動車用3D アンテナパターン測定

  • 波源再構築法ニアフィールド・ファーフィールド変換  (DUTオフセット補正アルゴリズム)

  • 3GPPに認可されたRTS法*によるMIMO OTA試験
    *RTS法は3GPPドキュメント番号TS37.544 V14.5.0でMIMO OTAの標準試験プランとして認められました。
     

システム構成

シミュレーションと理論を基に最適な部品、配置を決定し、お客様のEMC試験用電波暗室をOTA試験対応暗室へのアップグレードを提案します。

オプション

フルビークル無線試験システム

既存EMC 暗室に設置可能なロボット式アンテナアーム

・EMCとOTA試験に対応する可動型システム
・OTA電波暗室で得られる試験結果と相関のある結果を取得可能
・優れたコストパフォーマンス
・短時間で設置可能

ロボット式アンテナアーム ROBO 3000 主な仕様
テクノロジー 球面ニアフィールドスキャニング+
ニアフィールド・ファーフィールド変換
周波数 600MHz ~ 7.5GHz
試験項目 パッシブアンテナパターン試験
ニアフィールド・ファーフィールド変換
2G/3G/4G/5G/WiFi/BT/GNSS/A-GNSS TRP & TIS
2 x 2 MIMO スループット(2/3Dモデル)
4 x 4 MIMO スループット(2/3Dモデル)
最大被試験体サイズ 5.8m x 2.0m x 2.0m (L x W x H)
スキャニング半径 3m
プローブの半球面スキャン範囲 0°~ 96.5°
プローブのスキャンポジショニング精度 ± 0.15°
最大スキャンスピード 10°/s
ロボットアームサイズ 2.0m x 1.6m x 3.5m (L x W x H)
重量 2500kg

事例紹介

試験所要時間(例)