Helix Coreサーバ管理者ガイド: 基本 (2019.1)

チケットベース認証

チケットベースの認証は、時間制限のあるチケットに基づいています。ユーザは、このチケットによりHelixサーバに接続できます。Helixサーバは、ユーザがp4 login -aコマンドを使用してログインすると、ユーザ用のチケットを作成します。HelixサーバアプリケーションはチケットをP4TICKETSの環境変数で指定されたファイルに保存します。この変数が設定されていない場合、Windowsでは%USERPROFILE%\p4tickets.txt、UNIXとその他のオペレーティングシステムでは$HOME/.p4ticketsにチケットが保存されます。

デフォルトでは、すべてのチケットの有効期間は有限で、この期間が終了した後はチケットが無効になります。デフォルトでは、チケットは12時間(43200秒)有効です。ユーザグループごとに異なるチケットの有効期間を設定するには、各グループのp4 groupフォームのTimeout:フィールドを編集します。複数のグループに属するユーザのタイムアウト値は、そのユーザが属する全グループのタイムアウト値のうち(unlimitedを含め、unsetを無視して)最大の値です。有効期限が無期限のチケットを作成するには、Timeout:フィールドをunlimitedに設定します。

チケットはパスワードではありませんが、ユーザがHelixサーバパスワードを指定できる限り、Helixサーバは有効なチケットを受け入れます(p4 loginコマンドでログインしている場合を除いて)。この動作によって、チケットベース認証のセキュリティ上の利点に、パスワードベース認証によって提供されるスクリプト作成の容易さが加わります。チケットベース認証は、すべてのサーバセキュリティレベルでサポートされ、セキュリティレベル3および4では必須です。

チケットは次の場合に期限切れとなります。

  • ユーザのAuthMethodが変更された場合
  • perforceAuthMethod を使用しているユーザのパスワードが変更された場合。
  • チケットのパスワードが期限切れとなった場合。これは、パスワード有効期限が設定されていると仮定します。