Tabor Electronics Ltd.(テイバー / イスラエル)
350MHz パルス/任意波形/ファンクションジェネレータ WS8351型/WS8352型
販売終了
■後継新モデル:PROTEUSシリーズ
9GS/s 多ch(PXIe) FPGA任意波形ジェネレータ/トランシーバ ☞
WS8351型(1ch)/8352型(2ch)は、350MHzの帯域を有する多目的シグナルソースです。
サイン波などの標準波形、tr/tf:1nsパルス波、2GS/s任意波形、変調波を自在にユーザー定義し出力できます。
アンプオプション(A10150型)を接続すると、高速立ち上がりの高電圧パルスを印加する事が可能になります。
(株)東陽テクニカ 理化学計測部
phone03-3245-1103
keisoku[at]toyo.co.jp
特長
- WS8351型:1ch / WS8352型:2ch
2ch同期/独立出力、各ch独立した波形メモリ
ch間スキュー微調整:10ps分解能 - 高速パルス
高速立ち上がり:1ns typ.@4Vpp
(遷移時間):2.6ns typ.@10Vpp 16Vppオプション ⇒ 詳細 / 10ns typ.@±15V オプション ⇒ 詳細
パルス幅と周期にてパルスを定義 - 350MHzファンクションジェネレータ
サイン波:10kHz~350.00000MHz
矩形波 :10kHz~250.00000MHz
位相、デューティー比など 波形パラメータ可変
周波数スイープ/変調(AM,FM, ASK, FSK) - AWG方式 2.0000000GS/s任意波形
10MS/s~2.0000000GS/sサンプルレート可変
14bit分解能、自由な波形長で1000波形まで作成 - Windowsソフトウエアサポート
「ARB-SOFT」任意波形作成(オプション)
「ArbConnection」リモート操作・簡易波形編集(付属) - USB、GPIB、Ethernet標準装備
2GS/s任意波形+350MHz標準波形出力
WS8351型/8352型は、2GS/sクロック任意波形発生器と350MHzファンクションジェネレータを兼ね備えた多目的シグナルソースです。WS8351型は1ch出力、WS8352型は2ch出力で 独立または2ch同期出力することができます。高速2GS/sDAC、高速立ち上がり/下がり(遷移時間)1ns、1ppmTCXO内部リファレンスにより生成される標準波形・任意波形は、共に高分解能・高確度・高安定な波形であり信頼性の高い試験信号を得ることができます。ファンクションジェネレータ機能はシンセサイズ方式により350MHzの広い周波数範囲をカバーし、任意波形機能はAWG方式によりユーザ定義の波形データを常に忠実に出力します。それぞれの用途に適した2つの波形生成モードを使い分けて、いずれの場合も良質なテスト信号を提供します。
立ち上がり 1ns高速パルス(デジタル生成パルス)
WS8351型/8352型のパルスモードでは、パルス幅と周期にて希望のパルス波形を設定できます。デューティー比でしか設定できない機器に比べ、周期に対しより短いパルス幅(デューティー比が極端に小さなパルス)を設定可能です。また、任意波形モードにてパルス波を設定すると、任意のパルス、パルス列、間欠パルスなどをフレキシブルにユーザ定義し出力させる事が可能です。いずれの場合でも最速1nsの急峻な立ち上がり/下がり(遷移時間)で出力します。
PRBS信号(擬似ランダム ビット シーケンス)
ビット エラー レートやアイ パターン測定のためのテストパターンとして用いることができます。
データレートは350Mbpsまでユーザ可変可能です。
・PRBS7,9,11,15,23,31、ユーザー定義
・データレート:~350Mbps
ch間スキュー微調整10ps分解能
WS8352型は、2つのch間のスキューを10ps分解能で微調整することができます。2ch間のディレイ、同期関係を厳密に定義する必要があるアプリケーションには特に有効な機能です。
350MHzファンクションジェネレータ
WS8351型/8352型は、シンセサイズ方式によるファンクションジェネレータとしての機能を備えています。サイン波は、連続発振モードで10kHzから350MHzまでの広い周波数範囲に渡って出力でき、他に9種類の標準波形(矩形波、三角波、ランプ波、可変パルス、sinX/X、ガウス、exp、dc、擬似ノイズ)が用意されています。これらは サイン波の位相、矩形波のデューティー比等の各々に用意された波形パラメータを 前面ボタン操作で可変することができます。
10MS/s~2GS/s 14bit任意波形、サンプルレートユーザ可変
WS8351型/8352型は、10MS/s~2GS/sサンプルレート可変のAWG方式任意波形発生器です。14bit高速DACと512kワードメモリによって、高速・高分解能でユーザ定義波形を作成・出力することができます。
任意波形は AWG方式によって生成するので、作成した波形データを常に忠実に出力します。任意波形の周波数は サンプルレートをユーザ設定することで自在にかつ正確に可変できます。サンプルレート固定のDDS方式任意波形機能の様に、周波数を高くするために波形データをスキップして(間引かれて)出力したり(エリアジング現象)、繰返し出力時にジッタが生じることがありません。

