Helix Core P4コマンドリファレンス (2019.1)

p4 filelog

ファイルのリビジョンに関する詳細情報を表示します。

構文

p4 [g-opts] filelog [-c change] [-h -i -l -L -t -p -s] [-m max] FileSpec[revSpec]

説明

p4 filelogは、引数として指定されたファイルの各リビジョンの詳細を出力します。 1つ以上のファイルまたはファイルパターンを引数として指定する必要があります。 ファイル指定にリビジョン範囲が含まれている場合、指定されたリビジョンのみが表示されます。

デフォルトでは、出力は日付の逆順で1リビジョンにつき1行で構成されます。 各行の形式は次のとおりです。

... #rev change chnum action on date by user@client (type) 'description'

各項目の意味は以下のとおりです。

  • revはリビジョン番号です。
  • chnumは、サブミットされたチェンジリストの番号です。
  • actionは、オープンされたファイルに対して実行する操作です。 p4 integratedの「説明」を参照してください。

  • dateは、サブミットの日付(デフォルト)か、日時(-tオプション指定時)です。
  • userは、そのリビジョンをサブミットしたユーザの名前です。
  • clientは、そのリビジョンをサブミットしたクライアントワークスペースの名前です。
  • typeは、与えられたリビジョンにおけるファイルのタイプです。
  • descriptionは、対応するチェンジリストのコメントの最初の30字です。

    -lオプションを使用した場合、descriptionは、チェンジリストをサブミットしたときに入力した完全なチェンジリストのコメントです。 -Lオプションを使用した場合、チェンジリストのコメントは250文字で切り捨てられます。

このコマンドはデフォルトで、直近のコミットで削除されたファイルや、以前に削除されているファイルの履歴を表示しないように最適化されます。

削除されたファイルのすべての履歴を表示するには、-dフラグを指定します。

このオプションでワイルドカードが含まれているパスを使用することはできません。

-m maxオプションはコミットをmaxに指定した数のみ表示します。

--first-parentオプションは各コミットの最初の親にのみ準拠します。

オプション

-c change

指定されたチェンジリスト番号でサブミットされたファイルのみを表示します。

-h

ファイル名の履歴の代わりに、ファイル内容の履歴を表示します。 リスト表示されるリビジョンには、p4 integrateコマンドとp4 resolve -atコマンドを使用して特定のリビジョンにブランチまたはコピーされた他のファイルのリビジョンも含まれます。 コピーまたはブランチにより置き換えられたリビジョンは、たとえそれらが指定されたリビジョンの履歴にある場合でも表示されません。

-i

ブランチをまたがってファイル履歴を追跡します。 反映によって(p4 integrate)生成されたファイルであれば、Helixサーバはそのファイルのリビジョンの説明を表示し、そのブランチ元ファイルのリビジョンを(元ファイルのブランチポイントまで)表示します。 リネーム(p4 move)によって継承されたファイル履歴は、-iオプションが使用されているか否かにかかわらず、常に表示されます。

-l

各チェンジリストの説明のテキストをすべて含めて、長い出力形式でリスト表示します。

-L

各チェンジリストの説明を250文字で切り捨て、長い出力形式でリスト表示します。

-m max

maxで指定された数のみ、ファイル出力ごとに変更をリスト表示します。

-p

-hオプションと共に使用すると、昇格されたタスクストリームの内容は追跡されません。 このオプションは、指定したfile引数からブランチされた子タスクストリームが多数存在する場合に便利です。

-s

重要性の低い反映を無視し、簡略化した形式で表示します(例えば、別の場所に「ブランチ」または「コピー」するなどの反映は表示されません)。

-t

日付と同様に時刻も表示します。

g-opts

詳細については、「グローバルオプション」を参照してください。

使用上の留意点

ファイル引数にリビジョン指定子を使えるか? ファイル引数にリビジョン範囲を使えるか? 最低限必要なアクセスレベル

使用可

使用不可

list

  • p4 filelogの出力は、指定範囲の広いファイル引数で呼び出されると、かなり大量になることがあるため(例えば、p4 filelog //depot/...ではディポのすべてのファイルのリビジョン履歴がリストされる)、p4 filelogコマンドの出力はp4 groupによって設定されるmaxresultsの制限を受けることがあります。
  • -iオプションと-m maxrevオプションの両方が付いていて、ファイルの最新リビジョンからmaxrevの数のリビジョンの範囲内でブランチ生成が行われている場合は、そのブランチポイントからさらにmaxrevの数のみリビジョンを逆上り、その間のリビジョンも表示されます。 p4 filelog -iは、どのサイトでも十分となるように、最新のリビジョンから50階層の深さまでブランチを追跡します。
  • 一時オブジェクトファイル(ファイルタイプ修飾子が+Sn)の古いリビジョンは、動作の部分にpurgeと表示されます。

p4 filelog //depot/proj1/...

ディポのproj1ディレクトリ内のすべてのファイルのリビジョン履歴を表示します。

p4 filelog file1.c@100,@120

チェンジリスト100から120までのfile1.cのリビジョン履歴を表示します。

p4 filelog file1.c#have,#head

file1.cの最新リビジョンに同期していない場合、最後に同期された後のリビジョン履歴を表示します。

p4 filelog file1.c file1.h

ローカルの現在の作業ディレクトリにあるファイルfile1.cおよびfile1.hのリビジョン履歴を表示します。

関連コマンド

各ファイルに関する追加の情報を読み取る

p4 files

スクリプトに適したフォーマットでファイル情報を表示する

p4 fstat

作業状態のファイルのリストを参照する

p4 opened

使用中のクライアントワークスペースに同期されたファイルのリストを参照する

p4 have