Helix Coreサーバ管理者ガイド: 基本 (2019.1)

インストール後の設定

helix-p4dパッケージのインストール後は、Helixサーバの作成に必要な追加設定を行います。
以下の手順を実行します。

  1. configure-helix-p4d.shスクリプトを使用してPerforceサービスを設定します。

    Note

    configure-helix-p4d.shは、いくつかの異なる方法で使用できます。以下の手順では、対話モードの最も単純な設定について説明しますが、以下のコマンドを実行することでオプションを確認できます。

    $ sudo /opt/perforce/sbin/configure-helix-p4d.sh -h

    対話モードで以下のコマンドを実行します。

    $ sudo /opt/perforce/sbin/configure-helix-p4d.sh

    対話モードでは、設定スクリプトはデフォルト設定のサマリの表示で始まり、それらの設定はオプションとしてコマンドライン引数で設定されます。

  2. 設定スクリプトの情報を指定します。

    サマリの後、設定スクリプトはプロンプトを表示してHelixサーバの設定に必要な情報の入力を求めます。

    Note

    既にHelixサーバを設定済みでservice nameを指定してある場合、設定スクリプトは既存のサービスで変更可能な設定のみプロンプトを表示します。

    各プロンプトでは、プロンプトで表示されたデフォルトの値をEnterを押して確定するか、任意の値を設定します。

    以下のリストでは、各プロンプトのオプションの詳細を示します。

    1. サービス名:

      このサービスをp4dctlで管理する場合、例えばサービスの開始や停止などで使用する名前です。

      この名前は、基盤となるp4dインスタンスのPerforce serverid属性の設定でも使用され、インストール環境に存在する可能性のある別の属性との識別を可能にします。

    2. サーバルート(P4ROOT):

      バージョン化ファイルおよびメタデータを保管するディレクトリです。

    3. サーバのUnicodeモード:

      デフォルトはオフです。

      警告

      Unicodeモードをオンにすると、オフにできなくなります。Unicodeの機能を確認してからこのモードを選択してください。詳細については、「Unicode環境の構成と管理」を参照してください。

    4. サーバの大文字と小文字の区別:

      デフォルトはオンです。

      詳細については、「大文字と小文字の区別とマルチプラットフォーム開発」を参照してください。

    5. サーバアドレス(P4PORT):

      Helixサーバの待機対象となるホストとポート、および通信をプレーンテキストまたはSSLのどちらで行うかを指定します。詳細については、「通信ポート情報」を参照してください。

    6. スーパーユーザログイン:

      新規ユーザの作成時にsuperレベルの権限を付与する場合に使用するユーザIDです。

      スーパーユーザについての詳細は、「アクセスレベル」を参照してください。

    7. スーパーユーザパスワード:

      新規のスーパーユーザに設定されるパスワードです。

      スーパーユーザには無制限の権限が付与されるため、強力なパスワードが必要になります。

    すべてのプロンプトに答えると、スクリプトは選択に応じた設定を開始します。実行中、スクリプトは実行している設定についての情報を表示します。

    設定が正常に終了すると、実行の内容と設定の保存場所を示すサマリが表示されます。

    これでサービスに接続可能になり、またp4dctlユーティリティを使用してサービスを管理できるようになります。詳細については、「Helix Coreサーバコントロール(p4dctl)」を参照してください。