任意波形作成ソフト
任意波形の作成・管理は、波形作成ソフトを用いてWindows環境で自在に行えます。用途に応じて2つのソフトウエアを選択できます。また リモートコマンドを公開しているので、ユーザがソフトウエアを自作しオリジナルの計測システムを構築する事も可能です。
●「ARB-SOFT」任意波形作成ソフト(オプション)
30種以上の標準波形、充実した波形間演算、容易な合成波(高調波)作成、シーケンス編集、.csvデータ取込 など、最も自由度が高く操作性に優れた波形作成ソフトです。
●「ArbConnection」リモート操作・簡易波形編集ソフト
Windows上に表示された仮想前面パネルを操作する事により、あたかも実機を操作している感覚でリモート操作が行えます。操作の際 コマンド送信ログを記録できるので、ソフトウエアを自作する際のコマンド検索にも大変便利です。また、数式定義、マウスによるフリーハンド描画など 簡易的な波形作成機能も備わっています。
仕様
標準波形
サイン波 | |
---|---|
周波数 | 10.00kHz~350.00000MHz |
スタート位相 | 0.0゜~360.0゜ |
矩形波 | |
周波数 | 10.00kHz~250.00000MHz |
デューティー比 | 可変 (パルスモード時:最小0.0002%相当、最小パルス幅:1ns) |
立ち上がり/下がり | 1ns typ. |
三角波 | |
周波数 | 10.00kHz~62.00000MHz(125MHz typ.) |
スタート位相 | 0.0゜~360.0゜ |
ランプ波 | |
周波数 | 10.00kHz~31.00000MHz(125MHz typ.) |
立ち上がり | 周期の0.1%~99.9% |
立ち下がり | 周期の0.1%~99.9% |
ディレイ | 周期の0.0%~99.9% |
Sin(x)/x | |
周波数 | 10.00kHz~15.00000MHz(125MHz typ.) |
サイクル | 4~100サイクル |
ガウス | |
周波数 | 10.00kHz~15.00000MHz(125MHz typ.) |
TC(TimeConstant) | 10~200 |
EXP | |
周波数 | 10.00kHz~15.00000MHz(125MHz typ.) |
TC(TimeConstant) | −100~+100 |
その他 | |
DC | DCレベル:振幅の0%~±100% |
ノイズ | 擬似アナログノイズ |
可変パラメータは、周波数が高くなると分解能・可変範囲が減少します。
パルス/任意パルス列/PRBS (デジタル生成パルス)
●パルスモード | |
---|---|
パルスモード | シングルパルス、ダブルパルス |
極性 | ノーマル、±反転、High-Lo反転 |
パルス周期 | 5ns~1.6s |
最小パルス幅 | ≧2ns |
ディレイ | 0s~(周期-パルス幅-遷移時間)、但し連続発振時以外≠0 |
(パルス幅、ディレイの設定分解能:≧(周期/512,000)) | |
立ち上がり/下がり | 可変、最小1ns typ. (設定分解能:≧(周期/100,000)) |
振幅 | 100mVpp~4.000Vpp (シングルエンド、50Ω負荷、開放時は2倍) |
電圧レベル | High:−1.950V~+2.000V Low:−2.000V~+1.950V (シングルエンド、50Ω負荷、開放時は2倍) |
●任意パルス/パルスデータ列(任意波形モード) | |
任意のパルス、パルスデータ列をユーザー定義 | |
パルス分解能 | 0.5ns~100ns |
デジタルビットパターン | 10Mbps~500Mbps(NRZ時) |
立ち上がり/下がり | 最小1ns(900ps typ.) |
振幅 | 100mVpp~4.000Vpp (シングルエンド、50Ω負荷、開放時は2倍) |
●PRBS(疑似ランダムバイナリーシーケンス) | |
PRBS7,PRBS9,PRBS11,PRBS15,PRBS23,PRBS31,ユーザ定義 | |
データレート | 10mbps~350Mbps |
多値電圧レベル伝送 | 2、3、4、5電圧レベル |
任意波形
サンプルレート | 10.00MS/s~2.0000000GS/s、ch1,2共通 又はch毎 |
---|---|
確度 | ±1ppm(TCXO、19℃~29℃) |
波形メモリ長 | 512kワード/ch |
電圧データ分解能 | 14bit |
波形セグメント | 波形メモリを任意長のセグメントに分割して任意波形作成が可能。 セグメント数:1~1,000波形(メモリ分割) セグメントサイズ:各々任意の波形長を設定可 (最小384ワード、16の倍数であること) |
任意波形の作成
ARB-SOFT4 | 任意波形作成ソフト(オプション、GPIB接続) |
---|---|
