TIPS、使い方のコツ

イミュニティソフトウェア(IM5、VI5)に関するFAQ

Q[IM5/CS] 磁界イミュニティ試験モードで、磁界センサーループアンテナの電圧-磁界変換ファクタはどのように設定しますか

A
IM5/CS上で表示に使用する磁界の単位に関係なく、磁界センサーループアンテナの変換ファクタは、常に「(電圧[dBuV]をセンサーアンテナが受信する磁界の強さ[dBpT]に換算するファクタ)」としてレベル測定系の伝達特性測定ファクタを作成して設定してください。
IM5/CS上で、磁界の単位として、dB(pT)以外の単位を使用した場合には、ソフトウェア内部で、dB(pT)単位の磁界値を、表示する単位の磁界値に変換して表示します。
詳細は、IM5/CS取扱説明書を参照してください。


FESP 5134-40型Field Monitoring Coilの[Conversion dBuV to dBpT]は0.005 kHzにおいて115.53 dBです。
 
IM5/CSでは、レベル測定装置の読み値[dBuV]からファクタを引き算しますので、IM5/CSでは -115.53 [dB]のように符号を反転させて入力してください。
 

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Q[IM5/CS] BCI試験時に[置換法(進行波)]を選択しているのに、測定データに記録される進行波の値がキャリブレーションパワーの約3分1となります

A
ISO11452-4規格をはじめとする自動車部品のイミュニティ試験では、無変調時のレベルとAM変調時の包絡線上のピーク値が同じレベルとなるように、無変調信号としてキャリブレーション時より5.1dB(AM変調度80%の場合)低いレベルで出力します。このため、AM変調試験の際に、変調OFFの状態でパワーを測定すると、無変調で測定したキャリブレーション時と比較して約5.1dB低い値、つまり約3分の1の値となります。
 

計算例


キャリブレーションパワー:50 W
進行波:16 W

5.1dB低い電力値は、以下の計算の通り、0.31倍です。
-5.1 dB = 10^(-5.1/10) = 0.31

キャリブレーションパワー50Wの0.31倍は15.5Wとなり。
進行波の測定結果16Wは、この15.5Wとほぼ一致します。
 

オプション


もし、上記の表記がわかりにくいなどの理由がありましたら、以下のオプションをお試しください。
[測定]-[オプション]より表示される測定オプションウィンドウ内の[AM変調試験で包絡線上のピークのレベルとして表示する]
本オプション動作の詳細についてはIM5/CS取扱説明書の記述もあわせて参照ください。
なお上記オプションはIM5/CS Ver.8.0.400以降にてご使用いただけます。
 

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Q[IM5/RS] 電界均一性測定の行や列を増やす方法

A
[均一性測定条件]-[測定ポジション]タブ-[測定ポジション数]の[最大行数]または[最大列数]を変更することで、電界均一性測定時のポイントを増やすことが可能です。

例えば、IEC61000-4-3規格に沿って、床上0.8mの位置に1.5m x 1.5mの合計16ポジションの電界均一面を構築した場合に、床上0.4mの位置の電界強度も記録する場合、[最大行数]を5へと変更することで測定ポジション数を増やすことが可能です。
 

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Q測定中にN5171B型信号発生器の本体画面上に[ERR -113, Undefined header]が表示される

A
N5171BにOption UNW Narrow pulse modulation(パルス変調オプション)が搭載されていない場合、当社ソフトウェアからリモート制御した場合に上記エラーが発生する場合があります。この条件に該当する場合、上記のエラー[ERR -113, Undefined header]は制御には影響を与えませんので、無視して頂いて結構です。

もしエラーが気になる場合、信号発生器制御のためのソフトトウェア設定ファイルの編集方法をご連絡致します。東陽テクニカEMC自動測定システムお客様サポート(Emc-support@toyo.co.jp)までご連絡をお願いいたします。
 

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Q測定データに記録される[測定時間]は妨害の開始時刻でしょうか。それとも終了時刻でしょうか

A
イミュニティ測定データに記録される[測定時間]は印加開始時の時刻を記録しております。
 

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Qイミュニティ測定を実施後、測定結果画面を開くと何もデータが表示されません

A
ご指摘の現象は、測定終了時に測定結果を登録していないことが原因の可能性があります。測定終了後にデータを表示または保存される場合は、測定終了後に表示される以下の[測定データを登録しますか?]というメッセージに[OK]を選択してください。

なお、本動作は全イミュニティソフトウェア(IM5/RS, IM5/CS, VI5/RS)で共通です。
 

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Q電界プローブのファクタの入力方法

A

イミュニティソフトウェアにおいて電界プローブのファクタを入力、更新する際には、校正証明書を準備し、"Correction Factor"という校正項目が記載されたページを開きます。

"Correction Factor"が単位なし(またはLinear)で記載されている場合

ソフトウェアへ入力する前に、計算機(エクセル、電卓など)を用いて単位変換をします。
X、Y、Z、AVG、それぞれの項目について、20×log(Correction Factor)を算出してください。
(例)Correction Factorが1.18の場合、20×log(1.18)=1.44となります。

※1つの周波数に複数レベルで校正したCorrection Factorがある場合、任意のCorrection Factorを選択してください。

ソフトウェアを起動し、[環境設定]-[機器]を選択します。機器設定の画面が表示されますので、[電界強度計]のタブ開き、[ファクタ]を選択します。
ファクタの入力画面が表示されますので下記の通り入力します。

ファクタ(X軸)[dB]  ->  Xの計算値を入力
ファクタ(Y軸)[dB]  ->  Yの計算値を入力
ファクタ(Z軸)[dB]  ->  Zの計算値を入力
ファクタ(全軸)[dB] ->  AVGの計算値を入力

エクセルを用いて計算した場合、ソフトウェアへコピーペーストが可能です。
複数の電界プローブを使用している場合、[Ch.2]以降のタブを開き、入力します。
入力後はソフトウェアを再起動し、入力した値が反映されているか確認してください。

"Correction Factor"がdB単位で記載されている場合

Correction Factorの値をそのままソフトウェアへ入力します。
ソフトウェアを起動し、[環境設定]-[機器]を選択します。機器設定の画面が表示されますので、[電界強度計]のタブ開き、[ファクタ]を選択します。
ファクタの入力画面が表示されますので下記の通り入力します。

ファクタ(X軸)[dB]  ->  XのCorrection Factor(dB)を入力
ファクタ(Y軸)[dB]  ->  YのCorrection Factor(dB)を入力
ファクタ(Z軸)[dB]  ->  ZのCorrection Factor(dB)を入力
ファクタ(全軸)[dB] ->  AVGのCorrection Factor(dB)を入力

※各軸のCorrection Factorが記載されていない場合、0を入力してください。

複数の電界プローブを使用している場合、[Ch.2]以降のタブを開き、入力します。
入力後はソフトウェアを再起動し、入力した値が反映されているか確認してください。

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