Helix Core P4コマンドリファレンス (2019.1)

p4 unlock

1つ以上のファイルのロックを解除する場合に、このコマンドを使用します。

構文

p4 [g-opts] unlock [-c change | -s shelvedchange | -x] [-f] [file ...]
p4 [g-opts] -c client unlock [-f ] -r

説明

クライアントワークスペースでファイルのサブミットが失敗した場合、サーバ上でそれらのファイルがロックされることがあります。こうしたファイルのロックを解除するには、以下のコマンドを実行します。

p4 [g-opts] unlock [-c change | -s shelvedchange | -x] [-f] [file ...]

このコマンドを実行すると、p4 lockコマンドを使用して明示的に作成されたロック(または、サブミット操作の実行中に暗黙的に作成されたロック)が解除されます。

defaultのチェンジリスト以外の作業中チェンジリスト内でファイルが作業状態になっている場合、このコマンドの-cオプションを使用して、目的の作業中チェンジリストを指定します。

チェンジリストを指定しないと、p4 unlockはデフォルトチェンジリストにあるファイルのロックを解除します。

ファイル名を入力しない場合は、指定したチェンジリスト中のすべてのファイルのロックが解除されます。

デフォルトでは、ファイルのロック解除を行えるのは、ファイルのロックを実行したチェンジリストの所有者のみです。ただし、コミットサーバの管理者は、-fxオプションを使用することができます。以下に例を示します。

p4 unlock -fx readme.html

注意

管理者が-fxオプションを使用すると、ファイルタイプ修飾子で説明されている+1ファイルタイプの機能を元に戻すことになります。 +1ファイルタイプの編集を排他的にロックすると、他のユーザはファイルを変更できなくなります。

ユーザが存在しないファイルを管理する代替方法については、サポートナレッジベースの記事「別のユーザのファイルを元に戻す」を参照してください。

コミットエッジアーキテクチャ: エッジサーバでp4 submitコマンドまたはp4 unlockコマンドが失敗すると、コミットサーバでファイルがロックされる場合があります。

コミットサーバ上でこれらのファイルのロックを解除するには、失敗したコマンドを実行したユーザが、以下のコマンドを実行すする必要があります。

p4 -c workspace-name unlock -r

または、管理者が以下のように-fオプションを指定して、ファイルのロックを強制的に解除することもできます。

p4 -c workspace-name unlock -f -r

-cグローバルオプションを使用して、ファイルがロックされているワークスペースの名前を指定します。

DVCS: p4 pushコマンドが失敗すると、リモートサーバ上でファイルがロックされる場合があります。

リモートサーバ上でこれらのファイルのロックを解除するには、失敗したpushコマンドを実行したユーザが、以下のコマンドを実行する必要があります。

p4 -c workspace-name unlock -r

または、管理者が以下のように-fオプションを指定して、ファイルのロックを強制的に解除することもできます。

p4 -c workspace-name unlock -f -r

-cグローバルオプションを使用して、ファイルがロックされているワークスペースの名前を指定します。

オプション

`-c changelist`	作業中チェンジリスト`changelist`にあるファイルのロックを解除します。このオプションは、`p4 lock`によってロックされたか、保留状態でないチェンジリストのサブミット処理の失敗によりロックされた、作業中チェンジリスト内の作業状態のファイルに適用されます。ヒント p4 unlockコマンドの-cオプションは、グローバルオプションの-cオプションとは異なります。
`-f`	スーパーユーザまたは管理者のみが使用できる強制オプションで、他のユーザによって作業状態にされたファイルのロックを解除できます。
`-r`	コミットエッジアーキテクチャ: エッジサーバで`p4 submit`コマンドまたは`p4 unlock`コマンドが失敗によってコミットサーバ上でロックされた、指定のクライアントに関連付けられているファイルのロックを解除します。 DVCS: `p4 push`コマンドの失敗によってリモートサーバ上でロックされた、指定のクライアントに関連付けられているファイルのロックを解除します。
`-s shelvedchange`	保留状態の作業中チェンジリスト内でファイルがロックされている場合、ロックを解除してそれを`shelvedchange`に格納します。通常、このようなことが発生するのは、`p4 submit` -eコマンドが中止された場合のみです。
`-x`	分散環境において、ファイルタイプが`+l` (排他オープン)であるが、孤立しているファイルのロックを解除します(これが必要となるのは通常、エッジサーバとコミットサーバ間でネットワークの停止が続く場合のみです)。
`g-opts`	グローバルオプションの、-pオプションと-cオプションの説明を参照してください。

使用上の留意点

ファイル引数にリビジョン指定子を使えるか？	ファイル引数にリビジョン範囲を使えるか？	最低限必要なアクセスレベル
使用不可	使用不可	`write`

他のユーザがサブミットできないようにファイルをロックする	`p4 lock`
作業状態でロック中のファイルを表示する(UNIX)	`p4 opened \| grep "locked"`

p4 unlock

構文

説明

オプション

使用上の留意点

関連コマンド