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第12号

特集
より鮮明に見る

2014.03発行

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特集記事

第12号 より鮮明に見る 紹介

様々な分野でどうすればより鮮明な画像を取得出来るかを東陽テクニカは追求しました。医用画像分野において、胸部X線検査は一番多く実施されているX線検査であり、健康診断では皆様も画像を目にすることがあるかと思います。しかし、肺部分に重なる骨組織が邪魔になり、診断が困難な場合があります。そのため、より正確な診断のためにはX線被爆のリスクが多いCT (コンピュータ断層撮影)を使用することが多いのが現状です。また、水中微生物観察分野において、水中に棲む微生物観察のためには調査水域で水を取得し、研究室に持ち帰って顕微鏡で観察する方法が主流です。しかし、実際に微生物が生息している場所で、リアルタイムで観察可能であればより精密な観察が可能です。さらにソフトウェア開発分野においては、不具合は成果物になってからの試験で発見されるため、手戻り作業が発生し、かかる手間や工期の遅れが懸念点として挙げられます。
本号では、“より鮮明に見る”をテーマに、医用画像分野においては、胸部X線画像に画像処理を用いて骨組織を透過する技術を、水中微生物観察分野においては、調査水域でCCDカメラを使用してホログラムイメージを創り出す技術を、ソフトウェア開発分野においては、コーディング工程で作りこまれる不具合に着目した品質を向上させるための解析ツールを紹介いたします。

監修者紹介

株式会社東陽テクニカ 画像システム部 執行役員 部長

中村 達司

1981年入社、メディカル分野の営業に従事し、(社)JIRAの主査としてモニタガイドラインを作成した。昨年はNEMAの国際会議に出席しDicom Supp.124に貢献する。