p4 journals

概要

サーバに対するチェックポイントとジャーナルの活動の履歴を表示します。

構文

p4 [g-opts] journals [-F filter] [-T fields] [-m max]

解説

p4 journalsコマンドを使用することで、チェックポイントとジャーナルの活動の履歴情報を保持するdb.ckphistテーブルの情報を表示します。サーバは、このテーブルを使用して、次にあげるチェックポイントおよびジャーナルのイベントを記録します。

  • サーバがチェックポイントを取得

  • サーバがジャーナルをローテーション

  • サーバがジャーナルをリプレイ

  • レプリカがチェックポイントをスケジュール

複数サーバインストール環境において、それぞれのサーバーは各自固有のdb.ckphistテーブルを保有します。すなわち、テーブルはレプリカの複製ではありません。このテーブルは、メインサーバデータベースの一部ではなく、ジャーナルに記録されず、またバックアップの必要もありません。チェックポイントに含まれることもありません。不具合が発生した場合は、破棄されます。

p4 journalsからの出力の例を次に示します。

mbp-jbujes:~ jbujes$ p4 -p qaplay:20141 journals
... start 1381278576
... startDate 2013/10/08 17:29:36
... end 1381278576
... endDate 2013/10/08 17:29:36
... pid 19960
... type checkpoint
... flags
... jnum 19
... jfile checkpoint.19
... jdate 1381278576
... jdateDate 2013/10/08 17:29:36
... jdigest E4EB1FF5B589D05E9F5A8EE1F8183A86
... jsize 27183115
... jtype text

... start 1381278576
... startDate 2013/10/08 17:29:36
... end 1381278576
... endDate 2013/10/08 17:29:36
... pid 19960
... type checkpoint
... flags
... jnum 18
... jfile journal.18
... jdate 1381278575
... jdateDate 2013/10/08 17:29:35
... jdigest 00000000000000000000000000000000
... jsize 15737
... jtype text

... start 1374629669
... startDate 2013/07/23 18:34:29
... end 1374629669
... endDate 2013/07/23 18:34:29
... pid 14700
... type replay
... flags -r . -j r
... jnum -1
... jfile basis.ckp
... jdate 1366076427
... jdateDate 2013/04/15 18:40:27
... jdigest 00000000000000000000000000000000
... jsize 27181640
... jtype text

グローバル-Fオプションを使用して、p4 journalsからの出力をフォーマットします。次に例を示します。

p4 -F "%jfile% %jnum%" journals -F type=checkpoint

各フィールドの意味について、以下のテーブルで説明します。出力のエントリは、新しいイベントから古いイベントへリストされます。

start

実行されたコマンドのUnixタイムスタンプを開始します。どのコマンドが実行されたか判断するには、タイプフィールドを確認します。

startDate

人間が読める形式の開始値です。

end

実行されたコマンドのUnixタイムスタンプを終了します。

endDate

人間が読める形式の終了値です。

pid

コマンドのプロセスIDであり、その実行によりこのレコードが作成されたもの。この値は、別のログで関連するエントリを検索する場合に便利です。

type

コマンドであり、その実行によりこのレコードが作成されたもの。タイプには以下のものが含まれます。

  • journal: p4 -Jコマンドまたはp4 admin journalコマンドです。

  • checkpoint: p4 -jcコマンドまたはp4 admin checkpointコマンドです。

  • replay: p4d -jrコマンドです。

  • schedule: レプリカサーバでのチェックポイント取得です。これにより2つのレコード、すなわちチェックポイントとスケジュールが作成されます。

flags

タイプフィールドによりコマンドへ黙示的に渡されたフラグ。

jnum

チェックポイント番号。値が-1の場合は、ジャーナル番号が不明です。

jfile

タイプフィールドにより黙示的にコマンドに入力された、ジャーナルまたはチェックポイントファイルの名前。

jdate

jfileにより指定されたフィールドが作成された時のUnixタイムスタンプ。

jdateDate

人間が読める形式のjdateの値。

jdigest

チェックポイントファイルのダイジェスト。

jsize

jfileにより指定されるファイルのサイズ。

jtype

jtypeにより指定されるファイルのタイプ。

オプション

-F filter

フィルタ表現を満足させるレコードのみを示すリスト。フィルタ表現構築のインストラクションについては、「ジョブビュー」を参照してください。

-m max

指定した数のレコードに出力を制限します。

-T fields

指定したフィールドに出力を制限します。フィールドをカンマまたはスペースで区切ります。

g-opts

“グローバルオプション”」を参照してください。

使用上の留意点

ファイル引数にリビジョン指定子を使えるか?

ファイル引数にリビジョン範囲を使えるか?

最低限必要なアクセスレベル

適用外

適用外

superuser or operator

関連コマンド

チェックポイントを作成する。

p4 admin checkpoint

ジャーナルを作成する。

p4 admin journal