構成可能変数

以下の表に、Perforceサービスのカスタマイズに使用できる構成可能変数を示します。構成可能変数の設定は、サーバ、クライアント、またはプロキシに影響する可能性があります。特定の構成可能変数の対象は、以下の表に示されています。次のセクションでは、構成可能変数の設定方法を対象別に説明しています。

構成可能変数がバイト数を示している場合、略語"K"および"M"は適切な2のべき乗として解釈されます。他の構成可能変数については、"K"および"M"はそれぞれ1,000と1,000,000を示します。

サーバに影響する構成可能変数

p4 configureを使用して、Perforceサーバに影響する構成可能変数を設定または設定解除します。これらの構成可能変数は、p4 help configurablesでも記述されます。サーバーの構成可能変数の設定について、および優先順についての詳細は、p4 configureを参照してください。

ほとんどの構成可能変数に対する変更は直ちに行われるため、変更を有効にするためにサーバを再起動する必要はありません。

クライアントに影響する構成可能変数

クライアントに影響する構成可能変数の設定は、次の方法で行います(優先順に示されています)。

  • コマンドラインのグローバルオプションとして、サーバー起動時に渡します。例:

    p4 -u bluto -p perforce:1666 sync
    
  • P4CONFIGファイルのエントリとします。構成可能変数を、次のように設定します。

    P4USER=bluto
    P4PORT=perforce:1666
    

    以下の構成可能変数はconfigファイルに設定できます。また、p4 help environmentコマンドでリストされた変数を設定することもできます。

    filesys.binaryscan
    net.maxwait
    filesys.bufsize
    net.net.rfc3483
    lbr.verify.out
    net.tcpsize
    net.keepalive.count
    sys.rename.max
    net.keepalive.disable
    sys.rename.wait
    net.keepalive.idle
    net.keepalive.interval
  • P4ENVIROファイルのエントリとします。

    環境変数の定義には、P4ENVIROおよびP4CONFIGファイルの両方を使用できます。ワークスペースごとに異なる値を持つ変数にはP4CONFIGファイルを使用し、すべてのプロジェクトで一定の変数にはP4ENVIROファイルを使用します。P4CONFIGファイルに設定される値は、P4ENVIROファイルの値をオーバーライドします。

  • WindowsおよびOS Xでは、p4 setコマンドに設定する。例を以下に示します。

    p4 set P4PORT=ssl:tea:1666
    

プロキシに影響する構成可能変数

プロキシに影響する構成可能変数の設定は、次の方法で行います。

  • コマンドラインオプションを使用します。例:

    p4p -p tcp64:[::]:1999 -t central:1666 -r /var/proxyroot -v proxy.monitor.level=2
    
  • 環境変数を使用します。

  • Windowsでは、p4 set コマンドを使用します。

    p4 set -S "perforce_proxy" P4POPTIONS="-v myconfig=myvalue"
    

構成可能変数

構成可能変数

クライアントまたはサーバまたはプロキシ

デフォルト値

意味

auth.default.method

サーバー

perforce

新しいユーザの識別に使用するデフォルトの方法です。

  • perforceは、ユーザの認証をPerforceのdb.userテーブルを使用して行います。これはデフォルトの設定です。

    有効なLDAPコンフィギュレーションがない場合、この設定では、新しいユーザの認証をAD/LDAPサーバに対して行い、認証トリガが存在する場合はそのトリガを使用します。

  • ldapは、AD/LDAPサーバに対して認証されるユーザを、認証トリガを使用せずに指定します。

    さらに、AD/LDAPサーバに対して正常に認証された場合に自動で新しいユーザを作成するには、構成可能変数auth.ldap.userautocreateにゼロ以外の値を設定します。

auth.ldap.userautocreate

サーバー

0

auth.default.methodldapに設定されている場合、この構成可能変数の値が1だと、ユーザがPerforceにログインし、p4 loginを使用してAD/LDAPサーバに対して正常に認証が行われた場合、自動で新しいユーザが作成されます。

auth.ldap.cafile

サーバー

なし

SSLまたはTLSを使用していてauth.ldap.ssllevelが>=1の場合に、AD/LDAPサーバによる証明書の検証に使用される、1つまたは複数のPEM形式の証明書を含むファイルへのパスです。

