P4Vユーザーガイド (2019.1)

サーバデータのプリファレンス

セッション中にP4Vが処理するデータ量を設定することにより、使用頻度の高いコマンドや大量のデータ転送によるサーバの負荷を最小限に抑えることができます。以下の設定を使用することができます。

  • n分ごとにサーバの更新をチェック: Helixサーバの更新されたファイル情報をP4Vで確認する頻度を設定します。確認の頻度を上げると、P4Vに現在のファイルステータスが表示されますが、Helixサーバの作業負荷が増加します。
  • チェンジリストごとに表示される最大ファイル数: 1つのチェンジリストに表示されるファイルの最大数を指定することにより、非常に大規模なチェンジリストの処理とサブミットにかかる時間を最小限に抑えることができます。この設定は、チェンジリストの表示だけに影響します。1つのチェンジリストに含めることができるファイル数が制限されることはありません。最大数を超えるファイルは、プレーンテキストのリストで表示されます。
  • プレビューするファイルの最大サイズ(オーディオファイルとビデオファイルを除く): [ファイル]パネルの[プレビュー]タブに表示される画像ファイルのサイズを制限し、HelixサーバからP4Vに送信される画像データのサイズを制限します。
  • 一度にフェッチするチェンジリスト、ジョブ、ブランチマッピングまたはラベルの数: フェッチする各バッチで読み込まれる仕様の数を指定し、サーバの負荷を最小限に抑えてP4Vのパフォーマンスを最適化します。すべてのエントリを取得するには、0を設定します。
  • ダッシュボードワークスペースフォルダビューに表示するファイルの最大数: ダッシュボードビューに表示されるファイルの数を制限します。
  • 並列同期を無効にする: すべてのP4V接続で、ファイルの同時転送を無効にします。P4Vには、並列同期をオンにする設定はありませんが、バージョン2014.1以降のサーバでnet.parallel.threads構成パラメータを設定すると、並列同期が自動的に有効になります。並列同期を有効にすると、ワークスペースの更新にかかる時間が大幅に短縮されます。特に、待機時間が長いネットワークでの接続時に、ワークスペースの更新時間が大幅に短縮されます。並列処理についての詳細情報は、Helix Coreサーバ管理者ガイド: 基本の「サブミットと同期に並列処理を使用する」を参照してください。
  • 並列サブミットを無効にする: バージョン2015.1以降のサーバにファイルをサブミットする際に、並列サブミット機能を無効にします。並列サブミットを有効にすると、並列同期の場合と同様に、サブミットにかかる時間が大幅に短縮されます。これは、ネットワーク上の複数のファイルが同時に転送されるためです。並列サブミットに関するサーバ構成可能変数については、Helix Core P4コマンドリファレンスの「net.parallel.submit.threads」と「net.parallel.max」を参照してください。net.parallel.maxの値が「0」よりも大きな値に設定されている場合にのみ、並列サブミット機能が実行されます。
  • 並列保留を無効にする: 並列モードでのファイル転送を無効にします。バージョン2017.2以降のサーバでnet.parallel.shelve.threads構成パラメータを設定すると、並列保留機能が有効になります。デフォルトでは、この機能はオンになっています。このサーバ構成パラメータについての詳細情報は、Helix Core P4コマンドリファレンスの「net.parallel.shelve.threads」を参照してください。
  • ファイルの同期時に安全な自動衝突解決を実行する(マージなし): ターゲットファイルまたはソースファイルを許可することにより、ファイルリビジョンの取得時に衝突を自動的に解決します。どちらのファイルを許可するかは、どちらのファイルが変更されているかによって異なります。デフォルトでは、この機能はオンになっています。この機能をオフにすると、P4Vによって[衝突解決]ダイアログが表示されます。このダイアログで、衝突の解決方法を指定することができます。