Helix Coreサーバ管理者ガイド: 基本 (2019.1)

Helixサーバアプリケーションに接続先のポートを指定する

p4dサービスとHelixサーバアプリケーションは、TCP/IPで通信します。p4dが起動すると、(デフォルトでは)ポート1666へのプレーンテキスト接続を待機します。p4などのHelixサーバアプリケーションは、(デフォルトでは)対応するp4dperforceという名前のホスト上に配置され、ポート1666で接続を待機し、その接続がプレーンテキストで行われるものと想定します。

p4dに別のホストかポートで接続待ちさせる場合や別のプロトコルを使用する場合は、その構成をp4d起動時に-p protocol:host:portフラグで(例えばp4d -p ssl:perforce:1818のように)指定するか、またはP4PORT環境変数の内容で指定します。

プレーンテキスト接続はtcp:host:portで指定され、SSL暗号化はssl:portで指定されます。(SSLを使用するには、x509証明書およびプライベートキーを供給または生成し、サーバ上の安全な場所に格納する必要があります。詳細については、「SSLを使用してHelixサーバへの接続を暗号化する」を参照してください。)

ポートの指定には、以下の構文が推奨されます。

protocol:host:port

例えば複数のネットワークカードを使用していて、以下のような構文を使用して待機するポートを指定する場合があります。

P4PORT=ssl::1666

ダブルコロンを使用すると、利用可能なネットワークアドレスをすべてバインドしてポート1666で待機するように、サーバに指示を出します。これは、ホストに複数のネットワークアドレスがある場合に便利です。

Note

IPv6サポートを有効にするには、p4d起動時に2つのコロンを使用してワイルドカードアドレスを指定します。以下に例を示します。

$ p4d -p tcp64:[::]:1818

上記にように指定すると、プレーンテキスト接続を待機するPerforceサービスが、IPv6とIPv4の両方のトランスポートでポート1818において起動されます。同様に、

$ p4d -p ssl64:[::]:1818

と指定すると、SSLを必要とする、IPv6とIPv4で接続待ちするPerforceサービスが起動されます。

$ p4d -p ssl6:[::]:1818

と指定すると、SSL接続を必要とする、IPv6接続のみを待機するPerforceサービスが起動されます。

IPv6およびIPv4トランスポートの詳細については、「IPv6のサポートと混合ネットワーク」を参照してください。

P4ROOTとは異なり、環境変数P4PORTPerforceサービスおよびHelixサーバアプリケーションの両方で使用されます。したがって、Perforceサービスをホストするマシンと各ユーザのワークステーションの両方で設定する必要があります。