Helix Coreサーバ管理者ガイド: 基本 (2019.1)

サーバ監視用の診断フラグ

診断フラグを使用するとサーバの監視に役立ちます。

リソース(CPU、ラップタイム、データベースI/O、ネットワークI/Oなど)の使用量がしきい値を超えるユーザコマンドは、P4LOGによって指定されたサーバエラーログに自動的に記録されます。トレース出力はログファイルに記録され、サーバが処理する要求ごとに日時、ユーザ名、IPアドレス、コマンドが示されます。

パフォーマンス追跡

パフォーマンス追跡はデフォルトで有効になっていますが(サーバライセンスファイルに記載されているユーザ数によって異なります)、p4 configure set track=xコマンドを使用して無効化または調整できます。

パフォーマンス追跡
レベル 説明
0 追跡を無効化します
1 すべてのコマンドを追跡します
2 ユーザ数が10未満のサーバについて使用量の超過を追跡します
3 ユーザ数が100未満のサーバについて使用量の超過を追跡します
4 ユーザ数が1000未満のサーバについて使用量の超過を追跡します
5 ユーザ数が1000を超えるサーバについて使用量の超過を追跡します

コマンドトレーシング

コマンドトレーシングはデフォルトで有効になっていますが、p4 configure set server=xコマンドを使用して無効化または調整できます。

コマンドトレーシングレベル
レベル 説明
0 追跡を無効化します
1 各コマンドの起動情報を記録します
2 各コマンドの起動情報と停止情報を記録します
3 特定のコマンドの「計算の終了」メッセージを追加する
4 クライアントに送信されたエラーをサーバログに記録します

診断フラグを設定する

コマンドトレーシングまたはパフォーマンス追跡の動作を変更するには、p4 configureコマンドを使用します。以下に例を示します。

$ p4 configure set server=3
ヒント

ログ記録を開始する前に、必要最低限のディスク容量が確保されているか確認し(『Helix Core P4コマンドリファレンス』の「filesys.P4LOG.min」を参照)、必要に応じてディスク容量を増やします。

Helixサーバサーバ(p4d)でサーバデバッグレベルを設定しても、Helixプロキシ(p4p)プロセスのデバッグレベルには何の影響もありません。また、この逆も同様です。

注意

Helixサーバコマンドのトレーシングおよび追跡のフラグを最高のレベルに設定することは通常、システム管理者がPerforceテクニカルサポートとともに問題の診断や調査にあたる場合にのみ推奨されます。

serverフラグとtrackフラグの両方を有効にするには:

以下の2つのコマンドを発行します。

p4 configure set track=1

p4 configure set server=3

注意
  • 診断フラグはP4DEBUGを使用して設定することも、-vオプションを使用してサーバコマンドラインで設定することもできます。

  • 詳細については、ナレッジベースの記事「サーバログファイルを解釈する」を参照してください。