p4 filelog

概要

ファイルのリビジョンに関する詳細情報を表示します。

構文

p4 [g-opts] filelog [-c change] [-h -i -l -L -t -p -s] [-m max] file[revRange]

解説

p4 filelogは、引数として指定されたファイルの各リビジョンの詳細を出力します。少なくとも1つのファイルまたはファイルパターンが引数として指定されなければなりません。ファイル指定にリビジョン範囲が含まれている場合、指定されたリビジョンのみが表示されます。

デフォルトでは、出力は日付の逆順で1リビジョンにつき1行で構成されます。各行のフォーマットは次のようになります。

... #rev change chnum action on date by user@client (type) 'description'

ここで、

  • revはリビジョン番号です。

  • chnumはサブミットされたチェンジリストの番号です。

  • actionはファイルが作業状態にされた目的、すなわちaddeditdeletebranchimport、またはintegrateです。

    アクションがimport(リモートディポからの反映操作)またはintegrateの場合、次のようなフォーマットで2行目の記述が表示されます。

    ... #integration-action partner-file
    

    反映操作の詳細については、p4 integratedを参照してください。

  • dateはサブミットの日付(デフォルト)か、日時(-tオプション指定時)です。

  • userはそのリビジョンをサブミットしたユーザの名前です。

  • clientはそのリビジョンをサブミットしたクライアントワークスペースの名前です。

  • typeは与えられたリビジョンにおけるファイルのタイプです。

  • descriptionは対応するチェンジリストのコメントの最初の30字です。

    -lオプションを使用した場合、descriptionは、チェンジリストをサブミットしたときに入力した完全なチェンジリストのコメントです。-Lオプションを使用した場合、チェンジリストのコメントは250文字で切り捨てられます。

オプション

-c change

指定されたチェンジリスト番号でサブミットされたファイルのみを表示します。

-h

ファイル名の履歴の代わりに、ファイル内容の履歴を表示します。リスト表示されるリビジョンには、特定のリビジョンへ(p4 integrateおよびp4 resolve -atを使用して)ブランチまたはコピーされた、他のファイルのリビジョンが含まれます。コピーまたはブランチにより置き換えられたリビジョンは、たとえそれらが指定されたリビジョンの履歴にある場合でも表示されません。

-i

ブランチにまたがるファイルの履歴をたどります。反映によって(p4 integrate)生成されたファイルであれば、Perforceはそのファイルのリビジョンの説明を表示し、そのブランチ元ファイルのリビジョンを(元ファイルのブランチポイントまで)表示します。リネーム(p4 move)によって継承されたファイル履歴は、-iオプションが使用されているか否かにかかわらず、常に表示されます。

-l

各チェンジリストの完全な説明を、長い出力形式でリスト表示します。

-L

各チェンジリストの完全な説明を250文字で切り捨て、長い出力形式でリスト表示します。

-m max

各ファイル出力の最初のmax数の変更のみをリスト表示します。

-p

-hオプションと共に使用すると、昇格されたタスクストリームの内容は追跡されません。このオプションは、指定したfile引数からブランチされた子タスクストリームが多数存在する場合に便利です。

-s

重要性の低い反映を無視し、簡略化した形式で表示します(例えば、別の場所に「ブランチ」または「コピー」するなどの反映は表示されません)。

-t

日付と同様に時刻も表示します。

g-opts

“グローバルオプション”」を参照してください。

使用上の留意点

ファイル引数にリビジョン指定子を使えるか?

ファイル引数にリビジョン範囲を使えるか?

最低限必要なアクセスレベル

使用可

使用不可

list

  • p4 filelogの出力は、指定範囲の広いファイル引数で呼び出されると、かなり大量になることがあるため(例えば、p4 filelog //depot/...ではディポのすべてのファイルのリビジョン履歴がリストされる)、p4 filelogコマンドの出力はp4 groupによって設定されるmaxresultsの制限を受けることがあります。

  • -iオプションと-m maxrevオプションの両方が付いていて、ファイルの最新リビジョンからmaxrevの数のリビジョンの範囲内でブランチ生成が行われている場合は、そのブランチポイントからさらにmaxrevの数だけリビジョンを逆上り、その間のリビジョンも表示されます。p4 filelog -iは、どのサイトでも十分となるように、最新のリビジョンから50階層の深さまでブランチを追跡します。

  • 一時オブジェクトファイル(ファイルタイプ修飾子が+Sn)の古いリビジョンは、動作の部分にpurgeと表示されます。

p4 filelog //depot/proj1/...

ディポのproj1ディレクトリ内の全ファイルのリビジョン履歴を表示します。

p4 filelog file1.c@100,@120

チェンジリスト100から120までのfile1.cのリビジョン履歴を表示します。

p4 filelog file1.c#have,#head

file1.cの最新リビジョンに同期していない場合、最後に同期された後のリビジョン履歴を表示します。

p4 filelog file1.c file1.h

ローカルの現在の作業ディレクトリにあるファイルfile1.cおよびfile1.hのリビジョン履歴を表示します。

関連コマンド

各ファイルに関する追加の情報を読み取る。

p4 files

スクリプトに適したフォーマットでファイル情報を表示する。

p4 fstat

作業状態のファイルのリストを参照する。

p4 opened

使用中のクライアントワークスペースに同期したファイルのリストを参照する。

p4 have