p4 group
ユーザをグループに追加、またはグループから削除します。または、グループのメンバーに対するmaxresults
、maxscanrows
、maxlocktime
およびtimeout
の各制限を設定します。
構文
p4 [g-opts] group [-a | -A] groupname
p4 [g-opts] group -d [-a | -F] groupname
p4 [g-opts] group -o groupname
p4 [g-opts] group -i [-a | -A]
説明
グループは、Helixサーバユーザのリストです。 グループを使用して、p4 protect
フォームでのアクセスレベルの設定、特定のユーザが1つのコマンドでHelixサーバから取得できるデータの最大件数の制限、p4 login
チケットのタイムアウト期間の設定、ならびにp4
ldapsync
コマンドに対する情報の付与を行います。
グループを削除するには、p4 group -d groupname
を実行するか、p4 group groupname
を起動して、表示されたフォームからユーザ全員を消去します。 プロテクションテーブルとすべてのグループから特定のグループを強制的に削除するには、-F
オプションと-d
オプションを指定します。
フォームフィールド
フィールド名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
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読み取り専用 |
コマンドライン上で入力されたグループ名。 |
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書き込み可能 |
グループのメンバーが1つのコマンドでサービスからアクセスできるデータの最大件数。 デフォルト値は |
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書き込み可能 |
グループのメンバーがサービスから、1つのコマンドでスキャンできる列の最大数。 デフォルト値は |
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書き込み可能 |
データスキャンの際、ある1つの操作で任意のデータベーステーブルをロックすることのできる最長時間(ミリ秒単位)。 デフォルト値は |
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書き込み可能 |
グループ内のメンバーが1つのコマンドを使用して作業状態にすることができるファイルの最大数。 詳細については、「使用上の留意点」を参照してください。 |
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書き込み可能 |
|
|
書き込み可能 |
このグループに属するユーザのパスワードが有効である期間(秒単位)。 パスワードの有効期限設定を無効にするには、値として |
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書き込み可能 |
LDAPクエリからグループのユーザのリストを作成するときに使用するLDAPコンフィギュレーション。 詳細については、 |
|
書き込み可能 |
グループのメンバーの識別に使用するLDAPクエリ。 詳細については |
|
書き込み可能 |
ユーザの名前を表すLDAP属性。 詳細については、 |
|
書き込み可能、複数行 |
他のHelixサーバグループの名前。 既に定義済みのグループのユーザ全員を作業中のグループに追加するには、
|
|
書き込み可能、複数行 |
他のHelixサーバユーザの名前。
グループの所有者は必ずしもグループのメンバーでなくても構いません。グループ所有者をグループのメンバーにするには、そのユーザIDも 指定する所有者は、Helixサーバユーザである必要はありません。 ユーザがまだ存在していないため任意の名前を使用する場合や、ユーザを削除してから仕様を新しいユーザに割り当てるまでのプレースホルダーが必要となる場合があります。 |
|
書き込み可能、複数行 |
グループメンバーのHelixサーバユーザ名。 1行につき1つのユーザ名を指定し、各ユーザ各をインデントする必要があります。 |
オプション
|
(スーパーユーザではない)グループ所有者によるグループの管理を可能にします。 そのユーザは、グループの |
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|
|
グループgroupnameを削除します。 グループのメンバーは、このグループ削除の結果としてアクセスレベルまたは |
|
このフラグを指定する場合は、 |
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ユーザのエディタを起動することなく、標準入力からフォームを読み込みます。 新しいグループ仕様がそれまでの仕様に置き換わります。 |
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ユーザのエディタを起動することなく、標準出力にフォームを書き出します。 |
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詳細については、「グローバルオプション」を参照してください。 |
使用上の留意点
ファイル引数にリビジョン指定子を使えるか? | ファイル引数にリビジョン範囲を使えるか? | 最低限必要なアクセスレベル |
---|---|---|
適用外 |
適用外 |
|
- グループ定義の中で(存在しない)ユーザを記述しても、ユーザは作成されず、ライセンスも消費されません。ユーザの作成には
p4 user
を使用してください。 - 複数のグループに属するユーザのチケットの
Timeout
とPasswordTimeout
の値は、maxresults
値と同様の方法で計算されます。つまり、そのユーザが属するすべてのグループのtimeout
値のうち(unlimited
は含めるがunset
は無視して)最大の値が設定されます。 どのグループにも属さないユーザには、デフォルトのチケットのTimeout
値に43200
が設定され、PasswordTimeout
にunset
が設定されます。 無期限のチケットを作成するには、Timeout
をunlimited
に設定します。 PasswordTimeout:
フィールドを使用してパスワード有効期限を設定する場合、30日間でのタイムアウトは2,592,000秒です。-
ディポに保存されているファイルの数が増えてくると、ある種のコマンドをパラメータなしで、あるいは制限のない引数を付けて実行したときに、サービスの動作が大幅に遅くなることがあります。 例えば、
p4 print //depot/...
