ストリームをブランチする

ストリームのブランチを作成するには、p4 branchコマンドを使用します。ストリームのブランチを作成すると、Helixサーバではブランチされたファイルとそれらの祖先との間の関係性が記録されます。

ブランチの作成には、ファイル仕様またはブランチ仕様を使用します。単純なブランチの場合は、ファイル仕様を使用します。複雑なファイルセットに基づくブランチの場合、またはブランチの定義方法を確実に記録しておくには、ブランチ仕様を使用します。ブランチ仕様は、それ以降の反映にも使用できます。またブランチ仕様は、コードラインの方針の記録としても役立ちます。

ブランチ仕様を使用する

ファイルセットを反映元から反映先にマッピングするには、ブランチマッピングを作成し、p4 integrateコマンドを発行する際にそれを引数として指定します。ブランチマッピングを作成するには、p4 branch branchnameコマンドを発行し、そのマッピングをView:フィールドに指定します。このとき、反映元ファイルを左側、反映先ファイルを右側に指定します。反映先ファイルとディレクトリがクライアントビュー内にあることを確認してください。ブランチマッピングを作成または変更しても、ディポ内またはクライアントワークスペース内のファイルには一切影響しません。ブランチマッピングでは単に、反映元ファイルが反映先ファイルにマッピングされます。

ブランチマッピングを使用してブランチを作成するには、p4 integrate -b branchnameコマンドを発行します。その後、p4 submitを使用して反映先のファイルをディポにサブミットします。

クライアントビューと同様、ブランチ仕様には、複数のマッピングと除外マッピングを含めることができます。例えば、次のブランチマッピングは、テストスクリプトを除いて、メインのコードラインからJam 1.0ソースコードをブランチします。

Branch:   jamgraph-1.0-dev2release

View:
    //depot/dev/main/jamgraph/...       //depot/release/jamgraph/1.0/...
    -//depot/dev/main/jamgraph/test/... //depot/release/jamgraph/1.0/test/...
    //depot/dev/main/bin/glut32.dll     //depot/release/jamgraph/1.0/bin/glut32.dll

上記のブランチマッピングを使用してブランチを作成するには、次のコマンドを発行します。

$ p4 integrate -b jamgraph-1.0-dev2release

その後、p4 submitを使用して変更をサブミットします。

ブランチマッピングを削除するには、p4 branch -d branchnameコマンドを発行します。ブランチマッピングを削除しても、既存のファイルやブランチには一切影響しません。

ワークスペースビューと同様、ブランチビューにあるファイル名またはパスに空白が含まれる場合は、必ずパスを引用符で囲んでください。

//depot/dev/main/jamgraph/... "//depot/release/Jamgraph 1.0/..."