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展示会レポート

「第12回 オートモーティブ ワールド」出展レポート

東陽テクニカは、2020年1月15日~17日、東京ビッグサイトにおいて開催された「第12回 オートモーティブ ワールド -クルマの先端技術 展-」内の、「第3回 自動運転 EXPO」および「第11回 EV・HEV 駆動システム技術展 (EV JAPAN)」に出展しました。当社ブースにお立ち寄りくださったお客様、誠にありがとうございました。本記事では、ブースで展示した一部の製品についてご紹介します。

目次

第3回 自動運転 EXPO

「第3回 自動運転 EXPO」では、先進運転支援システム(ADAS)の世界最大級のイベント「AutoSens」で「AutoSens Award」を受賞、もしくはファイナリストにノミネートされた製品も展示しました。それらを中心にご紹介します。

高機能の独自技術でADASを支える

—— AutoSens Awardの受賞のポイントは何でしょうか。審査員は「レーダー信号のスペクトラムを操作することによりレーダーターゲットシグネチャを生成する新しいアプローチはレーダーやレーダーベースのADASに対する試験ツールとして、非常にユニークかつ革新的なもの」とコメントしています。

「レーダー信号のスペクトラムを操作する」という手法が画期的なのです。この方法は、各国で特許を取得しているため、開発元であるUniqueSec社独自の技術となります。従来の遅延回路をベースとした製品と比べ、ターゲットとの距離をほぼゼロにまで縮めることができ、室内での評価が可能になりました。その点が「ユニークかつ革新的」と評価されたのだと思います。

—— 2019年5月の発売から8か月ほどですが、日本のお客様の反応はいかがですか。

多くの自動車メーカーさんにご紹介させていただいています。HILSサプライヤーのーソフトウェア開発元と協力して、本システムのデモを行ったりしており、高い関心をいただいています。2020年6月には、本命の到来方向可変の4MIMOアンテナモデルが発売予定ですので、こちらもご期待ください。

※展示ブースでも流していた、IPG Automotive 社の「CarMaker」と連携しシミュレーションしたターゲットを交通環境と合わせて確認する動画です。ぜひご覧ください。

レーダーHILSソリューション「ASGARD1」の詳細情報はこちらからご覧いただけます。

ARとコネクテッドカーテストにフォーカスした世界初のソリューション

—— 何が「世界初」なのでしょうか?

現実とAR(拡張現実)を組み合わせたところです。実際の道路の映像を見ながら走行テストをするとします。その映像の中に、あらかじめ指定していた場所に自動車や道路標識の映像をARで出すことができます。V2X通信ができる仮想のV2XインフラとV2X車両を創り出し、実際の車両は1台だけで、低コストかつ安全にフィールドテストを行うことができます。

—— 例えばどんなことに使うのでしょうか。

すでに取り扱っている「V2Xエミュレータ」という製品にヒューマンインターフェース向けのソリューションを追加したのがこの製品です。例えば車車間通信(V2V)においては、自動車同士が通信をして衝突前に危険を検出することができますが、その際ドライバーにどのように警告を出すのが効果的かというシミュレーションをすることができます。音で知らせるのか、ダッシュボードに表示を出すのか、表示を出すのだとしたら、どこに表示するのが効果的なのか、など、検討すべき項目は多くあります。

実路走行相当の交通流環境を構築することを目的とした
自動運転車用シミュレーションソフトウェア

  • 出展製品:
    ヒューマンライク交通流シミュレータ「AAI Intelligent Traffic Simulation」
    実路走行シナリオ制作ソフトウェア「AAI Scenario Cloning」
    ※どちらも2020年2月中旬発売予定
    “検証・シミュレーションツール”部門で『AutoSens Award』シルバー受賞

—— 自動運転車の安全性を評価するソフトウェアと聞きました。

自律走行を前提とした自動運転車の開発では、自律走行時に100%の安全性を担保することが必要になり、従来の車両の評価に加えて安全性を担保するための評価が必要です。

—— 自動運転車の安全性をどうやって担保するのですか。

実路走行で安全性を担保する方法とシミュレーションソフトウェアを使用して安全性を担保する方法の2種類の方法があります。一説によると、実路走行で自動運転車の安全性を担保するには1億マイル(約1.6億km)もの自律走行が必要であると言われていて、限られた時間の中で実路走行だけで安全性を担保するのは難しいとされています。そこで自動運転車の安全性を評価している多くのお客様は、基本的にシミュレーションソフトウェア上で安全性を担保しシミュレーションソフトウェア上での評価が難しい項目のみを実路で評価するという方法をとっています。