は、ディポに保存されているあらゆるファイルの内容をユーザの画面上に表示し、p4 filelog //depot/...
は、ディポに保存されているあらゆるファイルのあらゆるリビジョンにおいて、データを取り込もうとします。Helixサーバスーパーユーザは、ユーザのグループについて
MaxResults
値を設定することにより、Helixサーバがユーザに返すデータの量を制限することができます。MaxScanRows
値を設定することにより、スキャンされるデータの量(ユーザに返されるか返されないかにかかわらず)を制限することもできます。また、MaxLockTime
値により、ある1つの操作で任意のデータベーステーブルをロックすることができる時間の長さを設定することができます。 同様に、MaxOpenFiles
フィールドを設定して、グループメンバーが任意のタイミングで作業状態にすることができるファイルの最大数を指定することもできます。MaxResults
、MaxScanRows
、MaxLockTime
、MaxOpenFiles
のいずれかの値を超えた場合、サーバへの要求が拒否され、ユーザによる問合せが制限されます。ユーザが複数のグループに属している場合、サーバは、ユーザが属しているすべてのグループに対する
MaxResults
値の最大値をそのユーザのMaxResults
値として計算します(設定値unlimited
に遭遇すると制限は削除されますが、デフォルト値unset
のままである設定は無視されます)。 どのグループにも属さないユーザがいる場合、そのMaxResults
値はunset
になります。 (そのユーザのMaxScanRows
、MaxLockTime
、MaxOpenFiles
の制限も、同じ方法で計算されます。)通常のハードウェアの処理速度では、
MaxResults
を10,000以下に設定したり、MaxScanRows
を50,000以下に設定したり、MaxLockTime
を1,000以下に設定したりする必要はありません。一部のコマンドでは、これらの制限をコマンド単位で指定することにより、ユーザ自身が制限を設定することができます。 コマンド単位で指定した値により、p4 groupコマンドで設定した値がオーバーライドされます。 p4 groupコマンドで設定した値がオーバーライドされないようにするには、
server.commandlimits=2
を設定します。 - ワークスペースまたはラベルのアンロードを行うには、ユーザがワークスペースの所有リストにあるすべてのファイルおよび/またはラベルによってタグ付けされているファイルをスキャンすることが可能でなければなりません。 管理者は
MaxScanRows
およびMaxResults
を十分な大きさの値に設定して、ユーザがp4 unload
またはp4 reload
の操作にサポートを要求せずに済むようにするべきです。 - 特定のグループについて、
maxresults
、maxscanrows
、maxlocktime
、timeout
の制限値を表示するには、「p4 groups -v groupname
」コマンドを使用します。 p4 help maxresults
を使用すると、これら4つの制限値のいずれかによって影響を受けるコマンドのリストを取得することができます。
関連コマンド
ユーザのアクセスレベルを変更する |
|
既存グループのリストを参照する |
|
LDAPとHelixサーバのグループを同期する |