Helix Coreサーバ管理者ガイド: 基本 (2019.1)
ファイルシステム
ファイルシステムのパフォーマンスはオペレーティングシステムのパフォーマンスにおいて重要な要素です。通常、さまざまなオペレーティングシステムではいくつかのファイルシステムが提供されていますが、それぞれ特定のHelixサーバワークロードに適したパフォーマンス特性を持っています。p4d
のパフォーマンスを最適化するには、パフォーマンスの高いファイルシステムにdb.*
ファイルを配置する必要があります。一般的に、XFSファイルシステムはほとんどのHelixサーバワークロードに対して優れたパフォーマンス特性を備えています。XFSファイルシステムは、Linux 2.6 64ビットカーネル以降を使用するLinuxディストリビューションを含むいくつかのオペレーティングシステム上で使用が可能です。
要求に備えてページをキャッシュに読み込むことは、さまざまなI/Oサブシステムコンポーネント内でしばしば導入される最適化方法です。この最適化方法は「先読み」として知られています。いくつかの導入では先読みを設定でき、これによってパフォーマンスを上げることができる場合があります。しかし、先読みの設定には少し難しい点があります。例えば、先読みのサイズを大きくすることで、主に順次読み取りが必要な操作のパフォーマンスが向上するかもしれません。しかし、ランダム読み取り中にその先読みサイズが一貫して適用されると、後続のリクエストに応えることのできたであろうキャッシュ済みデータが破棄されて無駄になってしまう可能性があります。