~整形外科手術の最前線~
いま注目の膝骨切り術

兵庫医科大学 整形外科学教室 講師 中山 寛

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はじめに

高齢化が進む日本において、「変形性膝関節症」という膝の病気を持つ患者が年々増加しています。40 歳以上の有病者数は2,500 万人に達しており、80歳以上の女性においては80%以上が変形性膝関節症であると言われいます。
今後さらに高齢化が進んでいく中で、治療後の生活の質(Qualityof Life)をどのように高めていくか、そのためにどのような手術方法を用いるか、といったことがより重要視されていくと考えられます。本稿では、手術後のアクティビティも高く保てる「骨切り術(こつきりじゅつ)」について紹介します。

変形性膝関節症とは

変形性膝関節症は、膝の関節にある軟骨がすり減って、軟骨の下にある骨が露出し骨が変形する病気です。加齢によって生じる病気であり、男性よりも閉経後の女性に多く見られる病気です。膝を動かしたときに痛みを感じたり、膝の曲げ伸ばしがしにくくなったりといった症状が現れます。変形が進むとどんどんO 脚になっていきます。

左:正常な膝 右:変形性膝関節症の膝

正常な膝

変形性膝関節症の膝

保存的治療

変形性膝関節症の治療方法には「保存的治療」と「手術治療」があります。保存的治療は手術をせずに症状を改善する方法で、変形がそれほど大きくない場合に効果が期待できます。保存的治療では膝への負担を減らすことが非常に重要です。人が歩く際は体重の3 倍もの負荷が膝にかかり、階段の昇降時には4~6 倍にもなるため、体重を減らすことは膝への負担を減らす。

著者紹介

兵庫医科大学 整形外科学教室 講師

中山 寛

2002年に兵庫医科大学の整形外科に入局。その後、明和病院での勤務やチュービンゲン大学(ドイツ)への留学経験などを経て現職となる。これまでに行った手術は5,000件以上。
膝の骨切り術を年間200件以上執刀する、国内トップクラスの骨切り術のエキスパート。

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