Helix Coreサーバ管理者ガイド: マルチサイト展開 (2019.1)

大文字と小文字の区別の問題とプロキシ

大文字と小文字を区別するプラットフォーム(UNIXなど)上でプロキシを実行していて、ユーザが大文字と小文字を区別しないプラットフォーム(Windowsなど)からファイルを送信する場合、プロキシのデフォルトの動作では、大文字と小文字を区別しません。つまり、「FILE.TXT」が「File.txt」や「file.txt」を上書きする場合があります。

テキストファイルやソースコードの場合、この動作によるパフォーマンスへの影響は無視できるかもしれません。しかし、.ISO画像オブジェクトや.VOB動画オブジェクトなどの大きいバイナリを処理する場合、この動作に関連してパフォーマンスの問題が発生する可能性があります。

lbr.proxy.case 動作

(デフォルト)

プロキシは大文字と小文字の区別を無視します。同じ名前を持つすべてのファイルは大文字と小文字の違いに関係なく、同じファイルとして扱われます。

lbr.proxy.case=2

プロキシは、アップストリームのサーバが大文字と小文字を区別しない(つまり、アップストリームのサーバがWindowsである)場合にのみ、その違いを無視します。

lbr.proxy.case=3

プロキシは大文字と小文字を常に区別します。

lbr.proxy.caseに変更を加えたら、プロキシを再起動する前にキャッシュをクリアする必要があります。