「AutoSens Award」受賞!ミリ波レーダーとADAS評価用ターゲットシミュレータ「ASGARD1」 ―“検証・シミュレーションツール部門“において― 「LiDARソリューション」も“自動運転プラットフォーム部門”でファイナリストにノミネート

News Release

※本記事は2019年10月16日に掲載した記事の再掲載となります。情報はもとの掲載日現在の情報です。
最新情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

受賞式の様子|自動車計測ポータルサイト|東陽テクニカ

受賞式の様子

株式会社東陽テクニカ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:五味 勝)は、2019年9月15日から3日間、ベルギーのブリュッセルで開催された先進運転支援システム(ADAS)の世界最大級のイベントである「AutoSens」カンファレンスと展示会において、当社が国内独占販売権を持つUniqueSec AB(本社:スウェーデン ヴェストラ・イェータランド県ホヴァ、以下UniqueSec社)のターゲットシミュレータ「ASGARD1」が“Best Validation/Simulation Tool(検証・シミュレーションツール部門)”の「AutoSens Award」を受賞したことをお知らせいたします。

また、同じく当社が国内独占販売権を持つXenomatiX N.V.(本社:ベルギー・フラームス=ブラバント州ルーヴェン、以下 XenomatiX社)のADAS/自動運転システム向けLiDAR※1ソリューションも”Most Innovative Autonomous Driving Platform(自動運転プラットフォーム部門)”においてファイナリストに選出されました。

※1 Light Detection and Ranging。「光による検知と測距」という意味の光センシング技術の一つ

AutoSens Awardとは

5月のデトロイト、9月のブリュッセル、11月の香港と年間を通して世界3都市で開催されるADASの一大イベントが「AutoSens」です。「AutoSens Award」は「AutoSens」に参加している車載イメージングや車両認知技術に携わる企業、製品、人物について、フォード・モーター社やゼネラル・モーターズ社、NVIDIAといった世界中のOEM、Tier1、Tier2、学界等から選出されたメンバーが審査を行い、受賞対象を決定、表彰するものです。
AutoSens Webサイト:https://auto-sens.com/

「AutoSens Award」受賞
-検証・シミュレーションツール部門- UniqueSec社 ターゲットシミュレータ「ASGARD1」

衝突防止用ミリ波レーダーセンサ単体の評価やミリ波レーダーセンサ搭載車両のADAS機能検証のために、相対速度や距離のシミュレーションを効率良く実施できるシステムです。RFフロントエンド、信号発生装置およびソフトウェアから構成されます。遅延回路をベースとした一般的な物と比較してレーダーとターゲット間のシミュレーション可能な距離をはるかに短縮でき、自動車が衝突する直前までのシナリオを再現できる業界初※2の機能を持った画期的な製品です。

※2 衝突防止用ミリ波レーダーセンサ評価向けターゲットシミュレータ業界において。2019年9月30日現在。東陽テクニカ調べ

審査員コメント

「UniqueSec社の、レーダー信号のスペクトラムを操作することによりレーダーターゲットシグネチャを生成するという新しいアプローチはレーダーやレーダーベースのADASに対する試験ツールとして、非常にユニークかつ革新的なものです。」

主な特長

  • 特許取得の信号処理技術を利用することで、ほぼ0から300mの距離をシミュレーション可能
  • 車両のレーダーセンサ部の近くに置いて試験することが可能
  • 200ポイント以上のターゲット生成が可能
  • 次期モデルは、電子的に到来角度を変化させるMIMOマルチアンテナを提供(2020年6月発売予定)
  • 製品紹介サイト:https://www.toyo.co.jp/emc/products/detail/ASGARD

「AutoSens Award」ファイナリスト
-自動運転プラットフォーム部門- XenomatiX社 LiDARソリューション

XenomatiX社のLiDARソリューションは、自動車などに取り付けレーザーを照射し反射光を検知することで広範囲の周辺環境を測定することができる高精度な光学センサです。True-solid-state型モデルは可動部分と回転機構、MEMSミラーが無く、小型で壊れにくく設置場所の自由度が高いのが特長です。

主な特長

  • True-solid-state型;可動部分、回転機構を持たないため小型で壊れにくく、設置場所の選択肢が広がる
  • 3D点群データと2D実映像のリアルタイム取得;2つのデータ取得によって対象物の高精細な判別が可能
  • マルチビーム方式;複数本のレーザー照射により高速で高空間分解能な計測が可能
  • 製品紹介サイト:https://www.toyo.co.jp/mecha/products/detail/xenolidar.html

東陽テクニカは、これからも世界の先進的、革新的なソリューションをいち早く日本の市場に提供することで、日本の自動運転技術の開発に貢献してまいります。

UniqueSec ABについて

UniqueSec社は2013年に設立され、短距離・高周波・広帯域のレーダーの信号処理を専門とするメーカーです。レベル計測、距離・速度計測、存在検出、外部監視や物体分類における最先端の信号処理アルゴリズムを開発し、多くの国と地域で特許を取得しています。
このアルゴリズムを発展させ、自動車をはじめとするさまざまなアプリケーションで使用されるレーダーの試験・検証ソリューションの設計もしており、先進運転システムや自動運転の安全性と信頼性の検証に役立つ製品を提供しています。
UniqueSec社 Webサイト:https://www.uniquesec.com/

XenomatiX N.V.について

2013年設立のXenomatiX社は、ADASや自動運転の研究開発に用いられる試験計測用高精度LiDARソリューションを提供している会社です。周辺環境計測システム「XenoLidar」の他に、路面形状の計測に特化した路面形状計測システム「XenoTrack-RT」も販売しており、路面プロファイルを使ったシミュレーション試験などに使用されています。また、「XenoTrack-RT」は各車輪前方の路面情報をリアルタイムに出力することが可能で、アクティブサスペンションの研究開発にも用いられています。今後はさらにコンパクト化したLiDARシステムのリリースを計画しており、自動車メーカーやTier1サプライヤーのシステムや部品と組み合わせた新たなソリューションを展開していきます。
XenomatiX Webサイト:http://www.xenomatix.com/

本件に関するお問い合わせ先

株式会社東陽テクニカ

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製品情報、サービス内容、お問い合わせ先など、予告なく変更する可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

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