ステッピングモータの測定
概要
ステッピングモータの各種特性を測定します。必要な測定項目に応じて機器を選択します。測定項目 | 機器 |
角度精度、ダンピング | ロータリエンコーダ、角度計測ソフトウェア |
角度-トルク、ホールディングトルク、ディテントトルク | ギヤ付きサーボモータ、トルク計、CoggingTestソフトウェア |
プルイントルク、プルアウトトルク | パウダーブレーキ、トルク計、M-Test7ソフトウェア |
角度精度、ダンピング測定
構成
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ダンピング測定
ステッピングモータに1パルスを入れたときの角度の応答波形を取得し、位置が安定するまでの時間を測定します。
グラフ①: 1パルスの応答波形

グラフ②: 連続パルスの応答波形
角度精度
ステッピングモータの位置決め精度を測定します。1パルス毎に進むべき制御角度と、実際に測定した角度との誤差を測定します。

0から360° 回したときの制御角度 vs. 測定角度
角度-トルク、ホールディング、ディテントトルク
構成
モータのコギング測定用ソフトウェアを使います。ギヤ付きサーボモータで軸を回し、角度とトルクを測定します。![]() |
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角度-トルク
ステッピングモータを励磁し、0.05rpmなどの極低速回転で軸を回して角度とトルクを測定します。
ホールディングトルク
ステッピングモータを励磁し、1rpmなどの低速回転で軸を1周回して角度とトルクを測定します。
ディテントトルク
ステッピングモータを励磁せず、1rpmなどの低速回転で軸を1周回して角度とトルクを測定します。
プルイン、プルアウトトルク
構成
M-Test7ソフトウェアを使います。ブレーキ負荷をスイープしながらトルクと回転数を測定し、DSP7001のI/Oポートからアナログ電圧を出力してモータの周波数を変えます。![]() |
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プルイントルク
ブレーキ電流を印加した状態でステッピングモータを駆動します。ブレーキ電流を徐々に減少させて、モータが同期して回転するときのトルクを測定します。モータの周波数を変えながら測定を繰り返し、周波数とトルクの特性を得ます。
プルアウトトルク
ステッピングモータを駆動した後、ブレーキ電流を徐々に増加させます。モータが脱調したときのトルクを測定します。モータの周波数を変えながら測定を繰り返し、周波数とトルクの特性を得ます。