—— 交通流シミュレータという言葉は聞き慣れないのですが。

交通流シミュレータとは、一部の自動運転車用のシミュレータに搭載されている実路走行相当のシミュレーション環境のことです。交通流シミュレータを使用することで、シミュレーションソフトウェア上で実路走行相当の評価をすることができます。今回当社が展示した「AAI Intelligent Traffic Simulation」も交通流シミュレータの一種です。

—— 「AAI Scenario Cloning」についても教えていただけますか。

「AAI Scenario Cloning」では、自動運転車用シミュレータに実路走行相当の環境を構築するもう一つの手段を提供しています。実路走行時に収録したビデオ映像、GPS、IMUのデータを使用して、実路環境と同一の環境をシミュレーションソフトウェア上に構築します。この機能を使用することで、これまで実路で実施していた評価をシミュレーションソフトウェア上で実施することができるようになります。また、「AAI Scenario Cloning」で生成された交通流データは、Open Scenario形式及びOpen Drive形式で提供されますので、お客様が既に保有しているこれらの形式をサポートしているシミュレーションソフトウェア上で「AAI Scenario Cloning」で生成した交通流データを評価することができます。

マレリ社との共同開発契約も締結。信頼のLiDARシステム

—— AutoSens Award「自動運転プラットフォーム部門」でファイナリストにノミネートされましたね。どんな点を評価されたのでしょうか。

XenomatiX社のLiDARの最大の特長であるTrue-solid-state型、つまり、可動部分・回転機構、MEMS機構さえ持たないため小型で壊れにくく、設置場所の選択肢が広がる点を評価されたのだと思います。実物をご覧いただくと、小型なのがお分かりいただけると思います。

—— マレリ社とXenomatiX社との共同開発が発表されましたね。

はい。XenomatiX 社は、同社のLiDAR モジュールを、マレリ社の自動車照明部門に供給し、両社は、モジュラーLiDARシステムソリューションを供給していく予定です。また、マレリ社が買収したフランスのスタートアップ企業である「Smart Me Up」の人工知能(AI)知覚技術も活用するようです。このブースでも発表資料のプリントアウトをご用意しましたが、多くのお客様が興味を持ってくださり、持ち帰ってくださいました。大手Tier1サプライヤーであるマレリ社が共同開発を決めたということで、XenomatiX社の技術力を信頼していただき、量産の準備ができていることを感じていただけるのではないかと思います。

第11回 EV・HEV 駆動システム技術展 (EV JAPAN)

「第11回 EV・HEV 駆動システム技術展 (EV JAPAN)」は、今年は青海展示棟で行われました。会場が大きく二つに分かれていましたが、両会場の間は無料バスで移動できて快適でした。

コンパクトなのに高出力!EVモータ試験に最適

—— 最近の業界の状況はいかがですか。

数年前に比べて、電気自動車(EV)がますます身近になりましたよね。開発現場でも同じで、お客様がやりたいことなども具体的に見えてきている気がします。電動航空機や電動船舶なども話題に上るようになりました。

—— 今回出展されている「PSB10000JPシリーズ」ですが、「PSB10000シリーズ」との違いは何でしょうか。

JPはJapanモデルの意味です。実は、米国モデルと日本モデルが同じ仕様なのですが、電源の入力電圧がヨーロッパでは三相400V系が一般的なのに対し、アメリカや日本では三相200V系が一般的です。日本でも規模の大きい工場などでは三相400V系の入力が使用可能な環境もありますが、通常のオフィス等では三相200V系ラインしかない施設もあります。そうした環境でお使いになるお客様には、今回展示している「PSB10000JPシリーズ」をご紹介できます。「PSB10000JPシリーズ」は「PSB10000シリーズ」に比べて出力電力が半分(4Uサイズで15kW)ですが、それでも従来型の双方向直流電源に比べると非常にコンパクトです。

—— お客様はどのような用途で使うのでしょうか。

自動車メーカーのお客様は、モータ・インバータのテストの際の電源として、またはテストベンチの電源として使います。同様に、モータ・インバータのメーカーのお客様、テストハウスのお客様にもお使いいただいています。モータの試験では、ブレーキ動作などにより電流が逆流することがあります。そのため、逆流により吸い込んだ電力を系統に回生できる電力回生式の「PSBシリーズ」は、モータ・インバータ試験の電源として最適なのです。

寒い中、また初日は雨も降る中、多くのお客様にブースに足をお運びいただき、ありがとうございました。ご紹介した製品についてご興味がございましたら、各製品ページをご覧いただくか、こちらよりお問い合わせください。

本記事に掲載の計測試験にご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください
 
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