p4 jobspec

概要

ジョブテンプレートを編集します。

構文


p4 [g-opts] jobspec
p4 [g-opts] jobspec [-i]
p4 [g-opts] jobspec -o

解説

p4 jobspecコマンドによりフォームが呈示され、Perforce管理者はジョブフィールドの編集、生成、削除、改良を実行できます。

p4 jobspecフォームのフィールド名とジョブのフィールド名を混同しないでください。p4 jobspecフォームのフィールドは、p4 jobsフォームのフィールドに関する情報の保存に利用されます。

フォームフィールド

フィールド名

解説

Fields:

サイトのジョブにおける各フィールドの定義のリストで、1行に1フィールドずつ定義が表示されます。各行は、code name datatype length fieldtypeという形式で表示されます。

  • code: Perforce内部でフィールドを識別する固有の整数です。コードは、106199の間の整数でなければなりません。101105のコードはPerforce専用です。詳しくは、「使用上の留意点」を参照してください。

  • name: フィールド名です。フィールド名はいつでも変更できますが、いったんジョブが生成されたら、コードは変更しないでください。

    フィールド名にスペースを含めることはできません。

  • datatype: フィールドのデータタイプです。設定値は次のとおりです。

  • word: 任意の単語(スペースを含まない文字列)

  • date: 日付/時刻

  • select: 決められた単語の組の1つ

  • line: テキストの1行

  • text: フィールド名の下の行から始まるテキストのブロック。

  • bulk: textと同様ですが、p4 jobs -eで検索用のインデックスが付けられません。

  • length: このフィールドにアクセスしたGUIクライアントの表示ボックスに推奨される長さ。Perforceアプリケーションが自由に値を選択できるようにするためには0に設定します。

  • fieldtype: 記述しているフィールドにデフォルト値があるか、入力必須か、読み取り専用か、などを設定します。設定値は次のとおりです。

  • optional: 任意の値を取ることができ、消去も可能です。

  • default: デフォルト値が与えられており、変更または消去が可能です。

  • required: デフォルト値が与えられており、変更可能ですが、ユーザが値を入力しなければなりません。

  • once: 読み取り専用です。このフィールドの値は、一度デフォルト値に設定されると変更されることはありません。

  • always: 読み取り専用です。このフィールドの値は、ジョブが編集されたときに新しいデフォルト値に設定されます。変数$now$userを用いた場合にのみ有効で、ジョブが更新された日付と更新したユーザの名前を変更することができます。

Values:

フィールド名およびselectフィールドの有効値のリストで構成されます。

データタイプがselectに設定されたフィールドをそれぞれ1行で表示します。各行には、フィールド名の後にスペースをはさんで(例えば下記のように)、スラッシュで区切った有効値のリストが表示されます。例:

JobType bug/request/problem

Presets:

フィールド名およびdefaultrequiredonce、またはalwaysのフィールドタイプを持つ各フィールドのデフォルト値のリストで構成されます。

各行には、例えば下記のように、フィールド名とデフォルト値がスペースで区切られて表示されていなければなりません。例:

JobType bug

任意の1行の文字列または次の3つの組込変数のいずれかを使用することができます。

  • $user: ジョブを生成したユーザです。

  • $now: 現在の日付です。

  • $blank: フレーズ<enter description here>です。

    ジョブを登録するとき、そのジョブがシステムに追加される前にユーザは$blankをデフォルト値とするジョブ仕様のフィールドを、入力しておかなければなりません。

フィールド102に関して特に考慮すべき点については、「使用上の留意点」を参照してください。

Comments:

p4 jobフォームの先頭に表示されるテキストのコメントです。すべての行がコメントキャラクタ#で始まっていなければなりません。

ユーザがPerforceビジュアルクライアントP4Vでジョブを入力する必要がある場合には、このコメントに関して特に考慮すべき点があります。「使用上の留意点」を参照してください。

オプション

-i

ジョブ仕様のフォームを標準入力から読み取ります。

-o

ジョブ仕様のフォームを標準出力へ書き出します。

g-opts

“グローバルオプション”」を参照してください。

使用上の留意点

ファイル引数にリビジョン指定子を使えるか?

ファイル引数にリビジョン範囲を使えるか?

最低限必要なアクセスレベル

適用外

適用外


admin、あるいは-oオプションを使うためにはlist

  • 101~105のフィールドは、変更、リネーム、再定義しようとしないでください。これらのフィールドはPerforceによって使用されるため、削除も変更もしてはいけません。p4 jobspecはジョブに新しいフィールド(すなわち、106以上)を追加するためにだけ使用してください。

    フィールド101はPerforceに必要で、リネームすることも削除することもできません。

    フィールド102~105は、Perforceのアプリケーション専用です。これらのフィールドをリネームまたは削除することは可能ですが、全くお勧めできません。Perforceアプリケーションは、チェンジリストがサブミットされるたびに、必ずフィールド102(Status:フィールド)の値をclosed(またはフィールド102のPresets:に定義されたその他の値)に設定します。これは、システム管理者がフィールド102を、closedを許容値として含まないフィールドとして使用するように再定義しても変わりません。むしろ、このような再定義は予測不可能な混乱を生じる危険性があります。

  • Comments:フィールドの情報は、ユーザにとってジョブフォームの記入方法を説明する唯一の参考にできる情報であり、またP4V(Perforceビジュアルクライアントによりツールチップの表示に使用される情報です。コメントは、必ず完全かつ理解可能なものにしてください。

  • ジョブ状態のフィールド(フィールド102)のPresets:には、p4 fixp4 change -sp4 submit -sの各コマンドに対してデフォルトの修正ステータスを示すための特殊なシンタックスがあります。

    デフォルトでは、p4 fixp4 change、またはp4 submitを使用すると、ジョブの状態はclosedに設定されます。デフォルトの修正ステータスをclosedから他のfixStatusに変更するには(fixStatusフィールドに有効な設定値としてselectValues:フィールドに定義済みであると想定して)、フィールド102(ジョブの状態)のPresets:フィールドでjobStatus,fix/fixStatusというシンタックスを使用します。p4 fixp4 changep4 submitの動作を変更し、ジョブの状態を未変更のままにするには、特殊なfixStatusであるsameを使用します。

  • ジョブ仕様のカスタマイズの例について詳しくは、『Perforceサーバ管理者ガイド: 基本』の「Perforceのカスタマイズ: ジョブ仕様」を参照してください。

関連コマンド

ジョブの生成、編集、またはビューを行う。

p4 job

ジョブをチェンジリストに添付する。

p4 fix

ジョブをリスト表示する。

p4 jobs

特定のチェンジリストに添付されたジョブ、または特定のジョブに添付されたチェンジリストをリスト表示する。

p4 fixes