ブランチマッピングを管理する

Helix Coreサーバにおけるコードラインひとまとまりで進化するファイルセット。コードラインは他のコードラインからブランチすることができ、これにより各ファイルセットを個別に進化させることができます。とは、関連するファイルのセットのことです。例えば、ソフトウェア製品の構築に必要なすべてのソースコードなどです。あるファイルセットから別のファイルセットに編集内容をコピーすることは、マージまたはコピーといいます。ファイルのセットをコピーして新しいコードライン(または同等のもの)を作成することは、ブランチの作成またはブランチングといいます。ブランチングは、マージ/反映機能を使用して実行します。単なるブランチは、ファイルマッピングビュー内の1行のことで、ディポ内のファイルと、クライアント、ラベル、またはブランチ内のファイルとの対応を指定する左側と右側とで構成されます。「ワークスペースビュー」、「ブランチビュー」、「ラベルビュー」も参照してください。で行うことができます。

複雑なブランチングをコントロールされた方法で(例えば、ターゲットディレクトリ入力時に誤字によるエラーを防止したり、複雑なブランチが必ず正しく行われるようにするなど)確実に行うためには、2つのコードライン間の関連性を指定するブランチマッピングオリジナルのコードラインおよび反映先のコードラインの場所、ファイル、例外を定義することにより、ブランチの作成方法および反映方法を指定します。ブランチマッピングは、ブランチの作成と更新のために反映プロセスで使用されます。を作成できます。ブランチ作成時には、ファイルマッピングの代わりにブランチマッピングを使用できます。ブランチマッピングは、[ブランチマッピング]タブの右パネルに表示されます。

ブランチマッピングを使用する

ブランチマッピングを作成するには、[ファイル] > [新規] > [ブランチマッピング]を選択し、必要な情報を入力します。マッピングが他のユーザに変更されないようにするには、[ロック状態]を選択します。反映を関連性の高いファイルに限定するには[直接]を選択します。関連性の低いファイル間の反映を可能にするには[間接]を選択します。

[ビュー]フィールドを使用して、反映元と反映先のコードライン間で関連性を反映させます。例えば、メインコードラインのコードからJamのリリース2を作成するために、次のビューを使用するとします。

//depot/jam_proj/... //depot/jam_r2.0/...

ブランチマッピングを表示するには、[ビュー] > [ブランチマッピング]に移動します。[ブランチマッピング]タブ上部の[フィルタ]パネルを使用して、マッピングを所有者またはブランチマッピング名(または名前の一部)で検索します。ブランチマッピングをダブルクリックして表示します。

ブランチマッピングを変更するには、[ブランチマッピング]タブでブランチマッピングをダブルクリックし、[ブランチマッピング]ダイアログを開きます。[編集]をクリックして変更を入力します。

ブランチマッピングを削除するには、削除するマッピングをクリックし、[編集] > [<branchname>ブランチを削除]を選択します。

ブランチマッピングを使用して反映する手順は次のとおりです。

1. 反映するファイルを右クリックして、[マージ/反映]を選択します。

   [マージ/反映]ダイアログが表示されます。

2. マージ方法として[ブランチマッピングを使用]を選択します。

3. 使用するブランチマッピングを表示します。ブランチマッピングを選択し、[OK]をクリックします。

   ダイアログが更新され、[反映元]列と[反映先]列の間に矢印アイコンが配置されたテーブルが表示されます。デフォルトでは、反映元から反映先の方向に矢印アイコンが表示されます。[フィルタ]タブの下部に表示されているオプションボタン([反映元]と[反映先]というラベルが付いているボタン)を使用して、マージの方向を切り替えることができます。[反映元]ボタンを選択すると、反映元ファイルから反映先ファイルの方向でファイルがマージされます。[反映先]ボタンを選択すると、反映先ファイルから反映元ファイルの方向でファイルがマージされます。この方向を切り替えると、[反映元]列と[反映先]列が入れ替わり、矢印アイコンが反転します。

   重要

   ブランチマッピングビューで指定されているレベルよりも上位のレベルに位置するファイルディレクトリでマージ/反映操作を実行すると、一方向の矢印アイコンではなく、両方向の矢印アイコンが表示されます。この場合、両方向の反映操作を実行することができます。最初に反映元から反映先、次に反映先から反映元の方向で操作を実行します。[マージ]をクリックすると、確認を求める警告プロンプトが表示されます。一方向のマージ操作に戻る場合は、[フィルタ]タブの[以下のファイル/フォルダのみをマージ]フィールドから、フィルタリング用のパスを削除します。このパスを削除すると、両方向の矢印アイコンが一方向の矢印アイコンに変わります。または、マージ操作をキャンセルし、反映操作用として下位のフォルダを選択してもかまいません。

4. マッピングを変更するには、[ビューの編集]をクリックします。

   反映先は、ブランチマッピングで識別されたすべてまたは一部のパスを含むパスです。言い換えると、反映先はブランチマッピングで指定されたパスのサブセットです。

5. [詳細]タブで、必要に応じて以下のオプションを指定します。

   • 新しくブランチされたファイルをワークスペースにコピーしない(-v): 対応するファイルをディポからワークスペースに取得することなく、ディポ内にブランチが作成されます。
   • 新しい反映先ファイルにブランチする代わりに「解決結果のブランチ」をスケジュールする (-Rb): 新しい反映先ファイルを自動的にブランチするのではなく、衝突解決結果のブランチがスケジュール設定されます。
   • 「解決結果の削除」をスケジュールする(-Rd): 反映先ファイルを自動的に削除するのではなく、解決結果の削除がスケジュール設定されます。
   警告

   以下の反映オプションを選択すると、予期しない結果になる場合があります。そのため、どうしても必要な場合以外は、これらのオプションを選択しないでください。

   • 反映元が削除後に再追加されている場合に変更の反映を試みる(-Di): 反映先ファイルが削除され反映元ファイルが変更されている場合に、反映元ファイルが反映先ファイルの一番上に再ブランチされます。反映元ファイルが削除され反映先ファイルが変更されている場合は、反映先ファイルが削除されます。デフォルトでは、大幅な編集を削除されたファイルに反映することはできません。
   • すべてのリビジョンでの反映を強制実行し、反映履歴を無視する(-f): すでに反映されているリビジョンを含め、反映元ファイルと反映先ファイルのすべてのリビジョンが反映されます。通常、指定されたリビジョン範囲で使用します。
   • 選択されたファイルの最新リビジョンを取得しない(-h): 反映先ファイルのワークスペースリビジョンが使用されます。デフォルトでは、反映先ファイルの最新リビジョンは反映前に自動でワークスペース内に取得されます。
   • 間接的な反映履歴を無視する(-1): ベースファイルリビジョンの選択が、直接(親から子または子から親)の反映履歴だけに制限されます。
   • 反映元のファイルタイプを反映先ファイルに伝播する (-t): 反映先ファイルに、反映元ファイルと同じファイルタイプが割り当てられます(既存の反映先ファイルに反映する場合)。
   • 以前にマージされたピックアップリビジョンをスキップしてマージ結果を改善する(-Rs): すでに反映済みのチェリーピッキングされたリビジョンがスキップされます。このオプションはマージ結果を改善しますが、ファイルごとに複数の衝突解決が必要になります。
   • 開かれているファイルをチェックし、マージする前に警告する(サーバのパフォーマンスに影響する可能性あり): 現在開いているファイルがチェックされ、マージ操作を行う前に警告が表示されます。
6. 作業結果をプレビューするには、[プレビュー]をクリックします。
7. 選択したブランチマッピングを使用してファイルの反映を行うには、[マージ]をクリックします。