ファイルタイプ修飾子
ファイルタイプ修飾子は、次のようになっています。
修飾子 | 説明 | 注釈 |
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ファイルは常にクライアントで書き込み可能です。 |
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クライアントで実行権を付与します。 |
シェルスクリプトなどの実行ファイルに使用します。 |
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RCSキーワード拡張 |
RCS (Revision Control System: リビジョン管理システム)キーワードを拡張します。 RCSキーワードは大文字と小文字を区別します。 ファイルの中でキーワードを使用するときは、キーワードの後のコロン(例えば、 UTCキーワードは、グローバルに分散されたインストール環境でイベントを記述するのに適しています。 サポートしているキーワードは次のとおりです。
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+ko | IDおよびヘッダのみのRCSキーワード拡張 | |
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排他的な作業状態にする(ロック) |
設定すると、ファイルを編集のための作業状態にできるのは、一度に1人のみになります。 複数の開発者による変更をマージしても意味をなさないバイナリファイルタイプ(例えば図表)に対して有効です。 |
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Perforceは、各ファイルリビジョンの完全圧縮バージョンを格納します。 |
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Perforceは、デルタをRCSフォーマットで格納します。 |
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Perforceは、リビジョンごとにフルファイルを、圧縮せずに格納します。 |
サイズが大きいバイナリファイルや、ユーザ可読ではない長いASCIIファイル(PostScriptファイルなど)に対して有効です。 グラフタイプのディポでは、Git Large File Storage (LFS)でbinary+Fが有効になります。 |
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最新リビジョンのみが格納されます。 |
新しいリビジョンがサブミットされると、古いリビジョンはディポから消去されます。 実行ファイルまたは |
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最新の |
新しいリビジョンを |
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オリジナルの修正時刻を保存します。 |
ローカルファイルシステムで付与されたファイルのタイムスタンプが、サブミット時に保存され、同期時に復元されます。 Windows環境におけるサードパーティ製のDLLに対して有効です。 |
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アーカイブトリガを必要とします。 |
Perforceサービスはファイルへのアクセスのために |
ファイルタイプは通常、リビジョン間で保持されますが、add
、edit
、またはreopen
操作中に-t
オプションでオーバーライドまたは変更できます。
- p4 add -t filetype filespecは、指定したファイルタイプでファイルを追加します。
- p4 edit -t filetype filespecは、指定したファイルタイプでファイルを
edit
用に開いて作業状態にします。 ファイルタイプが指定のファイルタイプに変更されるのは、そのファイルをディポへサブミットした後になります。 - p4 reopen -t filetype filespecは、既に
add
やedit
のために作業状態になっているファイルのタイプを変更します。
引数filetype
は、[basetype]
+modifiers
のように指定します。 例えば、script.sh
のタイプを実行可能ファイルのテキストに変更し、ファイルのRCSキーワード拡張を有効にするには、p4 edit
-t text+kx script.shを使用します。
部分ファイルタイプも使用することができます。 例えば、既存のtext
ファイルをtext+x
に変更するには、p4 reopen
-t +x script.shを実行します。 ほとんどの部分ファイルタイプ修飾子はファイルタイプに付加するために使用しますが、格納修飾子(+C
、+D
、+F
)はファイルの格納形式を変更するために使用します。 修飾子を消去する場合はフルファイルタイプを指定しなければなりません。