Tabor Electronics Ltd.(テイバー / イスラエル)
PCI/PXI 100MHz 任意波形/ファンクションジェネレータ 5351型/5251型
5351型/5251型は、250MS/sクロック任意波形発生器と100MHzファンクションジェネレータを兼ね備えたスロット内蔵型の多目的シグナルソースです。5351型はPCI、5251型はPXIタイプでシステムユースに大変便利です。
■新モデル:PROTEUSシリーズ
9GS/s 多ch(PXIe) FPGA任意波形ジェネレータ/トランシーバ ☞
(株)東陽テクニカ 理化学計測部
phone03-3245-1103
keisoku[at]toyo.co.jp
特長
- 250MS/s 任意波形機能:波形データの欠落や 繰返しジッタの無い AWG 方式任意波形
- シーケンス機能:波形の連結機能、連結によるタイムラグ無し
- アドバンストトリガシーケンス(ADV): シーケンスの連結部でトリガ待ち可能
- パルスジェネレータ:パルス幅と周期による定義、立上がり:4.5ns
- ファンクションジェネレータ機能
- リモート操作・波形作成ソフト
■新製品 PXIe 9GS/s FPGA任意波形ジェネレータ ⇒
250MS/s 任意波形+ 100MHz 標準波形出力
5351型/5251型は、250MS/sクロック任意波形発生器と100MHzファンクションジェネレータを兼ね備えたスロット内蔵型の多目的シグナルソースです。5351型はPCI、5251型はPXIタイプでシステムユースに大変便利です。1ppmTCXO内部リファレンスにより生成される標準波形、任意波形は、共に高確度・高安定な波形であり信頼性の高い試験信号を得ることができます。ファンクションジェネレータ機能はシンセサイズ方式により広い周波数範囲をカバーし、任意波形機能はAWG方式によりユーザ定義の波形データを常に忠実に出力します。それぞれの用途に適した2つの波形生成モードを使い分けて、いずれの場合も良質なテスト信号を提供します。
AWG方式 任意波形、サンプルレートユーザ可変
5351型/5251型は、1.5S/s ~ 250MS/s サンプルレート可変のAWG方式任意波形発生器です。16bit電圧分解能と2Mワードのロングメモリによって、高分解能でユーザ定義波形を作成・出力することができます。
任意波形は AWG 方式によって生成するので、作成した波形データを常に忠実に出力します。任意波形の周波数は サンプルレートをユーザ設定することで自在にかつ正確に可変できます。サンプルレート固定のDDS方式任意波形機能の様に、周波数を高くするために波形データをスキップして(間引かれて)出力したり(エリアジング現象)、繰返し出力時にジッタが生じることがありません。

シーケンス/トリガシーケンス機能
5351型/5251型は、シーケンス機能によりプログラムした繰返し・出力順に従って 複数の任意波形を途切れなく連結出力することができます。これにより 波形メモリ長に制限されない長時間の波形や、間欠的に変化する波形やディレイを設定し出力することが可能になります。また、トリガシーケンス機能では、トリガにより途切れなく出力波形を切替える動作も可能です。波形切替え時にノイズや瞬停が生じないので、印加するデバイスにダメージを与えたり、誤動作を生じさせることがありません。

パルス機能、立ち上がり4.5ns(デジタル生成パルス)
5351型/5251型のパルスモードでは、パルス幅と周期にて希望のパルス波形を設定できます。デューティー比でしか設定できない機器に比べ、周期に対しより短いパルス幅(デューティー比が極端に小さなパルス)を設定可能です。任意波形・シーケンス波形モードにてパルス波を設定すると、任意のパルス、パルス列、間欠パルスなどをフレキシブルにユーザ定義し出力させる事が可能です。いずれの場合でも最速4.5nsの急峻な 立ち上がり/下がりで出力します。
100MHz ファンクションジェネレータ
5351型/5251型は、シンセサイズ方式による100MHzファンクションジェネレータ機能を備えています。サイン波は、連続発振モードで10mHzから100MHzまでの広い周波数範囲に渡って出力でき、他に9種類の標準波形(矩形波、三角波、ランプ波、可変パルス、sinX/X、ガウス、exp、dc、擬似ノイズ)が用意されています。これらは サイン波の位相、矩形波のデューティー比等の各々に用意された波形パラメータを 前面ボタン操作で可変することができます。
周波数スイープ/各種アナログ・デジタル変調
5351型/5251型は、下記のアナログ変調、デジタル変調波をユーザ設定・出力する事が出来ます。
- 周波数スイープ
