開催の目的・背景
本セミナーは 2026年2月10日(東京)および 2月12日(名古屋)に開催されました。国際・国内規格策定に携わる当社の専門家が、最新のEMC規格動向や実務に直結するノウハウをお客様へいち早くお届けする目的で毎年実施しているものです。
今回のセミナーでは、IEC 61000-4シリーズの最新情報に加え、EMC対策の成功事例や最新EMIレシーバーの実機デモなど、設計・評価の現場で活用いただけるテーマを幅広く取り上げました。
当日のプログラム
■ セッション1:イミュニティ試験規格の最新動向(IEC 61000-4シリーズ・連続波イミュニティ関連)
- IEC61000-4-3(放射無線周波電磁界イミュニティ試験)の最新審議動向
- IEC61000-4-39 (近接電磁界放射イミュニティ)の概要と最新審議動向
- まとめーSC77BWG10関連の連続波イミュニティ規格の動向
講師:中村 哲也(東陽テクニカ/元IECエキスパート)
■ セッション2:新機能披露! EMIレシーバー「PXE」の最新技術紹介
- 広帯域タイムドメインスキャンの背景
- アクセラレーテッドタイムドメインスキャン(広帯域タイムドメインスキャン)の実力
- 従来の掃引(スイープ)型EMIレシーバの限界
- 新1GHz広帯域タイムドメインスキャン
- まとめ
座学講師:中村 哲也(東陽テクニカ/元IECエキスパート)
デモ担当:臼井 陽介(キーサイト・テクノロジー/ソリューションパートナーマネジャー)
■ セッション3:EMC設計のフロントローディング — EMC設計の基礎と車載機器の対策事例 —
- EMC設計のフロントローディング
- 車載機器での具体的な対策事例紹介
ケーブル設計
EMCの対策回路設計
低ノイズ設計
インバータ機器のノイズ対策
講師:渋谷 和也(東陽EMCエンジニアリング/シニアエキスパート)
当日のようす
東京会場は開場直後から多くの参加者で賑わい、休憩スペースで飲み物を楽しみながらセミナーに備える姿が見られました。名古屋会場は 出席率100% と非常に高い参加意欲が感じられました。
東京会場

名古屋会場

セッション1では、中村による詳細な規格解説が行われ、規格改定の背景や審議動向など、標準化に携わる立場ならではの内容に多くの参加者が聞き入っていました。
セッション2では、A‑TDS技術を搭載したEMIレシーバーを用いたデモを実施し、同一信号を観測した場合の“見え方の違い”に驚きの声が上がりました。

セッション3では、豊富な事例をもとに、設計段階でのEMC対策の重要性と実践的な方法が紹介され、多くの参加者が自社製品と重ねながら熱心に聴講していました。
会場後方では、関連製品・サービスの展示や資料配布も行いました。
参加者の声
多くのポジティブな感想をいただきました!
セッション1:満足・やや満足 94%
- 規格の最新動向を知る機会がないので、今後の試験環境の検討に役立った。
- 規格が制定される前の審議動向を把握でき、参考になった。
セッション2:満足・やや満足 84%
- 測定器の最新機能を見ることができ大変興味深かった。
- ノイズの特定にかなり有用だと感じた。
セッション3:満足・やや満足 77%
- 自社開発製品の回路をイメージしながら聴講でき、非常に参考になった。
- 基板回路設計担当として役立つ情報が多かった。
- 設計者目線での内容で非常に参考になった。
講師コメント
「実機のデモでは、PXEのA-TDSが1GHzの測定スパンにおいてギャップレスで信号の全ての挙動を測定できる様子をご覧いただきました。従来の掃引方式の測定ではほとんど見逃していたノイズを、誰でも容易に観測する事が可能となり、測定の信頼性、生産性の向上が期待できます。」(キーサイト・テクノロジー社 臼井)
「SC77B WG10関連規格の最新動向については、これまでも毎年継続してご報告してまいりました。少々専門的で細部に踏み込む部分もありましたが、規格の成り立ちや背景を含めた関連知識、そしてより深い理解を得ていただくことで、皆さまが今後より正確な試験を実施される際の判断材料としてお役立ていただければ幸いです。」(東陽テクニカ 中村)
まとめ・次回案内
本セミナーを通じて参加者が得た知見総まとめ:
- セッション1:IEC 61000-4シリーズの改訂に向けた審議動向と今後の方向性
- セッション2:最新EMIレシーバー「PXE」による高精度測定のメリットと比較結果
- セッション3:設計段階からのEMC対策導入による効率的な開発サイクル実現と具体的対策
これらの内容は、設備導入計画の検討や開発プロセスの改善において、すぐに活用いただけるものとなっています。今後も当社では、最新の規格動向や対策技術をテーマにセミナーを開催します。最新情報は以下をご覧ください。
