Helixサーバアプリケーションに接続先のポートを指定する
p4d
サービスとHelixサーバアプリケーションは、TCP/IPで通信します。p4d
が起動すると、(デフォルトでは)ポート1666
へのプレーンテキスト接続を待機します。p4
などのHelixサーバアプリケーションは、(デフォルトでは)対応するp4d
がperforce
という名前のホスト上に配置され、ポート1666
で接続を待機し、その接続がプレーンテキストで行われるものと想定します。
p4d
に別のホストかポートで接続待ちさせる場合や別のプロトコルを使用する場合は、その構成をp4d
起動時に-p protocol
:host
:port
フラグで(例えばp4d -p
ssl:perforce:1818
のように)指定するか、またはP4PORT
環境変数の内容で指定します。
プレーンテキスト接続はtcp:host:port
で指定され、SSL暗号化はssl:port
で指定されます。(SSLを使用するには、x509証明書およびプライベートキーを供給または生成し、サーバ上の安全な場所に格納する必要があります。詳細については、「SSLを使用してHelixサーバへの接続を暗号化する」を参照してください。)
ポートの指定には、以下の構文が推奨されます。
protocol
:host
:port
例えば複数のネットワークカードを使用していて、以下のような構文を使用して待機するポートを指定する場合があります。
P4PORT=ssl::1666
ダブルコロンを使用すると、利用可能なネットワークアドレスをすべてバインドしてポート1666で待機するように、サーバに指示を出します。これは、ホストに複数のネットワークアドレスがある場合に便利です。
IPv6サポートを有効にするには、p4d
起動時に2つのコロンを使用してワイルドカードアドレスを指定します。以下に例を示します。
$ p4d -p tcp64:[::]:1818
上記にように指定すると、プレーンテキスト接続を待機するPerforceサービスが、IPv6とIPv4の両方のトランスポートでポート1818において起動されます。同様に、
$ p4d -p ssl64:[::]:1818
と指定すると、SSLを必要とする、IPv6とIPv4で接続待ちするPerforceサービスが起動されます。
$ p4d -p ssl6:[::]:1818
と指定すると、SSL接続を必要とする、IPv6接続のみを待機するPerforceサービスが起動されます。
IPv6およびIPv4トランスポートの詳細については、「IPv6のサポートと混合ネットワーク」を参照してください。
P4ROOT
とは異なり、環境変数P4PORT
はPerforceサービスおよびHelixサーバアプリケーションの両方で使用されます。したがって、Perforceサービスをホストするマシンと各ユーザのワークステーションの両方で設定する必要があります。