auth.ldap.order.n

サーバー

なし

認証に使用するLDAPコンフィギュレーションの名前の指定、および与えられたユーザ名を検索する順番の指定を行います。最も小さい番号が最も高い優先度になります。

番号は、スキップすることができます。例:

auth.ldap.order.1=UK_LDAP
auth.ldap.order.2=US_LDAP
auth.ldap.order.5=RU_LDAP

この構成可能変数が設定されていて、既存のLDAPコンフィギュレーションが指定され、LDAP認証が有効であり、Perforceサーバが再起動された場合は、認証トリガサポートは無効になります。

auth.ldap.ssllevel

サーバー

0

SSL認証の検証レベルです。

  • 0: 検証なし。デフォルト。

  • 1: 証明書は有効であるが、共通名は未確認。

  • 2: 証明書が有効で、証明書の共通名がAD/LDAPサーバのホスト名と一致。

auth.ldap.timeout

サーバー

30

接続の試行をあきらめるまでの時間を秒単位で指定します。

cluster.id

サーバー

なし

Perforceクラスタの名前であり、クラスタの作成時に指定されます。

db.peeking

サーバー

2

ロックなしの読み取りを有効にして構成します。有効にされた場合、多くの共通コマンドは、他のコマンドによるデータベース更新の試行をブロックしなくなります。詳しくは、『Perforceサーバ管理者ガイド: 基本』を参照してください。

0: ピーキングを無効にします。動作は、2013.2以前と同じです。

1: 新しいロック方式を有効にして、ピーキングを無効にします(診断用途のみ)。

2: 新しいロック方式を有効にして、ピーキングを有効にし、hx/dx最適化をオンにします。

3: 新しいロック方式を有効にして、ピーキングを有効にし、hx/dx最適化をオフにします。

db.replication

サーバー

未設定

Perforceサーバ上のメタデータ(db.*ファイル)にアクセスするコマンドの動作を制御します。

readonly: メタデータの読み取りを行うユーザコマンドは許可し、メタデータの変更を行うコマンドは拒否します。

レプリカサーバをp4d -M readonlyオプションで起動するのと同等です。

dbjournal.bufsize

サーバー

16K

ジャーナルとチェックポイントの読み取り/書き込み操作のためのバッファサイズ。

dbopen.nofsync

サーバー

0

1に設定すると、サーバがdb.*データベースファイルを閉じたときのfsync()呼び出しを無効にし、修正済みデータを書き込む時期をOSが決定できるようにします。

defaultChangeType

サーバー

なし

新しいチェンジリストのデフォルトのタイプ。publicまたはrestrictedのいずれかです。未設定の場合、新しいチェンジリストはpublicになります。

dm.annotate.maxsize

サーバー

10M

p4 annotateでの最大リビジョンサイズ

dm.domain.accessforce

サーバー

3600

サーバがロックを待機しなければならない場合でも、指定した秒数を経過していたらアクセス時刻を強制的に更新します。

dm.domain.accessupdate

サーバー

300

指定した秒数を経過しないと、アクセス時刻更新のための書き込みロックを要求しません。

dm.grep.maxrevs

サーバー

10K

p4 grepによって検索可能な最大リビジョン数。

dm.integ.engine

サーバー

3

デフォルトでは、p4 integrateで新しい反映エンジンを使用します。(p4 mergeコマンドでは、この設定とは無関係にv3反映エンジンが常に使用されます。)

古い(2006.1)反映ロジックの使用を継続するサイトでは、p4 configure set dm.integ.engine=2を実行してこの構成可能変数を2に設定します。

dm.keys.hide

サーバー

0

1または2に設定すると、p4 keysadmin権限が必要になります。2に設定すると、p4 keyadmin権限が必要になります。

dm.password.minlength

サーバー

8

securityがゼロ以外の値に設定されたサーバで要求される、パスワードの最小文字数のデフォルト値。

dm.protects.allow.admin

サーバー

0

Perforce管理者がp4 protectsコマンドに-a-g-uオプションを使用することを許可します。デフォルトでは、スーパーユーザのみがこれらのオプションを使用できます。

dm.proxy.protects

サーバー

1

ユーザが与えられたIPアドレスから(プロテクションテーブルのIPアドレスの使用に従い)サーバにアクセスできるか判断します。デフォルトでは、接続が中間サーバを通している場合、接頭辞proxy-がクライアントのIPアドレスに追加されます。

