永久磁石材料の最新評価法~FORC解析~

東北大学多元物質科学研究所 准教授 岡本 聡

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目次
  1. はじめに
  2. FORC解析
  3. ネオジム焼結磁石のFORCダイアグラム
  4. SPring-8での観察結果とFORCダイアグラムとの相関
  5. FORC測定の応用
  6. おわりに

はじめに

高性能永久磁石材料はモータや発電機における電力- 動力変換に欠かせない、つまりエネルギー変換のキーマテリアルとして、今日の社会生活を支えています。特に、近年は自動車の電動化への動きが急加速しており、自動車用モータへの需要が高まっています。自動車用モータ用途では、150~200℃の高温環境下での使用となり、高温領域での磁石特性が極めて重要となります。しかしながら、現在主流の高性能永久磁石であるネオジム磁石は高温領域で急速に磁石特性が低減してしまうことが重大な課題であり、高温特性の改善に向けて添加元素効果や組織制御など、非常に多くの取り組みが進められています。

筆者紹介

東北大学多元物質科学研究所 准教授

岡本 聡

1997年、東北大学大学院工学研究科後期課程修了、博士(工学)。同年、東北大学科学計測研究所 助手を経て、2007年4月より現職。