Helix Coreサーバユーザーガイド (2019.1)

同一のワークスペースを異なるコンピュータで使用する

デフォルトでは、Host:フィールドで指定されたコンピュータ上のワークスペースのみを使用できます。同一のワークスペースを異なるプラットフォームの複数のコンピュータ上で使用するには、クライアント仕様のHost:エントリを削除し、AltRoots:フィールドを設定してください。ワークスペースルートは2つまで指定できます。指定する場所は、使用するすべてのコンピュータから、NFSやSambaマウントなどを介して参照可能である必要があります。

Helixサーバでは、現在の作業ディレクトリが最初にメインのRoot:と比較され、次に2つのAltRoots:と比較されます(ただし、これらが指定されている場合)。現在の作業ディレクトリと一致する最初のルートが使用されます。ルートが一致しない場合、メインルートが使用されます。

注意

ワークスペースルートにWindowsのディレクトリを使用している場合、そのWindowsのディレクトリをメインのクライアントRoot:に指定し、ほかのワークスペースルートディレクトリをAltRoots:フィールドに指定してください。

次の例では、ユーザbrunoの現在の作業ディレクトリが/usr/brunoである場合、Helixサーバc:\bruno_wsではなくUNIXのパスがワークスペースルートとして使用されます。この手法により、brunoはUNIXとWindowsの両開発環境において同一のクライアント仕様を使用することができます。

Client: bruno_ws
Owner:  bruno
Description:
        Created by bruno.
Root:   c:\bruno_ws
AltRoots:
        /usr/bruno/

どちらのクライアントワークスペースルートが適用されているかを確認するには、p4 infoコマンドを発行してClient root:フィールドを確認します。

同一のワークスペースにあるテキストファイルを異なるプラットフォームから編集する場合、使用するエディタおよび設定で行末が保持されることを確認してください。異なるプラットフォーム間での行末コードの設定に関して詳しくは、『行末コードを設定する』を参照してください。