- AM、FM / 任意FM、ASK、FSK、PSK、周波数HOP
振幅HOP
- 任意3D(時間の推移と共に振幅・周波数・位相の3パラメータを同時変調)
「ArbConnection 4」リモート操作・簡易波形編集ソフト
5351型/5251型には「ArbConnection4 」ソフトウエアが標準添付されています。Windows上に表示された仮想前面パネルを操作する事により、あたかも機器を操作している感覚でリモート操作が行えます。操作の際コマンド送信ログを記録できるので、ソフトウエアを自作する際のコマンド検索にも大変便利です。また、標準波形、数式定義、直線補間、マウスによるフリーハンド描画など 波形作成機能も備わっています。

仕様
標準波形
サイン波 | |
---|---|
周波数 | 10mHz ~ 100.0000000MHz |
スタート位相 | 0.0 ゜~ 360.0 ゜(≦ 55MHz) |
矩形波 | |
周波数 | 10mHz ~ 62.50000000 MHz |
立ち上がり/下がり | 4.5ns |
デューティー比 | 可変 最小 0.00005%相当(パルスモード、任意波形モード) <0.00005%設定可(シーケンスモード) 最小パルス幅: 4ns |
三角波 | |
周波数 | 10mHz ~ 6.200000000MHz(6.2MHz typ.) |
スタート位相 | 0.0 ゜~ 360.0 ゜ |
ランプ波 | |
周波数 | 10mHz ~ 2.000000000MHz(32MHz typ.) |
立ち上がり | 周期の0.1% ~ 99.9% |
立ち下がり | 周期の0.1% ~ 99.9% |
ディレイ | 周期の0.0% ~ 99.9% |
Sin(x)/x | |
周波数 | 10mHz ~ 2.000000000MHz(32MHz typ.) |
サイクル | 4 ~ 100 サイクル |
ガウス | |
周波数 | 10mHz ~ 2.000000000MHz(32MHz typ.) |
TC(TimeConstant) | 10 ~ 200 |
EXP | |
周波数 | 10mHz ~ 2.000000000MHz(32MHz typ.) |
TC(TimeConstant) | − 100 ~+ 100 |
その他 | |
DC | DC レベル: 振幅の0% ~± 100% |
ノイズ | 擬似アナログノイズ |
任意波形
サンプルレート | 連続発振 : 1.5S/s ~ 250.0000000MS/s 可変(300MHz typ.) その他 : 1.5S/s ~ 225.0000000MS/s 可変(250MHz typ.) |
---|---|
確度 | ± 1ppm(TCXO、19℃~ 29℃) |
波形メモリ長 | 2M ワード |
電圧データ分解能 | 16bit |
波形セグメント | 波形メモリを 任意長のセグメントに分割して任意波形作成が可能。 波形メモリは各ch 独立。 セグメント数: 1 ~ 10,000 波形(メモリ分割) セグメントサイズ: 各々任意の波形長を設定可(最小16データ、4の倍数であること) |
任意波形の作成
ARB-SOFT3 | 任意波形作成ソフト(オプション) |
---|---|
ArbConnection4 | リモート操作・簡易波形作成ソフト |
シーケンス/トリガシーケンス機能
作成した複数の任意波形(波形セグメント)を、設定した出力順(ステップ)と繰返し回数(リピート)、又は 外部トリガ入力まで連結して出力。シーケンス波形はバースト発振不可。
アドバンスモード(ADV)
オート ステップ シングル ミックス |
自動シーケンス トリガシーケンス(各ステップは連続出力) トリガシーケンス(各ステップはリピート回数指定) ステップ毎にオート/ステップを選択 |
---|---|
ステップ数 (出力順プログラム数) |
1 ~ 4096 ステップ |
最小セグメント周期 | 600ns |
リピート(繰返し回数) | 1 ~ 1,000,000 回、又は 外部トリガまで |
パルス(デジタル生成パルス)
●パルスモード
パルスモード | シングルパルス、ダブルパルス、 |
---|---|
極性 | ノーマル、±反転、High-Lo反転 |
パルス周期 | 最小80ns(最小4ns分解能) |
パルス幅 | 4ns ~ |
ディレイ | 0s(連続発振時以外≠0) ~ (パルス幅、ディレイの設定分解能: ≧(周期/波形メモリ長)) |
立ち上がり/下がり | 最小4.5ns(設定分解能:≧(周期/ 100,000)) |
電圧 50Ω負荷時 開放時は2倍 |
|
