Helix Core P4コマンドリファレンス (2019.1)

p4 protects

指定されたユーザ、グループまたはパスに設定されたプロテクションを表示します。

構文

p4 [g-opts] protects [-s spec][-a | -u  user | -g group] [-h host] [-m] [file ...]
p4 [g-opts] protects -M [-u user | -g group] [file ...]

説明

p4 protectsコマンドを使用して、ユーザやグループまたはファイルセットに適用されるプロテクションテーブルの行を表示することができます。

  • オプションを指定しない場合、p4 protectsは現在のユーザに適用されるプロテクションテーブル内の行を表示します。 file引数が指定された場合、該当ファイルに適用されるプロテクションテーブル内の行のみが表示されます。
  • -aオプションを使用するとすべてのユーザに適用される行が表示され、-u user-g groupまたは-h hostを使用すると特定のユーザ、グループ、またはホストIPアドレスに適用される行が表示されます。
  • -mオプションを使用すると、適用可能な最大アクセスレベルについて一語で要約を表示します。
  • -Mオプションを使用すると、最大アクセスレベルについて一語で要約を表示します。 -mオプションとは異なり、指定されたファイルパスに対して例外が考慮されます。
  • -sオプションを使用すると、spec引数で指定されたファイルリビジョンによって参照されたプロテクトテーブルからプロテクション情報を表示します。 例えば、以下のコマンドは3番目のプロテクションテーブルのユーザであるサムについての情報を返します。

    $ p4 -u super protects -s //spec/protect.p4s#3 -u sam
    write user * * //...

    これは、ある時点でユーザがアクセス権限を失った場合に、その日付の前にプロテクションテーブルに対して行われた変更を確認するのに便利です。

    このオプションを使用するには、プロテクトフォームにスペックディポを指定する必要があります。そうすることで、プロテクションテーブルを編集する度にリビジョンがプロテクト仕様に保存されます。 スペックディポの作成方法の詳細については、『p4 depot』を参照してください。

オプション

-a

すべてのユーザに適用されるプロテクション行を表示します。 このオプションにはsuperアクセス権が必要です。

-g group

指定されたgroupに適用されるプロテクション行を表示します。 このオプションにはsuperアクセス権が必要です。

-h host

指定されたhostIPアドレスに適用されるプロテクション行を表示します。 このオプションにはsuperアクセス権が必要です。

-m

適用可能な最大アクセスレベルについて一語の要約を表示します。 (注: ここでは排他的なマッピングや指定されたファイルパスは考慮されません。)

-M -mとは異なり、-Mが例外と指定ファイルパスを考慮します。

-s spec

プロテクトファイルの指定された以前のバージョンからの情報を表示します。 specパラメータで、必要なファイルバージョンのパスを指定します。

フォームを編集するたびにプロテクトリビジョンを自動的に保存するために、プロテクトフォームのスペックディポを定義する必要があります。

-u user

指定されたuserに適用されるプロテクション行を表示します。 このオプションにはsuperアクセス権が必要です。

g-opts

詳細については、「グローバルオプション」を参照してください。

使用上の留意点

ファイル引数にリビジョン指定子を使えるか? ファイル引数にリビジョン範囲を使えるか? 最低限必要なアクセスレベル

使用不可

使用不可

list,
super (-a-h-g-uの場合)

  • dm.protects.allow.admin構成可能変数が1に設定されている場合、Helixサーバスーパーユーザに加えHelixサーバ管理者も、p4 protects -a-g-uを使用できます。

関連コマンド

プロテクションテーブルを編集する

p4 protect