この変数を0に設定すると、中間サーバを通した接続にproxy-接頭辞が付かないようにすることができます。

詳細については、p4 protectコマンドを参照してください。

dm.resolve.attribs

サーバー

1

p4 attributeによって設定される属性の衝突解決を有効にします。

dm.rotatewithinjnl

サーバー

1

0に設定すると、ジャーナルのローテーション後のログのローテーションを無効にします。

デフォルトでは、ジャーナルがローテーションされると構造化ログもローテーションされます。頻繁にジャーナルローテーションが行われ、それとは別のスケジュールでログのローテーションを実施したい場合、この動作を無効にすることで可能になります。

dm.shelve.maxfiles

サーバー

10M

p4 shelveによって保留可能な最大ファイル数。

dm.shelve.maxsize

サーバー

0

保留可能なファイルの最大サイズ。0の場合は無制限。

dm.shelve.promote

サーバー

0

エッジサーバが保留中のファイルをコミットサーバに昇格できるようにします(-pオプションを使用するのではなく)。一般に、自動昇格を有効にすることはお勧めできません。共有するつもりのない保留中ファイルの不要な大量転送が発生することになります。

dm.user.accessforce

サーバー

3600

サーバがロックを待機しなければならない場合でも、指定した秒数を経過していたらアクセス時刻を強制的に更新します。

dm.user.accessupdate

サーバー

300

指定した秒数を経過しないと、アクセス時刻更新のための書き込みロックを要求しません。

dm.user.loginattempts

サーバー

3

遅延が発生するまでのパスワード試行回数。ログインに3回失敗すると、ユーザは10秒間待たなければなりません。

dm.user.noautocreate

サーバー

0

自動ユーザ作成の動作を制御します。

0: 必要に応じてユーザを作成する。ほとんどのPerforceコマンドは、存在しないユーザにより実行されると、ユーザの作成を行います。ユーザの作成を行わないコマンドの例については、p4 infoを参照してください。

1: 新しいユーザは、p4 userを実行したときのみ作成されます。

2: 新しいユーザは、スーパーユーザがp4 userを実行したときのみ作成されます。

dm.user.resetpassword

サーバー

0

設定すると、パスワードが与えられて作成された新規ユーザは、コマンドを実行する前にパスワードをリセットするよう強制されます。

この構成可能変数は、新しく作成されたユーザーのパスワードがユーザ仕様のPassword:フィールドで設定されている場合に適用されます。新しくユーザが作成された後、その新しいユーザが初期パスワードをp4 passwdコマンドで取得する場合のパスワードリセット動作は、この構成可能変数の設定による影響は受けません。

filesys.binaryscan

クライアント

64K

p4 add実行時、バイナリデータの最初のfilesys.binaryscanバイトをスキャンします。

filesys.bufsize

クライアント、サーバ

4K

クライアント側の読み取り/書き込み操作のためのバッファサイズ。

filesys.depot.min

サーバー

250M

ディポに必要な最少ディスク空き容量。これより少なくなると、サーバはコマンドを拒否します。(1つのディポで使用できる空き容量がfilesys.depot.minよりも少ない場合、すべてのディポに関わるトランザクションに対するコマンドが拒否されます。)

