[中部地区初] 東陽テクニカ製リバブレーションチャンバー用「車載機器イミュニティ試験システム」を一般財団法人 日本品質保証機構(JQA)へ納入
~EV/HEVなどの技術発展に伴い多様化する車載機器の試験ニーズに対応~

※本記事は2021年7月28日に掲載した記事の再掲載となります。情報はもとの掲載日現在の情報です。
最新情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

株式会社東陽テクニカ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高野 俊也、以下 東陽テクニカ)は、自社製「車載機器イミュニティ試験※1システム」を、中部地区で初めての導入となるリバブレーションチャンバー向けに、第三者認証機関である一般財団法人 日本品質保証機構(本部:東京都千代田区、理事長:小林 憲明、以下 JQA)へ納入いたしましたのでお知らせいたします。

※1 電子機器が外部からの電気的ノイズに曝されても正常動作が妨害されないことを確認する試験。

JQA中部試験センター|自動車計測ポータルサイト|東陽テクニカ

JQA中部試験センター

東陽テクニカ製「車載機器イミュニティ試験システム」(一部)|自動車計測ポータルサイト|東陽テクニカ

東陽テクニカ製「車載機器イミュニティ試験システム」(一部)

導入の背景

JQAは、EV/HEV化をはじめとした自動車産業における急速な電子化や先進運転支援システム(ADAS)やCASE(Connected, Autonomous/Automated, Shared, Electric)と呼ばれる新しい技術領域での自動車技術発展に伴い多様化する車載機器の試験や評価ニーズに対応するため、自動車産業向けEMC試験サービスへの本格参入を決定し、東京・大阪・名古屋の3拠点を結んだ「JQAオートモーティブEMCラボラトリーネットワーク」の構築を発表しています。2019年11月に大阪地区で車載機器専用の暗室を増設したのを皮切りに、2021年1月に東京地区で2基、5月に新たに建設した中部試験センター(愛知県北名古屋市)内の新試験所に3基の車載機器専用の暗室を導入しました。
(参照:https://www.jqa.jp/topics/all/topics_all_96.html

今回、車載機器専用の暗室3基だけではなく、中部試験センターにおけるEMC試験サービス提供のために、中部地区初となるリバブレーションチャンバーが導入され、このリバブレーションチャンバーを制御するシステムを含んだ東陽テクニカ製「車載機器イミュニティ試験システム」が採用されました。これにより、この地区でも車載機器向けの幅広い試験・評価ニーズに対応できるようになりました。
試験システムの選定にあたっては、東陽テクニカのこれまでの納入実績や、サービス拡張にも対応できる柔軟なコンサルティング力、本試験システムの性能や機能に加え、自社開発ソフトウェアの利便性が評価されました。東陽テクニカにとっては「JQAオートモーティブEMCラボラトリーネットワーク」東京地区での自社製「車載機器EMC試験システム」納入に続き、名古屋地区での自社製「車載機器イミュニティ試験システム」納入となります。
(参照:https://www.toyo.co.jp/files/user/company/documents/release/210420_jqa_69033.pdf

リバブレーションチャンバーについて

アンテナを用いて直接DUTにノイズを照射するイミュニティ試験と同じ目的で使用されるものの、全く異なる手法を用いた試験が可能です。シールドルーム内に設置された送信アンテナからのRF出力を、シールド面の表面反射と内部に設置された撹拌機の動きにより、伝播を変化させ試験領域において統計的に等方性を持ち、電界的には均質なRFフィールド条件を作り出すことができます。今後、自動運転車やコネクテッドカーが普及した際のノイズが氾濫する走行環境をより正確に模擬する環境を作れる可能性があるため、近年ますます注目が集まっています。今回、中部地区では初導入となります。

「車載機器イミュニティ試験システム」の概要

「車載機器イミュニティ試験システム」は、自動車に搭載される電気・電子機器が外部からの電磁波ノイズに曝された際の耐性を試験するシステムです。車載機器に対して要求される国際規格や各自動車メーカーの規格試験に対応したシステムで、車載機器で必要となるイミュニティ試験を広範囲にわたり実施することが可能です。

主な特長

  • 各自動車メーカー規格試験に対応
  • 簡単な動作で試験が開始できるなど、使いやすいUI(ユーザーインターフェース)の東陽テクニカ製ソフトウェア「VI5/RS型」(放射系イミュニティ試験用)、「IM5/CS」(伝導系イミュニティ試験用)、「ES10/VE」(放射・伝導エミッション測定用)、「IM5/Rrvc」(リバブレーションチャンバー試験用)を搭載
  • 専用アンテナによるパワーアンプ出力の高効率化

東陽テクニカの自動車ビジネス

東陽テクニカは、2018年より、自動車の先進技術分野に注力し、販売力の強化や部門横断で技術ノウハウの共有を進めています。
EMC試験は、自動車の電子化やADASおよび自動運転の技術開発の活発化に伴いニーズが高まっております。東陽テクニカは、EMC試験分野で40年以上の経験と、メーカーやEMC試験所などへの幅広い納入実績、在籍する多数のiNARTE認定EMCエンジニア※2によるコンサルティングを通じて、今後もお客様のニーズに最適な車載機器向けEMC試験システムを提案し、自動車の安全性の向上に貢献してまいります。

※2 正式名称iNARTE EMC Engineer。米国の非営利団体であるiNARTE(The International Association for Radio, Telecommunications and Electromagnetics)が、1988年に創設したEMCの技術、スキルを認定するグローバルな技術資格。

一般財団法人 日本品質保証機構(JQA)について

一般財団法人 日本品質保証機構は、国内有数の総合的な認証機関です。1957年に財団法人日本機械金属検査協会として設立されて以来、認証機関のパイオニアとして、提供する試験や認証の幅を広げ、多岐にわたる専門性と豊富な経験を持つ技術者が多く在籍し、信頼性の高い評価、試験サービスを提供しています。公正、中立な第三者機関として、社会経済の基盤となるマネジメントシステム、製品、環境等に関する試験、認証、検査等を行うことで、「安全・安心」と「信頼」を提供しています。また、AIやIoTなどの成長分野への取り組みや、SDGs(国連の持続可能な開発目標)といった新たな需要の取り込みなど、新規サービスの開発にも積極的に取り組んでいます。
一般社団法人 日本品質保証機構Webサイト:https://www.jqa.jp/

本件に関するお問い合わせ先

株式会社東陽テクニカ 経営企画部 マーケティング課
TEL:03-3279-0771(代表)
E-mail:marketing_pr@toyo.co.jp
製品Webサイト:https://www.toyo.co.jp/emc/products/detail/id=6687

※本ニュースリリースに記載されている内容は、発表日現在の情報です。
製品情報、サービス内容、お問い合わせ先など、予告なく変更する可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

※記載されている会社名および製品名などは、各社の商標または登録商標です。

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