Helix Coreサーバ管理者ガイド: 基本 (2019.1)
大文字と小文字の区別とマルチプラットフォーム開発
初期(97.2以前)のリリースのHelixサーバはUNIX環境、Windows環境を問わず、すべてのファイル名、パス名、およびデータベースのエンティティ名を、大文字/小文字の区別をして扱っていました。
例えば、//depot/main/file.c
と//depot/MAIN/FILE.C
は、完全に異なる2つのファイルとして処理されていました。このため、UNIX上のユーザがWindows上で動作しているHelix Coreサーバに接続している場合に、さまざまな問題が生じました。これは、Windowsサーバの基本的なファイルシステムでは、UNIXユーザによってサブミットされる、大文字と小文字が区別された名前のファイルを保存できなかったためです。
リリース97.3で、この状況は変わりました。UNIXサーバのみが、大文字と小文字が区別される名前をサポートするようになりました。ただし、UNIXとWindowsの両方にまたがる環境で開発プロジェクトを行っている場合には、いまだにユーザは大文字/小文字区別の問題に直面します。
97.2以前のサーバをWindowsで使用している場合は、support@perforce.comに連絡して、サーバやデータベースのアップグレードをご相談ください。
現在リリースされているサーバでは:
- UNIX上のHelix Coreサーバは、大文字と小文字が区別される名前をサポートしています。
- Windows上のHelix Coreサーバは大文字と小文字の区別を無視します。
- プラットフォームに関係なく、キーワードによるジョブ検索では、常に大文字と小文字の区別を無視します。
次の表は、これらの規則を要約しています。
大文字/小文字の区別 | UNIXサーバ | Windowsサーバ |
---|---|---|
パス名およびファイル名 |
使用可 |
なし |
データベースのエンティティ名(ワークスペース、ラベル等) |
使用可 |
なし |
ジョブ検索のキーワード |
なし |
任意 |
Helix Coreサーバが動作しているプラットフォームはp4 info
で確認できます。