Helix Core P4コマンドリファレンス (2019.1)

p4 logparse

構造化ログファイルを解析し、ログデータを返します。

構文

p4 [g-opts] logparse [-e] [-T fields...] [-F filter] [-s offset] [-m max] logfile

説明

p4 logparseコマンドは、指定された構造化logfileを解析し、ログデータをタグ付きフォーマットで返します。

構造化ログは基本エラーログ(P4LOGおよび監査ログ(P4AUDIT)とは異なります。 基本エラーログを読み取るには、p4 logtailコマンドを使用してください。

構造化ログファイルの有効な名前は次のとおりです。

all.csv

すべてのログ記録可能なイベント(コマンド、エラー、監査など)

audit.csv

監査イベント(audit、purge)

auth.csv

ユーザのログイン試行に関する情報

commands.csv

コマンドイベント(コマンドの開始、コマンドの処理、コマンドの終了)

errors.csv

エラーイベント(errors-failed、errors-fatal)

events.csv

サーバイベント(startup、hutdown、checkpoint、journal rotationなど)

ldapsync.csv p4 ldapsyncのアクティビティ

integrity.csv

レプリカの整合性チェックの際の主なイベント。

track.csv

コマンド追跡(track-usage、track-rpc、track-db)

user.csv

ユーザイベント(ユーザが次を実行するたびに記録) p4 logappend

構造化ログ記録を有効にするには、ファイル名にserverlog.file.n 設定可能変数をセットします。 以下に例を示します。

$ p4 configure set serverlog.file.2=commands.csv
$ p4 configure set serverlog.file.3=errors.csv
$ p4 configure set serverlog.file.5=audit.csv

構成可能変数に対して入力された数字は連続している必要はありません。 入力する数字は500以下にする必要があります。次のように割り当てた場合は、エラーが返されます。

$ p4 configure set serverlog.file.666=commands.csv

構造化ログファイルはチェックポイント作成時、ジャーナル作成時、関連するserverlog.maxmb.nの制限超過時(設定されている場合)、 p4 logrotateコマンド実行時に自動的にローテーションします。

オプション

-e

特殊文字を16進エンコードで表示します。

-F filter

フィルタのパターンに一致するレコードのみを出力します。

-m max

返される行の数を制限します。

-s f_offset

f_offsetフィールドに返された指定のファイルオフセットで解析を開始します。

-T fields...

リストされたフィールドのみを表示します。

g-opts

詳細については、「グローバルオプション」を参照してください。

使用上の留意点

ファイル引数にリビジョン指定子を使えるか? ファイル引数にリビジョン範囲を使えるか? 最低限必要なアクセスレベル

適用外

適用外

super

特定のフィールドの内容に一致させるには、field=word構文を使用します。 論理演算子& (AND)、| (OR)、^ (not)、() (グループ化)

も使用できます。 スペースは、優先度の低いAND演算子として扱われます。

OR (|)演算子を使用すると、brunoユーザとadminユーザの両方のイベントタイプと日付を取得します。

p4 logparse -T 'f_user f_eventtype f_date' -F 'f_user=bruno | f_user=admin' errors.csv

AND (&)演算子とNOT (^)演算子を使用すると、adminユーザを除外してイベントタイプと日付を取得します。

p4 logparse -T 'f_user f_eventtype f_date' -F 'f_eventtype=4 & ^f_user=admin ' errors.csv

^演算子は&またはスペース演算子と組み合わせて使用する必要があります。

ワイルドカード(*)演算子はすべての文字に一致します。例えば、mar*と指定すると、mary、maria、mark、marcy、marcusに一致します。

p4 logparse -T 'f_user f_eventtype f_date' -F 'f_user=mar*' errors.csv

関連コマンド

ログにエントリを追加し、p4 logparseでこれらのエントリを検索できるようする。

p4 logappend