filesys.extendlowmark

クライアント

32K

ファイルサイズがこの値を超えると事前割り当てが実行されます(Windows)。

filesys.P4JOURNAL.min

サーバー

250M

サーバのジャーナル・ファイルシステムに必要な最少ディスク空き容量。これより少なくなると、サーバはコマンドを拒否します。

filesys.P4LOG.min

サーバー

250M

サーバのログ・ファイルシステムに必要な最少ディスク空き容量。これより少なくなると、サーバはコマンドを拒否します。

filesys.P4ROOT.min

サーバー

250M

サーバのルート・ファイルシステムに必要な最少ディスク空き容量。これより少なくなると、サーバはコマンドを拒否します。

filesys.TEMP.min

サーバー

250M

一時的な処理に必要な最少ディスク空き容量。これより少なくなると、サーバはコマンドを拒否します。

filesys.windows.lfn

サーバー

未設定

1に設定すると、Windowsプラットフォームで260文字を超えるファイル名をサポートします。

filetype.maxtextsize

クライアント

10M

テキストタイプ検出対象とする最大ファイルサイズ。

journalPrefix

サーバー

未設定

ジャーナルの接頭語またはディレクトリの位置

lbr.autocompress

サーバー

0

この構成可能変数を有効にすると、保存方法をRCSフォーマットのテキストではなく圧縮テキスト(ctext)に指定します。ユーザにはまだファイルタイプはtextと表示されています。

この変数の設定が推奨されるのは、コミットサーバやエッジサーバのコンフィギュレーションを使用する場合や、Perforceのクラスタ環境で発生するようなサーバ間でのアーカイブファイルを共有する場合です。

lbr.bufsize

サーバ、プロキシ

4K

バージョン化ファイルのサーバアーカイブに対する読み取り/書き込み操作のためのバッファサイズ

lbr.proxy.case

プロキシ

1

1: ファイルパスでは常に大文字と小文字を区別しません。

2: サーバで大文字と小文字を区別しない場合、ファイルパスでは大文字と小文字を区別しません。

3: ファイルパスでは常に大文字と小文字を区別します。

lbr.replication

サーバー

未設定

Perforceサーバ上のバージョン化ファイルにアクセスするユーザコマンドの動作を制御します。

readonly: ディポのファイルを読み取るユーザコマンドを受け入れ、ディポのファイルを変更するユーザコマンドを拒否します。

shared: これはondemandモードと同じです。

ondemand: レプリカサーバのユーザによって明示的に要求された場合に限り、バージョン化ファイルを複製します。

cache: ファイルの内容を参照するコマンドは受け入れますが、自動でファイルの転送は行いません。

none: バージョン化ファイルへのアクセスは許容されません。

レプリカサーバのp4dプロセスを、-D readonly-D shared、(または-D ondemand)、-D cache、または-D noneオプションの1つとあわせて開始するのと同等です。

lbr.retry.max

サーバー

50K

転送が失敗した場合、レプリカはlbr.retry.maxの回数だけファイルの取得を試みます。

lbr.verify.in

サーバー

1

内容についてクライアントからサーバへの検証を行いますか? (1は行う、0は行わない)

lbr.verify.out

クライアント、サーバ

1

内容についてサーバからクライアントへの検証を行いますか? (1は行う、0は行わない)

lbr.verify.script.out

サーバー

1

0に設定すると、+Xタイプのファイルは、サーバからクライアントへの転送時にダイジェストのチェックを行いません。

反映元のウォーターマークが使用される場合、サイトは+Xアーカイブトリガスクリプトを構成して、同期中にユーザ固有の文字列をファイルの中に埋め込むため、ファイルが同期または表示される度に異なる結果を返します。これにより、ファイルをディスクに送信するときに実行されるダイジェストの検証は無効化されます。lbr.verify.script.outを設定すると、この状況でダイジェストの検証を無効にします。その他のファイルは、lbr.verify.outの設定に従い、通常通り検証されます。

minClient

サーバー

なし

このサーバへの接続が許可されるクライアントソフトウェアの最も低いバージョン。p4 configure set minClient=versionによって設定されます。

minClientMessage

サーバー

なし

クライアントソフトウェアが古すぎる場合に発行するメッセージ。p4 configure set minClientMessage=messageによって設定されます。

monitor

サーバー

0

サーバプロセスの監視:

0: サーバプロセスの監視を無効にします。

1: アクティブなプロセスだけを監視します。

2: アクティブなプロセスと休止中のプロセスを監視します。

5: 実行中のコマンドと休止中の接続の両方を監視します。このコマンドにより1秒を超える間ロックされたファイルの一覧を含みます。

10: 実行中のコマンドと休止中の接続の両方を監視します。このコマンドにより1秒を超える間ロックされたファイルの一覧を含みます。ロック情報にはロック待機時間を含みます。

