P4V (Helix Visual Client)について
P4V (Helix Visual Client)は、Helix Coreサーバ用のクロスプラットフォームグラフィカルユーザインタフェースで、Helixサーバとも呼ばれています。P4Vは、Windows、Mac、Linuxコンピュータで使用することができます。プラットフォームの種類に関係なく、同一のインタフェースを使用することができます。Helix Coreサーバを使用してファイルを管理するには、通常、P4Vなどのアプリケーションを使用してHelixサーバに接続します。P4Vにより、ファイルのチェックインやチェックアウトなど、さまざまなバージョン管理タスクを実行することができます。
基本コンセプト
Helix Coreサーバは、エンタープライズ向けのバージョン管理ツールです。反映元ファイルや各種のドキュメントを管理することができます。例えば、複数のリビジョンが存在するマニュアル、Webページ、オペレーティングシステム管理ファイルなどを管理することができます。Helix Coreサーバが管理するファイルは、ディポに格納されます。ファイルを使用するには、ワークスペースでファイルを開いて編集します。編集が完了したら、チェンジリストを使用して、編集後のファイルをディポにサブミットします。ディポは現在および以前のファイルリビジョンをすべて追跡します。
Helix Coreサーバユーザは、P4Vなどのクライアントアプリケーションを使用して、共有ファイルリポジトリに接続します。P4Vは以下の図のように、ユーザのコンピュータをHelixサーバに接続することにより、Helixサーバのディポとユーザのワークスペース間でのファイルの移動をサポートします。
用語の定義は以下のとおりです。
- ワークスペース: ワークステーション上のフォルダまたはディレクトリ。ワークスペースで、Helix Coreサーバが管理するファイルのリビジョンを使用することができます。
- Helix Coreアプリケーション: ワークステーション上で稼働するP4V (または、コマンドラインクライアント、P4VS、Helix Plugin for Visual Studioなど、別のHelix Coreアプリケーション)。このアプリケーションは、Helix Coreサーバから各種の要求(ファイルやステータス情報に関する要求など)を発行し、その結果をユーザに通知します。
- Helix Coreサーバ またはHelixサーバ: このプログラムは、Helix Coreアプリケーションからの要求に応答し、ディポファイルの保守を行い、ワークスペースの状態を追跡します。
- ディポ: Helixサーバがホストするファイルリポジトリ。これまでサブミットされたすべてのファイルのすべての既存のリビジョンが含まれています。Helixサーバで複数のディポをホストできますが、本書では、単一のディポを使用する場合の例が記載されています。