MAGTROL

モータトルクリップル計測システム

モータのトルクリップルとは、通電しているモータから発生する1回転中のトルクの変動で、モータの騒音や振動の原因となります。本システムは、最大5kHzの高速応答のMagtrol社のトルク計(TMシリーズ)と高性能なOROS社のFFTアナライザを使用し、トルクリップルを計測するシステムです。

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特長

  • 高速トルクリップル計測 :モータ常用回転域(数千rpm)での計測が可能
  • 高速応答のトルク計採用 :トルク信号の応答性は、5kHz(-3dB)
  • 負荷ノイズの少ないブレーキ採用ヒステリシスブレーキ
  • 高性能FFTアナライザ採用 :トルクや騒音・振動の総合的な解析が可能
  • システムの拡張性 :試験仕様に併せて拡張性のあるシステムのご提案
    • モータT-N特性、T-I特性
    • モータ効率、インバータ効率、効率マップ描画
    • モータ温度上昇試験
    • モーダル解析
    • 回転(トルク)変動、回転ねじれ分析
    • 電磁気加振力による音振動解析
    • サウンドデザイン

用途

  • EPS(電動パワーステアリング)用モータの評価
  • 家電用モータ各種
  • モータ制御回路の電流とトルクリップルの評価

システム構成

接続図

接続図
  • トルク計TMシリーズのトルク電圧信号は定格トルク±5V(最大トルク±10V)
  • トルク計TMシリーズの回転パルスは60パルス/回転
  • FFTアナライザーで加速度計センサやマイクロフォンの信号も同時に計測可能
  • TMTソフトウェアで負荷制御(オープンループ/トルク制御/回転数制御)が可能
    • ※トルクリップル計測時は、ブレーキの制御はオープンループモードを使用して、ブレーキの制御によるトルク変動が発生しないようにします。

システム外観図

外観

5N・mモータトルクリップル試験ベンチ

外観

トルクリップル解析用FFTアナライザ

トルクリップル解析用FFTアナライザ

“O4” プラグアンドプレイ 4ch FFT アナライザ

  • 1回転中のトルク変動を極座標表示
  • FFT分析および次数比分析によりトルク変動周波数を特定
  • 回転数毎のトルク変動をカラーマップでわかりやすく表示
  • 最大サンプリング周波数 256kHz 、 24bitAD 変換で高精度な計測を実現。
  • 回転バルス計測用カウンタチャンネルは最大 32.8MHz 。高速回転にも対応。
  • 超小型設計。重さ 534g で、給電および PC とのデータ通信を USB C ケーブ ル 1 本で実現。配線系をシンプルに。
  • トルクおよび回転パルスの他に3ch分、加速度センサやマイクロホンを接続可能。アンプ内蔵型 ICP センサにも対応。
  • ビュワーモードはライセンスフリー。メンバー間のデータ共有を手軽に。
  • その他の解析機能例

    (追加有料オプションが必要な場合があります)

    • FFT 、伝達関数(ハンマリング)、カラースペクトラム、次数比、オーダトラッキング、 スパシオグラム、エンベロープ、バランシング、オクターブ (1/1~1/24 )、サウンドデザイン、 API によるカスタマイズ、遠隔モニタリング 等

FAQ

トルクリップル測定についてに関するFAQ
 

モータのトルクリップルを正しく評価するために、トルクのFFT信号の中には、モータが発生しているトルクリップルだけでなく、ブレーキのリップル、トルク計のリップル、回転機械のねじれ共振による影響も含まれています。これら様々な影響の中から、モータのリップルを適切に抽出して評価することが重要です。
こちらに技術資料に具体的な評価方法を掲載しております。