25: 実行中のコマンドと休止中の接続の両方を監視します。このコマンドによりロックされたファイルの一覧を含みます。ロック情報にはロック待機時間を含みます。

詳しくはp4 monitorを参照してください。

monitor.lsof

サーバー

なし

Unixプラットフォームに設定される場合、p4 monitorコマンドの使用が可能となり、ロックされたファイルの一覧が表示されます。以下の値を指定します。

path/lsof -F pln

pathの値は、お使いのUnixバージョンによって異なります。例:

/usr/bin/lsof -F pln

詳細については、p4 monitorコマンドを参照してください。

net.backlog

サーバ、プロキシ

10

待機中の接続に関する待ち行列の最大の長さ。極度に負荷が大きいサーバにユーザが接続できない場合、これを増やすことを検討してください。

net.keepalive.count

サーバー

0

失敗するまでに通知されなかったキープアライブの数

net.keepalive.disable

サーバー

0

ゼロ以外の場合、TCPキープアライブパケットの送信を無効にします。

net.keepalive.idle

サーバー

0

キープアライブの送信を開始するまでのアイドル時間(単位: 秒)。

net.keepalive.interval

サーバー

0

キープアライブパケットの送信間隔(単位: 秒)。

net.maxfaultpub

プロキシ

100

プロキシのキャッシュフォールト動作を制御する値。単一のp4 syncnet.maxfaultpub MBを超えるフォールトをpdb.lbrに発行しません。

net.maxwait

クライアント、サーバ、プロキシ

なし

ネットワーク接続がタイムアウトするまでの時間を示した秒数。

サーバ全体には設定しないことが推奨されます。サーバに設定すると、この制限時間内にユーザがコマンドラインフォームの入力を完了しなければならないからです。個々のユーザのP4CONFIGファイルに設定すると、そのユーザのワークステーションに対して適用されます(割り当てられた制限時間内にバージョン化サービスがユーザリクエストに応答することのみが要求されます)。

net.mimcheck

サーバ、プロキシ

1

中間者攻撃に対するネットワークセキュリティーレベル:

0: MitMチェックを無効にします。

1: レガシーコンテキストでのプロキシ/ブローカ接続をチェックします。

2: クライアントからの接続について、TCPフォワードの実行がチェックされます。

3: クライアント、プロキシ、およびブローカからの接続について、TCPフォワードの実行がチェックされます。

4: すべての接続がチェックされます。リリース2010.1より古いクライアントソフトウェアは接続できません。

5: すべての中間サービスがチェックされます。すべてのサービスユーザは有効なチケットを持っていなければなりません。2010.2サーバと中間サービスを必要とします。

net.parallel.max

サーバー

0

1より大きい値は、クライアントに同期またはファイルをサブミットする時に、指定したレベルまでの並行処理を可能にします。

この変数を設定するのに加えて、--parallelオプションをp4 syncコマンドまたはp4 submitコマンドに使用し、要求する処理についてさらに記述します。

値は、0100の間の範囲とします。詳細については、p4 syncコマンドまたはp4 submitコマンドを参照してください。

net.reuseport

サーバー

0

SO_REUSEPORTをリッスン用ソケットに設定します。

net.rfc3484

クライアント、サーバ

0

1である場合、ホスト名の解決にIPv4またはIPv6のどちらを使用するかは、オペレーティングシステムによって決定されます。これは、ホスト名(FQDNまたは非修飾)が使用されている場合にのみ該当します。

IPv4のリテラルアドレス(例: 127.0.0.1)が使用されている場合、トランスポートは常にtcp4であり、IPv6のリテラルアドレス(例:::1)が使用されている場合、トランスポートは常にtcp6です。

net.tcpsize

クライアント、サーバ、プロキシ

512K

接続時に設定される、TCPの送信および受信のバッファサイズ。プロキシなど、待ち時間の長い接続にはこれを増やすことを検討してください。実際のバッファサイズはこの値の大きさであり、OSで定義されます。

