FAQ

TIPS、使い方のコツ

イミュニティソフトウェア(IM5、VI5)

ID.

Q. キャリブレーションデータより低い進行波電力で印加している周波数がある理由

A.


この動作はソフトウェアのキャリブレーション測定結果からのフィードバック目標値の計算による可能性があります。

以下、VI5/RSにて電界強度100[V/m]のキャリブレーション測定を行い、電界強度100[V/m]のイミュニティ測定を行った場合を例に説明します。
なお、IM5/CSを使用したBCI測定等も同様です。BCI測定の場合、電界強度[V/m]を電流[mA]へ読み替えてください。

測定結果の例

キャリブレーション測定時の測定結果
電界強度 100.47 [V/m]
進行波電力 70.21 [W]

イミュニティ測定時の測定結果
進行波電力 69.62 [W]

ソフトウェアのフィードバック目標値の計算例

キャリブレーション測定時に100[V/m]より大きな電界強度(100.47[V/m])が測定されているため、イミュニティ測定の試験レベルを100[V/m]に設定した場合、イミュニティ測定の進行波電力のフィードバック目標値はキャリブレーション測定結果(70.21[W])より小さくなります。

フィードバック目標値は以下の計算で算出しております。

70.21 [W] * (100 [V/m] / 100.47 [V/m])^2 = 69.55 [W]

このように、キャリブレーションデータを元に、イミュニティ測定の試験レベル(100[V/m])を出力させるため、ソフトウェアは進行波電力が69.55[W]となるようにフィードバック制御を実施します。
実際に、イミュニティ測定時には上記のフィードバック目標値を超える進行波電力(69.62[W])となっております。

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