新たに東陽テクニカに加わった自動車メーカー出身のエンジニアに聞く

株式会社東陽テクニカ 技術研究所 所長 木内 健雄

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目次
  1. フル・インジェクションの開発に基礎から取り組んだことがキャリアのスタート地点
  2. 業界スタンダードになるような技術にトライして成功しないとF1で1等賞は獲れない
  3. 技術を進める秘訣は加工と計測の進化にある
  4. 今後の自動車社会では計測の重要性がさらに増す
  5. 医療関係の機器にももっと日本人の感性を活かすことでより良いものを

フル・インジェクションの開発に基礎から取り組んだことがキャリアのスタート地点

——:新たに東陽テクニカの一員となられたわけですが、自動車メーカーであるホンダ様に在籍していた時代にはF1でアイルトン・セナ選手のエンジンを担当されるなど、有名エンジニアの一人として知られた方でもあります。今回は木内さんの今までの経歴や東陽テクニカで取り組まれたい事柄などについてお聞きしたいと思います。まずは、大学卒業後に木内さんがホンダ様に入られた経緯からお聞かせください。

木内健雄(以下、木内):私は大学が電子制御、コンピュータのソフトウェア専門のような学科で、米国のコンピュータ会社の日本支社への内定が決まっていたのですが、当時は内定といってもそれほど縛りの強いものではなかったので「日本のメーカーも受けてみたい」と思い、大学の先生と話をしたのです。

そこで、「ホンダというまだ小さい自動車メーカーがある。後発だけに電子制御のような新しい分野にも取り組もうとしているようだから、面白いんじゃないか」という話があり、私はアポなしで入社のための申請書類を取りに行ったのです。

プロフィール

株式会社東陽テクニカ 技術研究所 所長

木内 健雄

昭和56年に本田技研工業株式会社に入社。同年10月に株式会社 本田技術研究所に配属となり、同社初のEFIエンジンの開発に携わる。その後モータースポーツ分野(F1)でエンジン開発やアイルトン・セナやアラン・プロストの担当エンジニアとして輝かしい実績を上げた。電動車両開発、スマートモビリティ開発にも中心的に携わり、常に先端技術を突き詰めてきた。