NetEyez 活用事例#4「Teamsが使えない!」のご紹介

Net Eyezシリーズ

 

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 去る7月21日10時50分頃、Microsoft(マイクロソフト)社が提供するコミュニケーションツール「Teams」に繋がらない、使用できないという情報が社員から相次いで届きました。当社では多くの社員が社内外会議で使用しており、急ぎ情報システム部門ではNetEyezを使い、接続障害の可能性状況を確認することにしました。
本件が発生したときにどのように対応したか、情報システム部門の活動を皆さまにご紹介します。

NetEyez活用事例

「Teamsが使えない!」-NetEyezで原因調査-

NetEyezで解析したところ、社内ネットワークではなくアプリケーション起因による可能性ありと判明しました。 情報システム部門はMicrosoft社が公開している障害情報の確認と並行して、11時3分に利用者に対してTeams障害の可能性がある旨、他コミュニケーションツールの併用を依頼しました。
13時14分には徐々に回復しつつあるものの、他ツールの継続利用を通知、17時8分にMicrosoft社の公表とともに再度NetEyezでネットワークの状況を確認後、復旧を通知しました。

NetEyez活用ポイント

<ステップ1>まずはアプリケーションと「Teams」の状況をざっくり確認する

NetEyezの管理画面でチームズ(Teams)利用状況を確認するイメージ

これはNetEyezの解析→アプリケーション→Microsoftの状況を示した画面です。
上下に分けてご説明します。

NetEyezの管理画面でチームズ(Teams)利用状況を確認するイメージ

(図1 NetEyezのMicrosoft Teams トラフィックの「バイト数」推移)

画面上段で、解析→アプリケーション→Microsoftのトラフィック「バイト数」を確認します。
ここでは障害の発生した時間帯を後日まとめて表示した図を使用しています。
通常は始業時間9時30分前後に値が上昇、昼休みを除き終日高値で推移します。 この日は9時30分過ぎから不安定な状態となり、10時前後で激減、13時ごろまでほぼTeamsの通信が発生していないことが分かります。

※1  AART(Average Application Response Time: サーバーアプリケーションがクライアントのリクエストに応答するのに必要な時間)

NetEyezの管理画面でチームズ(Teams)利用状況を確認するイメージ

(図2 Microsoft Teams トラフィックの「バイト数」と「ユーザ数」)

画面下にある図に注目します。右側では289ユーザがTeamsを使用していることが分かりますが、左側トラフィックのバイト数ではほとんど通信が発生していないことが分かります。

<ステップ2>他のアプリケーションの状態を確認する

そこで、Microsoftのその他のアプリケーション(この日はWindows Updateも実施)の状況を同様に確認してみると、問題なく使用できていることが分かりました。 どうも社内ネットワーク由来の不具合ではなく、アプリケーションそのものに起因があるかもしれないという仮説に至りました。

念のため、図1で示しているAART(Average Application Response Time: サーバーアプリケーションがクライアントのリクエストに応答するのに必要な時間)を確認してみましたが、MicrosoftアプリケーションのなかでTeamsだけが、応答に時間を要することが分かりました。

この時点で、情報システム部門では、原因は特定できていないもののTeams接続障害の可能性ありとの一報を社内に通知しました。その後の経過や復旧へのステップは皆さまもご経験の通りかと思います。
当社ではその他のコミュニケーションツールも併用しており早い段階で通知したものの、混乱は復旧まで続きました。
しかしながら、NetEyezを使用して、過去のトラフィック傾向を理解し、障害が起こったときにはおおまかな状況を可視化して把握したことで、次のアクション(社内通知)を迅速にとることができました。

トラブルが起こってからでは遅い、でも起こってしまったら

情報システム部門が全社ネットワークの管理を行う際、いったんトラブルが起きてしまうと他の業務に支障が出てしまうこともあります。そのため当社情報システム部門では、NetEyezをネットワークトラブルを未然に防ぐための恒常監視ツールとして、ネットワークを健全に運用できているか、トラブルの兆しがないか、日々の確認に活用しています。今回は残念ながら起こってしまったケースですが、NetEyezを使ってトラブルを迅速に確認し、次の的確なアクションをとるためのツールとして活用できました。

現在NetEyezではご希望の方に30分のショートデモをおこなっています。お申し込みはこちらまで (neteyez-sales-marketing@toyo.co.jp)

【参考情報】
 

NetEyez活用事例#1(新ネットワーク移行漏れの機器を防ぐ!)(別ウィンドウ・外部リンク)

NetEyez活用事例#2(無線LAN通信が遅い?)(別ウィンドウ・外部リンク)

NetEyez活用事例#3(夜間の大量トラフィック)(別ウィンドウ・外部リンク)

NetEyezデモ動画 #1「概要編」(別ウィンドウ・外部リンク)

NetEyezデモ動画 #3「解析編」(別ウィンドウ・外部リンク)