proxy.monitor.interval

プロキシ

10

プロキシ監視間隔を指定します。デフォルト値は10秒間です。

proxy.monitor.level

プロキシ

0

0: 監視機能は無効にされます(デフォルト)。

1: ファイル転送のみを監視します。

2: すべての処理を監視します。

3 すべての処理の全トラフィックを監視します。

rcs.nofsync

サーバー

0

サーバがバージョン化ファイルをRCSフォーマットで書き込んだときにfsync()呼び出しを無効にし、変更されたデータを書き込む時期をOSが決定できるようにするには、1に設定します。

rpl.checksum.auto

サーバー

0

ジャーナルのローテーション時に実行するデータベーステーブルチェックサム検証のレベル。各レベルは、より大きなデータベーステーブルのセットに対応します。

0: チェックサムを無効にします。

1: 最も重要なシステムテーブルとリビジョンテーブルのみ検証します。

2: レベル1すべて、およびレプリカ間で違いのないメタデータを保持するテーブルを検証します。

3: すべてのメタデータを検証します。これにはビルドファームやエッジサーバレプリカにより異なるメタデータも含まれます。

rpl.checksum.change

サーバー

0

実行するオンザフライチェンジリスト検証のレベル。

0: 検証は実施しません。

1: サブミットの最後にジャーナルノートの書き込みを実行します。

2: レプリカによってチェンジリストのサマリーが検証され、チェンジリストが一致しない場合は、integrity.csvへの書き込みが実行されます。

3: レプリカによってチェンジリストのサマリーが検証され、チェンジリストが一致しない場合は、integrity.csvへの書き込みが実行されます。

rpl.checksum.table

サーバー

0

実行するテーブルチェックサムのレベル。

0: テーブルレベルでのチェックサムだけが実行されます。

1: テーブルアンロードおよびテーブルスキャンのジャーナルノートはレプリカによって処理され、検証処理が失敗した場合は、integrity.csvに記録されます。

2: ジャーナルノートの処理結果が一致する場合でも、その結果がログに記録されます。

rpl.compress

サーバー

0

レプリカ/マスターのネットワーク圧縮を有効にします。

0: データストリームは圧縮されません。

1: レプリカへのアーカイブ転送(p4 pull -u)に使用されるデータストリームが圧縮されます。

2: p4 pull -uおよびp4 pullに使用されるデータストリームが圧縮されます。

3: すべてのデータストリーム(p4 pull -up4 pull、およびマスターまたはコミットサーバに送られるコマンドのデータストリーム)が圧縮されます。

rpl.forward.login

サーバー

0

各レプリカサーバで1に設定すると、分散構成のユーザがシングルサインオンできるようになります。分散構成環境内のすべてのサーバに対して、cluster.id構成可能変数を同じに設定する必要があります。

詳細については、『Perforceサーバ管理者ガイド: マルチサイト展開』の「ユーザを認証する」を参照してください。

rpl.jnlwait.adjust

サーバー

25

転送レプリカに多くのユーザがいる場合に、サーバのパフォーマンスの調整に使用します。値の調整については、Perforceサポートにご相談ください。

rpl.jnlwait.interval

サーバー

50

転送レプリカに多くのユーザがいる場合に、サーバのパフォーマンスの調整に使用します。値の調整については、Perforceサポートにご相談ください。

rpl.jnlwait.max

サーバー

1000

転送レプリカに多くのユーザがいる場合に、サーバのパフォーマンスの調整に使用します。値の調整については、Perforceサポートにご相談ください。

rpl.journal.ack

サーバー

1

トランザクションがワークスペースのサーバに表示される前かつクライアントが正常終了の通知を受ける前に、トランザクションの継続を承認するスタンバイサーバの数。

デフォルト値は、1台のスタンバイサーバがトランザクションを承認する必要があるという意味です。

この構成可能変数は、利用できるスタンバイサーバの数より多い値に設定しないでください。

rpl.journal.ack.min

サーバー

0

0に設定することは、スタンバイサーバが停止した場合に、必要な承認なしでトランザクションが継続されることを意味します。この状態でマスターサーバが故障した場合、データが失われる可能性があります。

1に設定することは、スタンバイサーバが停止した場合に、更新トランザクションが完了しないため、それからマスターサーバが故障した場合は、完了済みのトランザクションからはデータが失われないことを意味します。

rpl.labels.global

サーバー

0

分散Perforceサービスでは、ローカルラベルとグローバルラベルの両方があります。ローカルラベルは単一のエッジサーバに限定されるため、その他のサーバに使用することはできません。グローバルラベルは、コミットサーバ上で作成および更新されるため、すべてのサーバから見ることができます。ただし、グローバルラベルはグローバルな(バインドされていない)クライアントワークスペースでのみ使用することができます。

