FAQ

TIPS、使い方のコツ

California Instruments Compliance Test System (CTS)

ID.

Q. Harmonics Test Report内の[Voltage Source Verification Data]ページの各次数のうち、StatusがMarg.となる次数があります。この意味は何でしょうか

A.


IEC61000-3-2規格(例えば、IEC61000-3-2:2014 Ed.4.0)には試験中のEUTへの供給電源電圧を監視し、電圧波形の各高調波次数の電源電圧に対する割合が、以下の許容値を超えないよう規定があります。
 
  • 3次高調波:0.9%
  • 5次高調波:0.4%
  • 7次高調波:0.3%
  • 9次高調波:0.2%
  • 2次から10次の偶数次高調波:0.2%
  • 11次から40次の高調波:0.1%

Statusの表示は、各次数が許容値に対してどのくらいかによって以下の通りになります。
  • OK :100%以下
  • Marg.:100-120%
  • Dist.:120%以上

OK以外の、Marg.やDist.の場合は、供給電源電圧についての規格要求を満足していない状態ですので、ご注意下さい。

一般的に、11次から40次の高調波についてMarg.やDist.となる場合は、測定時にJIS C 61000-3-2に規定されているインピーダンスをご使用されているために電圧波形が歪んでいる場合が多いようです。この場合、上記のインピーダンスを使用しないで測定するなどの対応をお試し下さい。
また、3次や5次の高調波についてMarg.やDist.となる場合は、使用している電源の問題が多いようです。この場合、ご使用されている電源の確認をお試し下さい。

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