Helix Coreサーバ管理者ガイド: 基本 (2019.1)

サブミットと同期に並列処理を使用する

サブミットと同期処理のファイル転送を並行して行うようサーバを設定することができます。並列処理は、距離が長く待機時間が長いネットワークや、単一のTCPフローを使用した帯域幅を使用できないネットワーク構成で使用すると最も効果的です。また、クライアントでファイルの解凍にかなりの作業を必要とする大規模な圧縮バイナリファイルを使用している場合にも役立ちます。

  • net.parallel.max構成可能変数を使用すると次ができます。

    • サブミットのプロセス中にファイルを同時に転送できます。
    • p4 syncコマンドで複数のスレッドを使用してファイルを転送し、同期処理を速くすることができます。これは構成変数net.parallel.maxを1より大きい値に設定し、--parallelオプションをp4 syncコマンドに使用することにより行うことができます。
  • net.parallel.submit.threads構成可能変数を使用して、各サブミットで複数ファイルの同時送信に使用するスレッド数を指定します(P4V2017.3以降)。
  • net.parallel.threads構成可能変数を使用してサーバで並列同期を有効にします。パラメータは、複数ファイルの同期それぞれで同時同期に使用できる独立したネットワーク接続の数を指定します。パラメータを設定すると、P4Vで並行同期が自動的に有効になります(P4V2017.3以降)。
  • 並列同期を実行時のロックの競合を減らすには、client.sendq.dir構成可能変数を設定してください。

詳細については、『Helix Core P4コマンドリファレンス』のp4 submitコマンドとp4 syncコマンドの解説を参照してください。