2013.2リリースでは、デフォルトのラベルはローカルです。rpl.labels.global1に設定すると、デフォルトでラベルをグローバルにします。

この構成可能変数を0に設定すると、ユーザは-gオプションをp4 labelp4 labelsync、およびp4 tagコマンドと共に使用して、グローバルラベルを作成または更新することができます。この構成可能変数を1に設定した場合、-gオプションの意味は反対になり、ローカルラベルの更新を可能にします。

rpl.verify.cache

サーバー

0

設定された場合、レプリカサーバはユーザにファイルを渡すたびにキャッシュに格納されたファイルの整合性を確認します。ファイルが一致しない場合、上流のサーバからファイルを再びフェッチします。これは、レプリカサーバ上では計算コストが高く、一般的にはPerforceテクニカルサポートでのみ有用です。

run.users.authorize

サーバー

0

設定されると、ユーザはp4 usersを実行する前に認証を受ける必要があります。

security

サーバー

0

サーバセキュリティーレベル:

0: レガシーサポート: パスワードは不要で、強度の要件は設定されません。

1: 強力なパスワードが必要であり、既存のパスワードはリセットされません。2003.2より前のクライアントソフトウェアに適合します。

2 :強力なパスワードが必要であり、既存のパスワードはリセットされます。2003.2以降のクライアントソフトウェアが必要です。

3: パスワードは強力である必要があり、チケットベースの認証(p4 login)が必要です。

4: 上記すべての制約。すべてのレプリカサーバおよびこのサーバへのリモートディポ接続には、認証されたサービスユーザを使用する必要があります。

server.allowfetch

サーバー

0

変更のフェッチの可否を設定します。

  • 1に設定すると、このサーバは他のサーバからのフェッチが可能になります。

  • 2に設定すると、他のサーバはこのサーバからのフェッチが可能になります。

  • 3に設定すると、1および2の両方が可能になります。

server.allowpush

サーバー

0

変更のプッシュの可否を設定します。

  • 1に設定すると、このサーバは他のサーバへのプッシュが可能になります。

  • 2に設定すると、他のサーバはこのサーバへのプッシュが可能になります。

  • 3に設定すると、1および2の両方が可能になります。

server.allowrewrite

サーバー

0

ゼロ以外の値に設定された場合、このサーバでp4 unsubmitおよびp4 fetch -uコマンドの実行が可能になります。

server.commandlimits

サーバー

0

コマンドごとのリソース制限のポリシーです。

0: すべてのユーザが、p4 group仕様で設定されているMaxResultsMaxScanRows、およびMaxLockTimeの制限をオーバーライドしてコマンドラインを使用することができます。

1: コマンドごとのオプションは、リソース制限より低く設定できますが、高く設定することはできません。

2: すべてのコマンドラインリソース制限オプションは単に無視されます。

server.depot.root

サーバー

なし

ファイルシステムの位置に対して、ディポフォームのMap:フィールドで指定された相対アドレスを検証します。設定がない場合、Map:フィールドの相対アドレスはP4ROOTに保存された値に対して検証されます。詳細については、p4 depotコマンドを参照してください。

server.locks.dir

サーバー

server.locks

P4ROOTと相対的に指定される、サーバロック用のディレクトリ。サーバのロック機能を無効にするには、この構成可能変数をdisabledに設定します。(db.peekingがゼロ以外(有効)の場合、server.locksdisabledにすることはできません。ロックを無効にするには、server.locks.syncを0に設定します。)

server.locks.sync

サーバー

0

設定されている場合、p4 syncコマンドはクライアントのワークスペースのロックを共有モードにします。デフォルト値0では、クライアントワークスペースのロックを同期しません。

db.peekingが有効の場合、server.locks.dirディレクトリが存在します。db.peekingを有効にした場合のロック動作の変更により、server.locks.dirdisabledにする必要はなくなりますが、p4 syncコマンドの実行が複数同時の場合や、大規模の場合、あるいは中断した場合のいずれかまたはすべてにおいて、server.locks.sync0に設定することで同期の動作を以前のものにすることができます。

server.maxcommands

サーバー

0

監視機能が有効であり、この構成可能変数がゼロ以外の値に設定されている場合、これを超える数の同時コマンド要求はサービスによって拒否されます。

serverlog.counter.n

サーバー

なし

nで指定される構造化ログファイルのカウンタの名前。(例えば、構造化ログファイルがerrors.csvの場合、nは3です。)