●任意パルス/ パルス列(任意波形モード・シーケンスモード)
波形作成ソフトを用いPC上で任意のパルス、パルス列を設定。
長周期又は間欠的なパルス列なども設定可能。
パルス分解能 | 4ns ~ 0.6s |
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立ち上がり/下がり | 4.5ns |
●簡易操作パルス(標準波形モード)
周波数 | 10mHz ~ 2.000000000MHz(32MHz typ.) パルスhigh、立ち上がり、立ち下がり、ディレイを%値で設定可能 |
---|
発振モード〔Run mode〕(ch1、2共通)
連続発振/トリガ発振/ゲート発振/バースト発振
バースト設定 | ~ 1,000,000 回(シーケンス波形は不可) |
---|---|
トリガソース | 内部リトリガ(波形間隔:200ns ~ 20.000000s) 外部トリガ(dc ~ 2MHz、パルス幅> 10ns) BUS(リモートコマンド) ミックス(初回はBUS、以降は外部トリガ) |
トリガディレイ | 0、200ns ~ 20s |
システムディレイ | 6 サンプルクロック+ 150ns +設定の5% |
内部リトリガ(波形間隔) | 200ns ~ 20s |
リトリガエラー | 3 サンプルクロック+ 20ns +設定の5% (トリガディレイ、内部リトリガ 分解能: 最小20ns) |
トリガジッタ | 1 サンプルクロック (サイン波は、連続発振の他では最高周波数が制限されます。) |
周波数スイープ/各種アナログ・デジタル変調
本体内蔵機能 | ・AM、FM/任意FM、ASK、FSK、周波数HOP ・PSK ・周波数スイープ ・任意3D(時間の推移と共に振幅・周波数・位相の3パ ラメータを同時変調) |
---|
出力(各ch独立設定)
振幅(50Ω負荷時)
5351型 | 5251型 | 確度(1kHz時) |
---|---|---|
1Vpp ~ 10Vpp 100mVpp ~ 999mVpp |
1Vpp ~ 8Vpp 80mVpp ~ 999mVpp |
1% + 70mV 1% + 10mV |
オフセット(50Ω負荷時)
範囲 | 5351型: 0V ~± 4.950V(但し( 振幅÷ 2)+オフセット≦± 5V) 5251型: 0V ~± 3.950V(但し( 振幅÷ 2)+オフセット≦± 4V) |
---|---|
確度 | ±(1% +振幅の1% + 5mV |
フィルタ(ローパスフィルタ) | 25MHz(Bessel)、50MHz(Bessel)、60MHz(Elliptic) 120MHz(Elliptic)、又は フィルタ無し |
複数台接続 多ch 同期出力
5351型、5251型を、複数台接続し同期出力することが可能。
- 機器間位相差設定(連続発振):
- 200ns ~ 20s(最小20ns分解能)
- 機器間スキュー:
- < 25ns+1 サンプルクロック
入/出力端子
Main Outputs | メイン波形出力(BNC 端子) 出力インピーダンス: 50Ω、ON/OFF 切換可 |
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Sync/Marker Out | Main Outputs に同期したパルス出力 TTL(BNC 端子) 任意波形の場合、立ち上がり位置を4 波形データ分解能で可変可能 |
Trig In | 外部トリガ信号入力(SMB 端子) トリガレベル:−5.00V ~+5.00V 可変、感度: 200mV 入力範囲:−12V ~+12V、立ち上がり/ 下がり選択 入力インピーダンス:10kΩ (周波数カウンタ/ タイマー入力と併用) |
Clock In | 外部サンプルクロック入力(SMB 端子) 300mVpp ~ 1Vpp、最小パルス幅:4ns 入力インピーダンス: 50kΩ Clock Out: サンプルクロック出力(J7端子) 400mVp-p、出力インピーダンス: 50Ω |
Couple In/Out | 複数台同期運転用 接続端子(J7 端子) |
10MHz Ref In | 10MHz リファレンス信号入力(SMB 端子) TTL、入力インピーダンス: 10kΩ 又は 50Ω |
その他
寸法 | 1 スロット |
---|---|
電源 | 22W(5V:185mA、12V:0.9A、3.3V:2.6A) |
安全性 | EN61010-1、IEC-1010-1、UL3111-1、CAS22.2#1010 |
EMC | CE 取得 |
付属品 | CD-ROM(pdf マニュアル、サポートソフト) |