P4Vユーザーガイド (2019.1)

ファイルを保留する

ファイルを 保留チェンジリストをチェックインせずに、ファイルをHelixサーバに一時的に格納する処理のこと。すると、開いているファイルのコピーをチェックインすることなく、Helixサーバの共有リポジトリに一時的にファイルを保存することができます。進行中の作業のスナップショットを取得して復元したり、他のユーザのコードをチェックイン前にレビューしたりなど、さまざまな目的で保留機能使用することができます。ファイルを保留すると、そのファイルのコピーが作業中チェンジリストまだサブミットされていないチェンジリスト。に格納されます。他のユーザは、このチェンジリストでファイルの保留を解除することができます。保留中のファイルが含まれている作業中チェンジリストには、「保留されたチェンジリスト」というアイコンとバッジが表示されます。チェンジリストを展開すると、保留中のファイルが[保留されたファイル]ノードの下に一覧表示されます。各ファイルには、次のアイコンが表示されます: 保留中のファイル

保留中のファイルを管理する場合は、以下の点に注意してください。

  • 基礎: ファイルを保留するには、そのファイルをチェックアウトする必要があります。ただし、チェックアウト済みのファイルの保留を解除することはできません。
  • 保留中のファイルのサブミット: Helixサーバ 2013.1より、保留中のファイルを直接サブミットできるようになりました。それより前のバージョンのHelixサーバでは、サブミットするファイルの保留を最初に解除してから、保留中のコピーを削除する必要があります。(保留を解除しても保留中のコピーは削除されません。)
  • チェンジリストの管理: 保留状態のコピーを別の作業中チェンジリストに移動することはできません。ファイルを保留した後に元に戻すと、コピーはユーザが削除するまでチェンジリスト内で保留されたまま残ります。チェンジリストの所有者のみが、チェンジリスト内で保留されているファイルを再度保留または削除できます。バージョン2013.1よりも古いHelixサーバのリリースでは、保留中のファイルが含まれているチェンジリストをサブミットすることはできません。サブミットする前に、保留中のコピーを削除する必要があります。Helixサーバ 2013.1以降では、保留中のファイルを直接サブミットできますが、チェンジリストには保留中のファイルだけが含まれている必要があります。
  • ファイル履歴: ファイルの保留時または保留解除時に、ファイル履歴は作成されません。
  • 比較: 保留中のコピーは、他のファイルと同様に比較することができます。例えば、ファイルを保留した後に行った変更をすべて表示するには、保留中のコピーをドラッグしてチェックアウト済みファイルにドロップします。

作業中チェンジリストのチェックアウト済みファイルを保留する

  1. チェンジリストを右クリックして[保留]を選択します。

    または、チェックアウト済みファイルを作業中チェンジリストまたは[ディポ]パネルから、保留先のチェンジリストの[保留状態のファイル]ノードにドラッグして保留することもできます。

    P4Vによって[保留]ダイアログが表示されます。デフォルトでは、チェンジリスト内のすべてのファイルが選択されます。

  2. 保留しないファイルのチェックボックスをクリアします

  3. 以下に示すいずれかのオプションを選択します。

    • 保留状態にされた後にチェックアウトされたファイルを元に戻す: ワークスペース内のファイルが、ディポ内の最初のリビジョンに戻されます。また、このオプションを選択すると、チェンジリスト内で追加目的としてマークされたファイルが保留された場合に、それらのファイルがP4Vによってファイルシステムから削除されます。保留時にこれらのファイルをP4Vのファイルシステムから削除したくない場合は、[追加目的で開いているファイルを削除]チェックボックスの選択を解除します。

    • 未変更のファイルをシェルフしない: 変更されたファイルだけが保留されます。
    • シェルフをグローバルにアクセス可能にする: エッジサーバの保留ファイルをコミットサーバに昇格させます。コミットサーバ上のファイルには、分散環境内の他のエッジサーバからアクセスすることができます。保留状態の変更が昇格されると、保留ファイルに対する以降のローカル修正もすべてコミットサーバにプッシュされ、保留ファイルが削除されるまで維持されます。

