FAQ
TIPS、使い方のコツ
イミュニティソフトウェア(IM5、VI5)
ID.
Q. [IM5/CS] BCI試験時に[置換法(進行波)]を選択しているのに、測定データに記録される進行波の値がキャリブレーションパワーの約3分1となります
A.
ISO11452-4規格をはじめとする自動車部品のイミュニティ試験では、無変調時のレベルとAM変調時の包絡線上のピーク値が同じレベルとなるように、無変調信号としてキャリブレーション時より5.1dB(AM変調度80%の場合)低いレベルで出力します。このため、AM変調試験の際に、変調OFFの状態でパワーを測定すると、無変調で測定したキャリブレーション時と比較して約5.1dB低い値、つまり約3分の1の値となります。
計算例
キャリブレーションパワー:50 W
進行波:16 W
5.1dB低い電力値は、以下の計算の通り、0.31倍です。
-5.1 dB = 10^(-5.1/10) = 0.31
キャリブレーションパワー50Wの0.31倍は15.5Wとなり。
進行波の測定結果16Wは、この15.5Wとほぼ一致します。
オプション
もし、上記の表記がわかりにくいなどの理由がありましたら、以下のオプションをお試しください。
[測定]-[オプション]より表示される測定オプションウィンドウ内の[AM変調試験で包絡線上のピークのレベルとして表示する]
本オプション動作の詳細についてはIM5/CS取扱説明書の記述もあわせて参照ください。
なお上記オプションはIM5/CS Ver.8.0.400以降にてご使用いただけます。