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展示会レポート
 株式会社東陽テクニカ

展示会レポート:第11回 オートモーティブ ワールド

目次

2019年1月16日から18日までの3日間、東京ビッグサイトにおいて、リード エグジビジョン ジャパン株式会社主催の、自動車関連技術をテーマとした展示会「第11回 オートモーティブ ワールド」が開催されました。東陽テクニカも「自動運転EXPO」と「EV・HEV駆動システム技術展」に出展し、多くのお客様にお越しいただきました。たくさんの展示品の中から特にお客様の関心の高かった、最新の自動車計測技術をレポートします。

会場の東京ビッグサイト①

会場の東京ビッグサイト①

会場の東京ビッグサイト②

会場の東京ビッグサイト②

自動運転EXPO

自動運転EXPO

自動運転EXPO

自動運転EXPO:東陽テクニカブース

自動運転EXPO:東陽テクニカブース

テストコース内を完全無人・自動で実車走行試験が可能なロボットシステム

テストコース内で実車両を無人で走行させるためのロボットシステムです。車両に取り付けたロボットがステアリング、ブレーキ、アクセル、クラッチなどを実際に動かして運転します。テストコースでの実走行試験はテストドライバーが行うことが多いですが、試験の再現性、長時間の走行による身体的な負荷や衝突試験などのテスト自体の危険性といったさまざまな課題があります。「NaviControl」はこれらを解決することができます。

—— : ステアリングを自動で動かしているロボットの展示が目を引きます。この製品ならではの利点や特長を教えてください。

小型車からバスやトラックなどの大型車まで、さまざまなタイプの車両を試験可能な幅広いロボットのラインアップが揃っているのが大きな特長です。メーカーのHI-TEC社は、単なる設計・製造会社ではなくシステムインテグレーターを自認しており、特注の冶具や特殊な形状のパーツの制作も行います。また、お客様からの要望に応じて多様な試験にも対応することができるのが最大の利点です。

ステアリング操作が可能なハブ結合式シャシダイナモメータ

各駆動輪のハブに取り付けて車両の走行負荷試験を行うシャシダイナモメータです。試験施設の室内でテストを行うことができるため、車両のパフォーマンス評価において大きなメリットがあります。シャシダイナモメータの中でも当製品のようなハブ結合式タイプは、ローラー(ドラム)式※1タイプと比較して試験施設が小規模で済むことや、EV(電気自動車)の試験で有利など、さまざまなメリットがあります。また、ステアリング操作が可能なのも大きな特長で、自動運転車の試験にとても有効です。ステアリング操作が可能なシャシダイナモメータを販売しているのは、現在Rototest社を含め世界で3社しかありません。

※1 回転するローラー(ドラム)を埋設し、その上にタイヤを乗せ走行試験を行うシャシダイナモメータ

—— : 「ROTOTEST® Energy™」ならではの利点をもう少し詳しく教えてください。

ローラー(ドラム)式との比較ですが、例えばEVの動力源であるモータはアクセルを踏んだ時、エンジンと比較してトルクが急角度で上昇します。ローラー(ドラム)式の場合、トルクの上昇が急すぎるとタイヤとローラーの接地面が空回りしてしまうことがあり、うまく試験を行うことができません。ハブ結合式ではそのような心配はありませんので、EVにおける試験では大きな利点があると言えます。

また、ステアリング操作が可能ということは、レベル3の自動運転を搭載した車両の評価で必要な試験を行うことができます。つまり自動運転機能からドライバーに操作(制御)を受け渡すタイミングでのステアリングの操舵力の試験です。

さらに当社では、シャシダイナモメータが搭載された車両の操舵や速度(ハブの回転数)変化と連動した路上風景をモニタ上にリアルタイムで映し出す「Real Video Drive Player」を販売しています。このシステムと「ROTOTEST® Energy™」を組み合わせることで、より実際の走行に近い感覚での車両評価を行うことができます。当社のオープンラボ施設であるテクニカルリサーチラボでデモンストレーションをご覧いただくことも可能ですので、ぜひご相談ください。

「ROTOTEST® Energy™」ポータルサイト:デモ、見学のお申し込みもこちらから

コネクテッドカーのための次世代通信技術“C-V2X”

自動運転車の実現のためにはLiDARなどのセンサによる近距離の状況把握も重要ですが、ICTによるもっと遠距離の、例えば進行方向の数百メートル先の交通状況や他の車両位置などを把握することも必要です。外部と通信する車両をコネクテッドカーと呼びますが、コネクテッドカーの技術は自動運転車の実現にも欠かせません。しかしながらV2X(Vehicle to everything)と呼ばれる、車両が他の車両や周囲と通信するための通信方式は、今現在もグローバルスタンダードが決まっていない状態です。