ArbConnection4 | リモート操作・簡易波形作成ソフト |
ch間オペレーション(WS8352型)
ch1-ch2同期/独立出力 | |
---|---|
設定 | ch1-ch2間同期出力、又は 独立出力を選択可能 |
ch1-ch2間スキュー(ch1-ch2間ディレイ) | |
スキュー | ≦200ps |
スキュー制御 | 範囲:0~(n-128)サンプルクロック(n=波形セグメント長) 分解能:8サンプルクロック |
スキュー微調整 | 範囲:-3ns~+3ns 分解能:10ps |
出力(SMA端子、シングルエンド/差動出力 切替可)
振幅(50Ω負荷時、開放時は2倍) | |
---|---|
範囲 | シングルエンド: 100mVpp~4.000Vpp 差動出力: 200mpp~8.000Vpp A10150 オプション:16Vpp A10160 オプション:30Vpp |
確度 | ±(3%+50mV) |
オフセット(50Ω負荷時、開放時は2倍) | |
範囲 | 0V~±1.500V |
確度 | ±(5%+5mV) |
発振モード(Run mode)
発振モード (Run mode) |
連続発振(アーム、セルフアーム)/トリガ発振(ノーマル、オーバーライド)/ゲート発振/バースト発振 |
---|---|
バースト設定 | ~1,000,000回 内部トリガ(400ns~2.00s) 外部トリガ(dc~15MHz、パルス幅>10ns) |
トリガディレイ | マニュアル(前面パネルボタン) BUS(リモートコマンド) |
(サイン波は、連続発振の他では最高周波数が制限されます。)
外部トリガ信号(SMA端子、10kΩ typ.)
ドライブチャネル | ch1、ch2、又は両方 |
---|---|
トリガエッジ極性 | 正、負、または両方 |
周波数範囲 | 0~15 MHz、パルス幅≧10ns |
トリガレベル | -5V~5V、2.5mV分解能、トリガ感度200mVpp |
トリガディレイ範囲 | 0~8,000,000サンプルクロック、分解能8クロック |
システム遅延 | 200サンプルクロック+50ns typ. |
トリガ・ジッタ | 8サンプルクロック |
スマート・トリガ | トリガ信号のパルス幅を検出 |
パルス幅条件 | <パルス幅、>パルス幅、<>パルス幅 |
パルス幅範囲 | 50ns~2s、分解能2ns |
トリガ・ホールドオフ | ホールドオフ時間中はトリガを無視 |
ホールドオフ範囲 | 100ns~2s、分解能2ns |
内部トリガカウンタ
ドライブチャネル | ch1、ch2、又は両方 |
---|---|
モード | タイマ(波形スタート間隔)、遅延(波形終了から波形スタート間) |
時間範囲 | 400ns~2.00s |
トリガディレイ範囲 | 152~8,000,000サンプルクロック、分解能:8クロック |
周波数スイープ/変調
キャリア | サイン波:10kHz~350MHz |
---|---|
周波数スイープ | Log/リニアスイープ |
AM | 変調波:サイン波、三角波、矩形波、ランプ波 |
FM | 変調波:サイン波、三角波、矩形波 |
入/出力端子
Out1, 2 | ch1, 2波形出力、ON/OFF切換可(前面SMA、50Ω) |
---|---|
Sync Out | ch1, 又は ch2に同期したパルス出力(前面SMA、50Ω) 電圧:1V(50Ω負荷) |
Trigger In | ch1, 又は ch2, 又は両方の外部トリガ信号入力 トリガレベル可変、(前面SMA、10kΩ) |
Ref In | 外部リファレンス入力(背面BNC、50Ω) 周波数:10MHz~100MHz、レベル:-5dBm~5dBm |
Sample Clock In | サンプルクロック入力(背面SMA、50Ω) |
Event In | アームモードのオン/オフ用、トリガレベル可変 (背面BNC、10kΩ) |
その他
ディスプレイ | TFT LCD 4インチ |
---|---|
インターフェイス | USB: 前面x1(ホストA端子)、背面x1(デバイスB端子) LAN: 1000/100/10 BASE-T GPIB: IEEE-488.2、24ピン |
波形、設定の保存 | 内部フラッシュメモリに保存、呼出可能 |
電源 | 100Vac~240Vac、50Hz~60Hz、150VA |
寸法 | 315x88x395mm(WxHxD)、但し 脚、突起部を除く |
重量 | 約4.5kg (出荷時:約6kg) |
環境 | 動作温度:0℃~40℃ |
安全規格、EMC | IEC61010-1、IEC61326-1-2006 |
校正周期 | 2年 |
比較表
アプリケーション
- レーザー駆動(励起・変調)パルス
- 電子ビーム(EB),イオンビーム ブランキングパルス
- 粒子線・宇宙線 検出信号疑似
- 光変調(LN変調器、AOM、EOM)
- 超音波
- レーダー
- 電子回路、信号処理回路の評価、機能試験
- 各種センサー検出信号を擬似
- シリアル通信、記録メディア評価
- PRBS(疑似ランダムビットシーケンス)