p4 set

概要

Perforceの変数を、WindowsのレジストリまたはOS Xのシステム設定に設定します。

構文

p4 [g-opts] set [-s] [-S svcname] [var=[value]]

解説

Perforceアプリケーションおよび共有バージョン化サービスはどちらもある一定のシステム変数を使用します。

Windows (またはOS X)環境では、これらの変数の値をp4 setによりレジストリ(またはユーザプリファレンスかシステムプリファレンス)に設定できます。同様のことを他のOSで実行する場合、Perforceは環境変数を使用します。

現在のユーザに適用される変数設定を変更するには、p4 set var=valueを使用します。管理者は、p4 set -s var=valueを使用して、マシン上のすべてのユーザに対して変数のデフォルト値を設定できます。

Perforceをサービスとして実行しているWindows管理者は、p4 set -S svcname var=valueによりサービスが使用している変数(例えば、P4JOURNALなど)を設定できます。

ある変数に対して値を未設定にするときは、valueを空白のままにします。

すべてのPerforce変数の値の一覧を参照するには、p4 setを引数なしで使用します。P4CONFIGファイルを使用して変数が設定された場合は、その位置が表示されます。UNIXでは、関連のある環境変数の値が表示されます。WindowsまたはOS Xでは、環境変数(設定されている場合)またはレジストリ(またはシステム設定)の値が表示され、さらにp4 set (現在のユーザ用)とp4 set -s (ローカルマシン用)のどちらを使用して定義されたかが表示されます。

LinuxおよびUNIXでは、p4 setを使用して変数の値を参照できますが、それらのOS上でp4 setを使用して変数を設定しようとすると、Perforceはエラーメッセージを表示します。

オプション

-s

ローカルマシンのレジストリ変数(またはシステム設定)の値を設定します。

Windows環境では、このオプションがない場合、p4 setHKEY_CURRENT_USERハイブに変数を設定します。-sオプションを使用すると(そしてWindowsの管理者権限を持っていると)、変数はHKEY_LOCAL_MACHINEハイブに設定されます。

OS X環境では、このオプションがない場合、p4 set~/Library/Preferencesフォルダにあるcom.perforce.environmentプロパティリストに変数を設定します。-sオプションを使用すると(そして管理者権限を持っていると)、変数はシステムの/Library/Preferencesフォルダに設定されます。

これらの場所は、Windows環境およびOS X環境でのp4 setの出力に反映されます。

-S svcname

svcnameという名前のサービスが使用するレジストリ変数の値を設定します。これを実行するには、Windowsの管理者権限を持っている必要があります。

-Sオプションは、OS X環境では無視されます。

g-opts

“グローバルオプション”」を参照してください。

使用上の留意点

ファイル引数にリビジョン指定子を使えるか?

ファイル引数にリビジョン範囲を使えるか?

最低限必要なアクセスレベル

適用外

適用外

none

  • 本書の「“環境変数およびレジストリ変数”」のセクションに、Perforceの変数の一覧と説明があります。

  • Windowsでレジストリの設定を変更しても、影響を受けるのはローカルマシンだけです。したがって、PerforceのWindowsサービスに対するP4JOURNALの設定は、サービスが起動されているマシン上で行う必要があります。

  • WindowsまたはOS Xにおける変数の優先順位は以下のとおりです。

    • 同じ名前の環境変数の優先順位が高い

    • P4CONFIGファイル内の値の方がさらに優先される

    • Perforceサービスについては、p4 set -Sで設定されたレジストリエントリを含むすべての環境変数が、p4 configureで設定された構成可能変数にオーバーライドされる

    • コマンドラインで指定される“グローバルオプション”のオプションが最も優先される

  • WindowsマシンにおいてUNIX系の環境をご利用の場合(例えばCygwin)、p4 setではなく環境変数をお使いください。(この場合、Perforceコマンドラインクライアントは、単純にそれがUNIX環境であるかのように動作します。)

p4 set

すべてのプラットフォームにおいて、Perforce変数の一覧を、値を変更しないで表示します。

p4 set P4MERGE=

Windows または OS Xにおいて、P4MERGEの値を未設定にします。

p4 set P4PORT=ssl:tea:1666

WindowsまたはOS Xにおいて変数を設定し、ホストteaのポート1666にSSLでPerforceサービスに接続するようPerforceアプリケーションに指示します。

この変数は、現在のローカルユーザに対してのみ設定されます。

p4 set -s P4PORT=ssl:tea:1666

上と同じようにP4PORTを設定しますが、あるユーザに対してではなく、そのシステム上のすべてのユーザに対して設定します。

この操作には、管理者権限が必要です。

p4 set -S p4svc P4PORT=1666

Windowsサービスのp4svcに対して、Perforceアプリケーションからの接続要求をポート番号1666で接続待ちするようp4s.exeに指示します。

この操作には、管理者権限が必要です。

p4 set P4EDITOR="C:\File Editor\editor.exe"

Windows上で、現在のローカルユーザに対して、デフォルトのテキストエディタへのパスを設定します。

エディタの実行可能ファイルへのパスが空白を含んでいる場合は、パスを引用符で囲む必要があります。