カウンタの詳細については、『Perforceサーバ管理者ガイド: 基本』の「ロギングおよび構造化ファイル」を参照してください。

serverlog.file.n

サーバー

なし

構造化ログファイルに関連付けられたサーバログファイルの名前。有効なファイル名のリストについては、p4 logparseを参照してください。

serverlog.maxmb.n

サーバー

なし

構造化ログファイルについて、関連するログファイルをローテートするサイズ(MB)。

serverlog.retain.n

サーバー

なし

構造化ログファイルについて、ある一時点においてサーバ上に保持するローテートされたログファイルの数。

serviceUser

サーバー

なし

あるサーバ(またはプロキシ)が複製/プロキシ構成におけるマスターサーバに対して、またはリモートディポのコンテキストにおいてリモートサーバに対して認証するサービスユーザ。

spec.hashbuckets

サーバー

99

スペックディポ内のファイルがハッシュされるバケット(サブディレクトリ)の数。0に設定するとハッシュが無効になり、パフォーマンスがディレクトリごとのファイル数に関係する古いファイルシステムではパフォーマンスが遅くなる可能性があります。

ssl.secondary.suite

サーバー

0

デフォルトでは、PerforceのSSLサポートはAES256-SHA暗号スイートに基づいています。CAMELLIA256-SHAを使用するには、このチューナブルを1に設定してください。

startup.n

サーバー

なし

レプリカサーバ起動時に、startup.1からstartup.nまでのp4 pullスレッドが生成されるよう、レプリカサーバの設定を行います。

startup.n構成変数は順番に処理 されます。最初に欠番があった箇所で処理が停止し、欠番以降のコマンドは無視されます。

statefile

サーバー

state

レプリカサーバで、現在のジャーナル位置を追跡するためにサーバによって使用されるファイル。

submit.noretransfer

サーバー

0

サブミットが失敗した後に、必ず再転送を行います。

この構成可能変数を設定すると、サーバは意図したアーカイブの場所にファイルが既に存在するか確認し、失敗したサブミットを再試行するときに再転送を行いません。

p4 submitコマンドに--noretransferオプションを使用すると、設定の動作をオーバーライドできます。

submit.unlocklocked

サーバー

0

これを設定すると、ユーザが(p4 lockコマンドで)ロックした作業状態のファイルを、p4 submitが失敗した後に自動的にロック解除します。

sys.rename.max

サーバー

10

ファイルの名前変更が失敗した場合に再試行をミリ秒単位で制限します。WindowsのRename()再試行ループに影響します。

sys.rename.wait

サーバー

1000

ファイルの名前変更の試行のタイムアウトをミリ秒単位で設定します。WindowsのRename()再試行ループに影響します。

template.client

サーバー

なし

ユーザがp4 clientコマンドの-tオプションを省略した場合にテンプレートとして使用するデフォルトのクライアントを指定します。

template.label

サーバー

なし

ユーザがp4 labelコマンドの-tオプションを省略した場合にテンプレートとして使用するデフォルトのラベルを指定します。

triggers.io

サーバー

0

設定した場合、トリガはコマンドライン変数からパラメータを受け取りません。むしろ、各自のSTDINに送信されたキーと値のペアのディクショナリーを受け取ります。トリガは、ディクショナリーの応答を使用して、STDOUT経由でサーバに返信することができます。

zerosyncPrefix

サーバー

なし

これを設定すると、p4 syncのデフォルトの動作を変更し、クライアントワークスペースがこの接頭語で始まる場合に、影響を受けるワークスペースへのすべての同期操作にp4 sync -kを使用するものとし、ワークスペースの内容を変更しないようにします。