海底に眠るカキツバタ貝が形成する 海丘の正体を追う

熊本大学 くまもと水循環・減災研究教育センター 准教授 理学博士 秋元 和實

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目次
  1. はじめに
  2. きっかけは、少年時代に見つけた貝の化石だった
  3. 世界的にも希少な八代海のカキ礁に挑む
  4. 日本は教育のソフト面の充実を

はじめに

はじめに

熊本県八代海の海底には、昔からドーム状の不思議な地形がいくつも広がっています。その正体は、浅海に棲息するカキツバタというカキが形成するカキ礁です。その海底を調査することで、どのような謎が解明されるのでしょうか。八代海のカキ礁研究をリードする、熊本大学くまもと水循環・減災研究教育センター 准教授の秋元和實氏に話を聞きました。

きっかけは、少年時代に見つけた貝の化石だった

― 現在、先生は海洋環境や海洋地質についての研究を専門とされていますが、こうした分野に興味を抱いたきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

最初のきっかけとなったのは、小学6年生の時に遠足で行った多摩丘陵での化石採集ですね。その時は、貝の化石を見つけることができ、とても嬉しかったのを覚えています。これが、私にとって最初に自分の手で見つけた記念すべき化石となりました。