  4. [保留]をクリックします。

    P4Vにより、選択したチェンジリスト内のファイルが保留されます(デフォルトのチェンジリスト内のファイルを保留している場合は、新しいチェンジリストが作成されます)。

ファイルの保留を解除する

ファイルは保留した後、そのユーザまたは別のユーザが保留を解除できます。これにより、保留中のコピーはワークスペースに復元され、任意のチェンジリスト内で開くことができます。保留を解除しても、ファイルはシェルフから削除されません。

別のユーザによって保留されたファイルの保留を解除するには、そのファイルをチェックアウトする権限を持っている必要があります。別のユーザによって保留されたファイルの保留を解除すると、そのファイルが自分のいずれかのチェンジリストにコピーされ、ここからファイルを編集してサブミットできます。

作業中チェンジリストにファイルの保留を解除する手順は以下のとおりです。

  1. ファイルのチェンジリストを右クリックして[保留を解除]を選択します。

    P4V[保留を解除]ダイアログが表示されます。デフォルトでは、チェンジリスト内のすべてのファイルが選択されます。

  2. 保留を解除しないファイルのチェックボックスをクリアします

  3. その他に必要なオプションがあれば選択します。
  4. [保留を解除]をクリックします。

    保留中のファイルがワークスペースにコピーされ、指定したチェンジリスト内で表示されます。

保留されていたブランチとは異なるブランチに保留を解除する手順は以下のとおりです。

注意

保留中の変更を異なるブランチや関連するストリームに解除するには、Helixサーバ2013.1以降を使用する必要があります。

  1. [保留を解除]ダイアログで、[保留解除済みファイルをマップ]チェックボックスを選択します。
  2. 保留の解除済みファイルを対象ブランチにマップする方法を選択します。

    • ブランチマッピングを使用する: 使用するブランチマッピングを入力するか、ブランチマッピングを参照します。

      ファイルが保留されていたブランチをマップする任意のブランチマッピングを、ブランチ元またはブランチ先として使用できます。現在のワークスペースビューをブランチ先にマップする必要があります。

    • ストリームを使用する: 保留の解除に使用するストリームを入力または選択します。

      ストリームはファイルの保留を解除する場所に対して子である必要があります。例えば、ファイルがメインラインで保留されているとき、開発子に保留を解除する場合は、開発子を選択する必要があります。同様に、ファイルが開発子に保留されているとき、メインラインに保留を解除する場合は、開発子を選択する必要があります。これはストリーム間でワークスペースを再利用している場合も同様です。メインラインで作業しているときにいくつかのファイルを保留し、ワークスペースを開発子に移動する場合、保留を解除する開発子ストリームを指定する必要があります。

  3. [保留を解除]をクリックします。

保留中のファイルをサブミットする

Helixサーバ 2013.1より、保留中のファイルを直接サブミットできるようになりました。

Note

保留状態のファイルとともに、保留されていないファイルやチェックアウトされたストリームが作業中チェンジリストに含まれている場合は、最初に、保留されていないファイルまたはチェックアウトされたストリームを元に戻すか、別のチェンジリストに移動する必要があります。

保留中のファイルをタスクストリームからサブミットすることはできません。

作業中チェンジリスト内の保留状態のファイルをサブミットするには、そのチェンジリストまたは保留状態のファイルが含まれているフォルダを右クリックし、[保留状態のファイルをサブミット]を選択します。

保留中のファイルを削除

保留状態のファイルは作業中チェンジリストから削除されるまで保留されたまま残ります。作業中チェンジリストから保留状態のファイルを削除するには、削除するファイルを右クリックして[削除]を選択します。または、作業中チェンジリストを右クリックして[保留状態のファイルを削除]を選択します。