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展示会レポート
 株式会社東陽テクニカ

展示会レポート:「人とくるまのテクノロジー展2019 横浜」<前編>

目次

東陽テクニカは、2019年5月22日~24日、パシフィコ横浜において行われた自動車技術者のための国内最大の技術展「人とくるまのテクノロジー展2019 横浜」に出展し、「自動運転/ADAS(先進運転支援システム)」「コネクテッドカー」「電動化」「安心・安全」「快適性」をテーマに数多くの製品を展示しました。ブースにお立ち寄りくださったお客様、誠にありがとうございました。
「自動車計測ポータル」編集部も初日の22日にブースを訪問してきました。新製品を中心に展示製品についてレポートします。

会場のパシフィコ横浜

会場のパシフィコ横浜

会場のパシフィコ横浜

ドライビングシミュレータで実写映像とCGが融合! 【自動運転/ADAS】

「Real Video Drive Player」

「Real Video Drive Player」

CG画像の組み込み機能と視線計測機能を追加予定

CG画像の組み込み機能と視線計測機能を追加予定

—— : 「Real Video Drive Player」は当社の1階ショールームにも展示されているので見たことはあるのですが、この画面に映っているのはちょっと見慣れない映像ですね。

実は新しい機能の開発を進めています。今回開発中の機能を展示しました。
一つ目は、実写映像にCGを組み込むことができる機能です。CGベースのドライビングシミュレータのように、歩行者との衝突シミュレーションなどの「シナリオ」を再現できます。走行中に指定したタイミングで歩行者が道を渡る画像を追加したり、ルートを確認するための走行方向の矢印を追加したりといったことができるようになります。
もう一つは、視線計測機能です。当社の取り扱う「Smart Eye 視線計測システム」を組み合わせて、シミュレーション画面にドライバーの視線も重ねて表示しリアルタイムに確認することができるようになりました。

—— : CGではなく実写映像を使うメリットは何ですか?

大きく分けて二つあります。
一つ目は言うまでもなく、リアル感を得られること。そしてもう一つは、車酔いしにくいということです。意外に思われるかもしれませんが、一般的なドライビングシミュレータの問題点として「車酔いをしてしまう」ということがあります。普段の運転では酔わない人でも、ドライビングシミュレータだと1分で酔ってしまい試験をすることができない、という方もいらっしゃいます。その中で、当社の実写映像を使ったドライビングシミュレータは「車酔いしにくい」というご意見をよくいただきます。

—— :実写映像を撮影するのは大変ではないのですか?

大変なことはありません。専用の撮影車両で走行しながら撮影ができますので、1日で何十kmもの撮影も行うことができます。映像の加工を含めても概ね1ケ月以内でのデータの納品が可能です。対してシミュレータ用のCGは一般的にリアリティを求めれば求めるほど制作に半年あるいは1年などの長期間が必要で費用も高額になる傾向があります。

—— :ドライビングシミュレータそのものの需要は高まっているのでしょうか?

高まっていると感じます。自動車メーカー様では例えばADASや自動運転に関連して新たに運転手への素早い、それでいて安全な警告方法の開発ニーズが高まっております。しかし、警告システムの評価のために実車走行を行うのは危険が伴うため、屋内で安全に評価できるシミュレータの存在が重視されているのです。

—— :ありがとうございました。

自動運転開発に貢献するミリ波レーダーを評価する 【自動運転/ADAS】

ターゲットシミュレータ「ASGARD1」

ミリ波レーダーを評価する「ASGARD1」

—— :何をするものですか?

車載ミリ波レーダーの「ターゲット」が置かれる可能性のある交通状況をシミュレートします。車載レーダーは、渋滞支援、アクティブコントロール、自動緊急ブレーキなどに使用され、衝突直前までのシナリオに対応する必要があります。「ASGARD1」(アスガルドワン)は、最小距離をほぼゼロにしてターゲットを作成できるので、車載レーダー評価に最適です。

—— : どんなお客様のお役に立てるのですか?

衝突防止用ミリ波レーダーセンサのメーカー様には、センサ単体の評価をするために使っていただけます。また、車両メーカー様には、レーダーを搭載した車のクルーズコントロール評価、誤動作防止評価など、センサを使ったADAS機能の評価をするために使っていただけます。

—— :自動運転やADASのために開発されているセンサには、LiDARやカメラもありますが、ミリ波レーダーの強みは何でしょうか?

レーダーは電波なので、明るさ(昼・夜)に左右されないこと、そして遠くが見やすいこと、が特長です。例えば、500メートル先まで検知できます。高速道路で対向車線の車の存在を見たい場合など、500メートルくらい先まで見えると安心できると思います。

—— :ありがとうございました。

空気粒子の振動で音を評価する 【快適性】

「Voyager」(“ボイジャー”と読みます)

「Voyager」(“ボイジャー”と読みます)

—— :何をする「デバイス」なのですか?

車の不快な音、老朽化などの異常を知らせる音が、どこから発生しているかを探知します。

—— : どうやって使いますか?

まず、対象(例えば自動車のエアコンの吹き出し口や、ダッシュボードなどのエンジンから車室内に振動が伝わってくるところ)にプローブを近づけ空気粒子の「振動」を測ります。それを人の耳で聞こえる「音」に変換してヘッドホンで聞くことができます。

—— :「音を測る」のではなく「空気粒子の振動」を測るのですか?

音は空気粒子が振動することで発生するともいえるので、この方法で音を測ることができます。この空気粒子を音響粒子といいます。「Voyager」(ボイジャー)では音圧(P)と音響粒子速度(Ux)の2つのパラメータを測ることができます。そしてそれらのデータを聞き比べることもできます。

—— :どんなお客様に、どんな場面で使っていただけるのでしょうか。

研究開発の現場や、実際に製品に問題が起こった際の原因特定のために使っていただけます。自動車業界のお客様はもちろんのこと、家電メーカー様にもご興味を持っていただいています。また、プラントの施工業者様も関心を持っていただいています。プラント内で働く方へ害となるような騒音源の探査に使用されるようです。

—— :なるほど興味深いですね。ありがとうございました。

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