サーバ監視用の診断フラグ
診断フラグを使用するとサーバの監視に役立ちます。
リソース(CPU、ラップタイム、データベースI/O、ネットワークI/Oなど)の使用量がしきい値を超えるユーザコマンドは、P4LOGによって指定されたサーバエラーログに自動的に記録されます。トレース出力はログファイルに記録され、サーバが処理する要求ごとに日時、ユーザ名、IPアドレス、コマンドが示されます。
パフォーマンス追跡
パフォーマンス追跡はデフォルトで有効になっていますが(サーバライセンスファイルに記載されているユーザ数によって異なります)、p4 configure set track=xコマンドを使用して無効化または調整できます。
パフォーマンス追跡 | |
---|---|
レベル | 説明 |
0 | 追跡を無効化します |
1 | すべてのコマンドを追跡します |
2 | ユーザ数が10未満のサーバについて使用量の超過を追跡します |
3 | ユーザ数が100未満のサーバについて使用量の超過を追跡します |
4 | ユーザ数が1000未満のサーバについて使用量の超過を追跡します |
5 | ユーザ数が1000を超えるサーバについて使用量の超過を追跡します |
コマンドトレーシング
コマンドトレーシングはデフォルトで有効になっていますが、p4 configure set server=xコマンドを使用して無効化または調整できます。
コマンドトレーシングレベル | |
---|---|
レベル | 説明 |
0 | 追跡を無効化します |
1 | 各コマンドの起動情報を記録します |
2 | 各コマンドの起動情報と停止情報を記録します |
3 | 特定のコマンドの「計算の終了」メッセージを追加する |
4 | クライアントに送信されたエラーをサーバログに記録します |
診断フラグを設定する
コマンドトレーシングまたはパフォーマンス追跡の動作を変更するには、p4 configureコマンドを使用します。以下に例を示します。
$ p4 configure set server=3
ログ記録を開始する前に、必要最低限のディスク容量が確保されているか確認し(『Helix Core P4コマンドリファレンス』の「filesys.P4LOG.min」を参照)、必要に応じてディスク容量を増やします。
Helixサーバサーバ(p4d
)でサーバデバッグレベルを設定しても、Helixプロキシ(p4p
)プロセスのデバッグレベルには何の影響もありません。また、この逆も同様です。
Helixサーバコマンドのトレーシングおよび追跡のフラグを最高のレベルに設定することは通常、システム管理者がPerforceテクニカルサポートとともに問題の診断や調査にあたる場合にのみ推奨されます。
serverフラグとtrackフラグの両方を有効にするには:
以下の2つのコマンドを発行します。
p4 configure set track=1
p4 configure set server=3
-
診断フラグはP4DEBUGを使用して設定することも、-vオプションを使用してサーバコマンドラインで設定することもできます。
- 詳細については、ナレッジベースの記事「サーバログファイルを解釈する」を参照してください。