DTGファイバセンサ
DTGファイバセンサは、同社独自の製造方法DTG(Draw Tower Grating)で製作する、1本のファイバに複数のFBG(Fiber Bragg Grating)が加工されたファイバセンサです。本製法はファイバガラスをタワー上部からドローし、同時にFBGを加工していくため、ファイバに継目(接合部)が無く、強度の高い1本のファイバ上で任意の位置にFBGを複数点加工することができます。さらに独自のコーティング材であるORMOCERⓇ(有機無機複合材料)をコーティングすることで、ファイバの引張強度と柔軟性を大きく改善しています。この製造工程は全自動で行われており、センサのコスト削減も実現しております。
特長
- ファイバの曲げによる光伝送損失を最小化
- 動作温度範囲:-180~200℃(拡張可能)
- ORMOCERⓇコーティングを採用
- 引張強度:>50N、最小曲げ半径:5㎜
- ファイバ継ぎ目が無く、FBGを任意の位置に加工可能
- 吸湿による歪の影響をファイバに伝えない特殊コーティングあり

DTG工程図
仕様
パラメータ | DTG-LBL-830 | DTG-LBL-1550 |
---|---|---|
反射率(FBG長:標準8㎜) | >15% | |
FBG波長半値幅(標準8㎜長) | 40pm | 100pm |
中心波長(拡張可能) | 810-860nm | 1510-1590nm |
波長精度 | ≦0.5nm | |
相対波長精度 | ≦0.3nm | |
サイドローブ抑制 | ≧10dB | |
FBGゲージ 長 | 1~10㎜(公差+1mm) | |
減衰率 | 18.4dB/km | 8.6dB/km |
モードフィールド径(MFD) | 5μm | 6μm |
開口数 | 0.26 | |
クラッド径 | 125μm±1μm | |
コーティング材料 | ORMOCERまたはアクリル1層 | |
コーティング材の外径 | 195μm(標準) | |
引張強度 | >50N(または>歪5%) | |
温度係数 | 6.5K-1×10-6 | |
歪感度係数 | 7.8K×10-7 | |
動作温度範囲 | -180℃~200℃ |
■DTGセンサ仕様
1本のファイバで最大40点のFBG加工が可能です。任意のファイバ長をご指定頂き、さらにFBGゲージ長、FBGの位置、FBG波長、コーティング材についてもご指定下さい。
注1.連続するFBGの距離間隔dは、10㎜≤ d ≤300㎜でごして頂けれます。
注2.異なるFBGの距離間隔を設定する場合には最短距離の整数倍となります。
注3.FBG波長と距離間隔の関係は、距離間隔10㎜あたり2nmとなります。
※本仕様は予告無く変更されることがありますので、ご発注前にご確認ください。