C-V2X(Cellular Vehicle to everything:携帯電話通信網を活用したV2X技術)は1,000メートルほどの長距離通信が可能で、グローバルスタンダードの候補の一つとして名乗りをあげています。「WaveJudge 5000」はC-V2X通信の無線区間をモニタできる計測機器です。

—— : 競合製品と比較しての利点を教えてください。

物理レイヤでの信号波形からプロトコルレイヤまでを1台で観測・解析できるのが特長で、エアモニタとして世界で初めて5Gに対応した、C-V2Xではオンリーワンの製品です。自動車業界への普及はこれからですが、C-V2Xの実用化が進むにつれ、「WaveJudge 5000」の需要も増えていくと期待しています。

世界初のTrue-solid-state型マルチビーム方式LiDAR

今回、最も目立つ位置で展示しているのはLiDAR(Light Detection and Ranging:ライダー。光による検知と測距)です。他の出展社でも複数のLiDAR関連製品が展示されているように、自動運転車の実現に向けて重要視されている技術の一つです。

—— : XenomatiX社の「XenoLidar」の特長や、実現できることを教えてください。

周辺環境計測システム「XenoLidar」は、自動車のルーフなどに取り付けレーザーを照射し反射光を検知することで周辺環境を測定する、高精度な光学センサです。

世界で初めてLiDARにマルチビームを採用したTrue-solid-state型マルチビーム方式のLiDARとして特許を出願しています。可動部と回転機構を持たないため、壊れにくく、かつ自動車へ導入する際には設置場所の自由度が広がります。さらに、数千本のレーザー照射により一度に多くのターゲットをより高速で高分解能に検出でき、昼夜・天候を問わず、小さい対象物においても200m先まで正確に検知・計測が可能です。 また、標準ソフトウェアによって3D点群データによる周辺マップと車両前方の2D実風景画像をリアルタイムに取得、表示することが可能で、対象物の高精細な判別が可能です。

EV・HEV駆動システム技術展

EV・HEV駆動システム技術展

EV・HEV駆動システム技術展

EV・HEV駆動システム技術展:東陽テクニカブース

EV・HEV駆動システム技術展:東陽テクニカブース

車載バッテリの性能を総合的に評価する

「PSB9000」(左)と「imc CANSAS」(右)の接続イメージ。「imc CANSAS」は制御信号の同期など計測ソリューション構築に重要な機能を担う。

「PSB9000」(左)「imc CANSAS」(右)の接続イメージ。「imc CANSAS」は制御信号の同期など計測ソリューション構築に重要な機能を担う。

EVやHEV(ハイブリッド電気自動車)など電動化された車両の普及に伴い、車載用バッテリの試験ニーズが急増しています。しかしバッテリの特性は温度環境や充放電レートによってリアルタイムに変化するため試験パターンが非常に多く、効率化が大きな課題でした。さらに近年、急速に車載バッテリの高電圧・大容量化が進んだことで、試験の難易度も上がっています。

「PSB9000シリーズ」は電力回生機能を持つ双方向直流電源で、1台でバッテリの充放電試験を行うことができます。コンパクトかつ大容量(1台あたり3Uのサイズで最大1,500V対応、15kW出力)なのが特長です。この充放電試験を行う「PSB9000シリーズ」と、温度計測に加え試験データの記録を行う「imc CANSAS」を組み合わせたバッテリ試験システムを販売しています。このシステムは恒温槽の中に入れたバッテリに対して、充放電中のセルの温度を計測し記録します。また「imc CANSAS」はCAN制御信号の出力が可能で、計測中の温度データを基に「PSB9000シリーズ」をフィードバック制御することができます。

当社はさまざまな分野の計測機器を扱っており、このようにそれぞれ異なる海外メーカーの製品を組み合わせたソリューションを提供できるのが強みです。

—— : 他にこのような複数の製品を組み合わせたソリューションはありますか。

自動車関連では「PSB9000シリーズ」に車載バッテリの動作(模擬)をさせてインバータとモータを試験するソリューション(モータベンチ)があります。また、自動運転技術の進歩に伴い重要度の増しているEMC(Electromagnetic Compatibility:電磁両立性)試験装置との組み合わせなど、お客様の要望に沿った特注のシステムの提案なども行っておりますので、お気軽にご相談ください。


会期中、東陽テクニカブースにはたくさんのお客様にお立ち寄りいただきました。ありがとうございました。展示会ブースでは最新の製品や技術を実際にご覧いただくことができます。2019年は「人とくるまのテクノロジー展」(横浜と名古屋)をはじめ、さまざまな展示会への出展を予定しています※2。東陽テクニカブースにお立ち寄りいただき、ぜひ最新のソリューションに触れてみてください。

※2 出展予定は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。

 
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