Calnex Solutions plc

ネットワークエミュレータ「Paragon-X」

Calnex Solutions社製ネットワークエミュレータParagon-Xは、イーサネット通信に対して伝送路遅延・任意障害を挿入することが可能なハードウェア製品です。

カタログ

特長

  • 障害挿入の確率・タイミングをフレキシブルに設定可能 (Distribution 設定)
  • Flow Wizard (Paragon-Xでキャプチャした実際の通信に基づいてフィルタ設定)
  • フィルタ設定にWiresharkなどの外部ツールで取得したPCAP ファイルを使用可能
  • ワイヤレートサポート
  • Jumbo Frame サポート
  • 最大挿入遅延時間:800ms(10Gbps)、8 s(1Gbps)、80 秒(100Mbps)
  • 0.1μs単位での遅延設定
  • 遅延、障害の挿入を止めずに設定変更可能
  • わかりやすい専用コントローラソフトウェアによる制御
  • Tcl・Perl・Python スクリプトによる制御

ラインアップ

  機能 インターフェース
Paragon-X 1 & 10Gイーサネット対応モデル 2x10G(SFP+/XFP) & 2x1G(RJ45/SFP)
Attero-X
搭載インターフェース 100/1000BASE-T(Copper):2ポート
1GbE(SFP):2ポート
10GbE(SFP+):2ポート
10GbE(XFP):2ポート
寸法(cm) 45 x 24 x 9 (W x D x H)
重量(kg) 3.6
電力(W) 150
入力電圧(V) 100-240

機能

Fixed Delay (固定遅延) / Fixed Jitter (固定ジッタ)

  • 固定遅延と固定ジッタは0.1μS単位で設定可能
  • 固定遅延の最大値:回線速度によってことなる (10GbE:0.8S、1GbE:8S、100MbE:80s)
  • 固定ジッタの最大値:500μs

Error Packet (Ethernet FCS エラー挿入) / Lost Packet (パケットドロップ) / Repeated packet (パケット複製) / Misorder (パケット順序入れ替え)

  • 下記障害タイプのうち1つを選択

障害タイプ 説明
Errored Packet Ethernetフレームチェックサムにエラーを発生させます。
Lost Packet Ethernetパケットがドロップされます。
Repeated Packet Ethernetパケットがリピートされます。
Mis-order Events to
a depth.
パケットが順序を入れ替えて送信されます。Depthの値はパケッ トの列の中での適切な位置からの相対的なずれを表します。
例)depthが3で影響を受けるパケットが先頭から4番目の場合、 4番目の位置から7番目の位置、つまり3つ後ろに移動します。 Depthの範囲:1から32 (1刻み)

Packet置き換え

  • パケットの先頭128バイト以内の任意バイトを上書き可能
  • 特定のバイトを常に指定した値に書き換えることも、ビットを反転することも可能

Link Flap (リンクフラップ)

  • Ethernet回線のリンク切断/確立を繰り返すことが可能
  • リンクを切断したままにしておくことも可能、さらには指定した時間周期 (600s以下) ごとに指定した持続時間 (0.1~10s) の間切断し、再確立する動作を繰り返すことも可能

Symbol Error

  • Ethernetの8b / 10b回線コーディングにおけるデータ信号 (Dcode) を制御信号 (Kcode) に置き換える

Distribution設定

  • 下記の分布タイプと周期性を組み合わせて、障害発生の確率・タイミングを任意に設定可能

分布タイプ 説明
Single 障害が1回だけパケットに適用されます。
Burst of packets 障害が設定回数だけパケットに適用されます。
設定回数は1から10,000の範囲で設定。(1パケット刻み)
Rate (%) 障害が発生する率を0.00001%から99.99999%の範囲で設定します。
(0.00001%刻み)
Ratio 障害が発生する割合を1E-7から9E-1の範囲で設定します。
仮数部:1から9 (1刻み) 、指数部:-7から-1 (1刻み)
Constant 障害が発生する率が100% となります。
周期性 説明
Continuous 常に分布タイプの発生率に従って障害が発生します。
On for + Repeat for “On for”で設定した秒数の間、分布タイプの発生率に従って障 害が発生します。(“On for”は0.1から10sの範囲、0.1s刻みで 設定) 障害を適用する動作を“Repeat for”で設定した周期ごとに繰り返します。(“Repeat for”は0.2から600sの範囲、0.1s 刻みで設定) 上図“Distribution”の右をご参考ください。

Flow Wizard

  • Paragon-X本体でキャプチャしたパケットやWiresharkなどでキャプチャしたPCAPファイルからアドレス、タイプ、VLAN ID、ポート番号などのフィールド値に基づいてフローを自動判別することで、フローフィルタの設定を簡単に行うことが可能

Filter Builder

  • 手動でアドレス、タイプ、VLAN ID、ポート番号などのフィールド値を入力し、フローフィルタを設定することも可能

Variable Jitter (可変ジッタ)

  • 一様なジッタではなく、バリエーションを持ったジッタを挿入するための機能
  • 挿入するジッタはPDV (Packet Delay Variation:パケット遅延変動) プロファイルと呼ばれるシナリオによって指定

帯域制御 (Policer / Shaper)

  • MEF (Metro Ethernet Forum) で規定されているPolicer機能をサポート
  • Shaper機能もサポートされており、単独での使用も、Policerと同時に使用することも可能
  • L1 / 2両方のレートにおけるBit Rateが設定可能

Tcl・Peri・Pythonスクリプトによる制御

  • Tcl、Peri、Pythonの各種スクリプト言語用APIが提供されており、GUI操作を行うことなく使用可能
  • 専用コントロールソフトウェア上で行った操作をキャプチャして、スクリプトを自動生成できるので、テストの自動化への組み入れも簡単に行うことが可能

統計情報表示

  • フローフィルタごとにパケットカウンタなどの統計情報を遅延・障害の挿入動作中にリアルタイムに確認可能

Caputure & Replay(オプション)

  • 実ネットワークの遅延変動を取得し、再現することが可能
  • Paragon-Xを経由して流れるパケットの受信時間間隔を5ns精度のタイムスタンプにて測定し、そのデータから導かれるパケット遅延の変動部分をPDVプロファイルと呼ばれるシナリオとして保存
  • PDVプロファイルをVariable Jitter機能を用いて再現することで、実ネットワークで測定された遅延変動を簡単に高精度に再現可能