ファイルまたはフォルダを比較する
2つのファイルまたはファイルバージョンを比較する手順は以下のとおりです。
-
[ディポ]パネルで、比較する2つのファイルを選択します。
または、一方のファイルだけを選択して右クリックし、[比較...]を選択して[差分]ダイアログを開き、比較するもう一方のファイル(またはファイルのバージョン)を指定することもできます。
-
右クリックして[比較...]を選択します。
[差分]ダイアログが表示されます。
-
比較するファイルのリビジョンを指定し、[差分]をクリックします。
P4VによってP4Mergeが起動され、指定したリビジョンで、ファイル間の差分が表示されます。
ショートカット: 一方のファイルをもう一方のファイルにドラッグしてドロップします。
2つのフォルダを比較する手順は以下のとおりです。
- [ディポ]パネルで、比較する2つのフォルダを選択します。
-
右クリックして[比較...]を選択します。
[差分]ダイアログが表示されます。
-
比較するフォルダのリビジョンを指定し、[差分]をクリックします。
P4Vによってフォルダdiffユーティリティが起動され、指定したリビジョンで、フォルダ間の差分が表示されます。
現在のクライアントビューに基づいて結果が表示されます。追加および削除されているファイルについては、追加された場所または削除前に保存されていた場所がフォルダdiffユーティリティに表示されます。
代替方法: 一方のフォルダを右クリックして[比較...]を選択し、比較するもう一方のフォルダを[差分]ダイアログで選択します。
2つのフォルダリビジョンを比較する手順は以下のとおりです。
- フォルダを右クリックし、[フォルダ履歴]を選択します。
-
[フォルダ履歴]パネルで、一方のリビジョンをクリックしてもう一方のリビジョンにドラッグします。
P4Vによってフォルダdiffユーティリティが起動されます。
代替方法: 一方のフォルダを右クリックして[比較...]を選択し、比較するもう一方のフォルダリビジョンを[差分]ダイアログで選択します。
2つのラベルを比較する手順は以下のとおりです。
- [ディポ]パネルで、適切な最上位のパスを選択します。
- 右クリックして[比較...]を選択します。[差分]ダイアログが表示されます。
- 2つの[パス]フィールドで、個々に[リビジョンを指定]をクリックし、比較するラベルを指定します。
-
[差分]をクリックします。フォルダdiffユーティリティがラベル間の差分を表示します。
ショートカット: [ラベル]パネルからdiffを起動するには、一方のラベルをもう一方のラベルにドラッグします。
[差分]ダイアログオプション
-
パス: 比較する2つのフォルダまたはファイル。
[ローカルディスク上のワークスペースのバージョン]を選択すると、ローカル構文を使用して、ワークスペース内のすべてのファイル(Helixサーバによって制御されていないクライアントマッピング内のファイルを含む)を表示することができます。Helixサーバによって制御されているファイルだけを表示するには、ディポシンタックスを使用します。
- ローカルディスク上のワークスペースのバージョン: ディポから取得して編集した後に加えた変更内容を含む、クライアントワークスペース内のファイルリビジョン。
- 最新リビジョン: 最後にディポにサブミットされたリビジョン(ヘッドリビジョン)。
-
所有リビジョン: 最後に取得したリビジョン。
ディポから取得した後に加えた編集内容は含まれません。
- リビジョンを指定: リビジョン番号、チェンジリスト番号、日付、ラベル、ワークスペースを使用して目的のリビジョンを指定できます。
ワークスペースの一貫性を確認する
オフラインでの作業後にワークスペースを調整する必要がある場合は、非接続の作業を照合するを参照してください。
ワークスペース内のファイルとディポ内のファイル間で共通する不一致を検出するには、目的のフォルダを選択することにより、ワークスペースとディポを比較できます。
フォルダを比較する際は、フォルダdiffユーティリティで以下のような問題を検出できます。
- ディポに追加するかディポから削除する必要のあるファイル(ワークスペースで作成または削除されたファイル)
- ワークスペースに取得する必要のあるディポ内のファイル(取得後にディポ内で変更されたファイル)
- 編集されているがサブミットされていないファイル。
- 最初に編集目的で開くことなく変更されたローカルファイル、または書き込み権限を設定せずに変更されたローカルファイル(viで
:w!<
を使用した場合など)
フォルダdiffユーティリティは以下のようなクライアントビューマッピングの不一致も検出します。
- マップされていないかマップが変更されたファイルおよびディレクトリ
- ワークスペースに取得され、その後クライアントビューから削除されたファイルおよびディレクトリ
- ローカルワークスペースに存在するが、現在のクライアントビューに存在しないファイルおよびディレクトリ
クライアントビューに加えた変更によって生じる不一致を防止または修正するには、影響を受けるファイルを取得します([最新リビジョンを取得]を選択します)。
指定の時点のディポの状態を表示する
[リビジョンを指定]を選択すると、対応するパネルが指定した日付、チェンジリスト番号、ラベルに基づいてディポの状態を表示します。この機能を使用すると、ファイルを取得することなく、指定された時点でのディポ構造を表示することができます。この機能は、P4WebのBack in Time Browsingに似ています。
サイズの大きなファイルを比較する
50,000行を超えるファイルを正確に比較するには、比較する行数よりも大きな値をdiff.sthresh
構成可能変数で設定する必要があります。この構成可能変数のデフォルト値は50,000です。
この変数を設定するには、バージョン2015.1以降のP4VとP4Mergeが必要です。
P4ENVIRO環境設定変数を使用してdiff.sthresh
構成可能変数を設定するには、以下の手順を実行します。
-
P4ENVIRO
を設定します。-
Windowsプラットフォームの場合は、P4ENVIROをWindowsの環境変数として設定します([システムの詳細設定] > [環境変数])。
P4ENVIRO=%USERPROFILE%\p4enviro.txt
-
Linuxプラットフォームの場合:
export P4ENVIRO=~/.p4enviro
-
-
使用するプラットフォームに応じて、以下の行が記述された
%USERPROFILE%\p4enviro.txt
ファイルまたは~/.p4enviro
ファイルを作成します。diff.sthresh=100000
この例では、値が100,000に設定されていますが、実際に設定する値は、比較する2つのファイルの平均行数よりも大きな値にする必要があります。
環境設定についての詳細情報は、Helix Core P4コマンドリファレンスの「P4ENVIRO」を参照してください。